真の勇者はバグを使いこなす。仕様です、仕様。
文字数 518文字
上司Ｔ、デバックしました。バグは次の通りです。
まず、ロード画面でＡボタンを押すと、キャラクターの胸部を自在に変えられます。
また、会話中にジョイスティックを回すと胸が揉めるようです。
散々な内容ね。ちょっと先方に確認するわね。
確認中……。
どうやら、もう修正する予算がないみたい。このゲームはこの状態で発売するしかないようね。
なんかお願いだけど、とある会社の銀行のデーターを漁ってくれないかしら？
ちょっと待って。
確認中定期
無理みたいですね。厳重なセキュリティが多すぎて、突破できません。
あーあ、要するにそういうことか。
隠し金庫持ってるってことは、予算あるわけですよね。知られたくないだけで……
実はこのバグを見逃してもらうために、賄賂をもらってるって言ったらどうする？
賄賂は受け取るとして、バグだとしたら見逃せませんね。
でも、恐らくはバグではないですよね？
いい？ これはバグなの。でも予算がないから修正できなかったの。残念だけれど、バカとバグは根絶できないのよ。わかるでしょう？
解説
今回は実話をもとに作られたフィクションです。
特定の人物団体事件とは関係ないので、歴史は永遠に同じこと繰り返してどうぞ。
（真実を騙るものは、バグとして葬られるのね）
