環境破壊は気持ちがいい
文字数 641文字
始めに0と1があった。
やがてそれらが集まり物質が生まれた。
(ありがちなファンタジーの導入)
複雑だったデーターは一つになり、いつしかプログラマーが大地を支配した。
(ありがちな聖書的導入)
IT技術は絶頂を迎え、宇宙を目指したころ……異変は始まった……
(ありがちなここから先操作できるよ、って感じ)
資源溢れる大地(そういう設定のゲーム)に一人の入植者がやってきた。
そしてさも当然のようにそこには先住民がいた。
冒頭の説明から何となくわかるように、この世界はとある会社が提供しているネトゲ空間だ。
世界観の説明をあえてしなかったが、それもそのはず、この空間には何も存在しなかった。
360度、どこを見ても、地平線が見渡せる。そういう空間だ。