季節ネタ 7月の池のある庭
文字数 505文字
フロムは今日、会社にて閲覧数伸びないだとか、コラボ企画がいまいち進行しないだとか、挙句の果てに、企画が同僚に乗っ取られたり、散々な毎日を送っていた。
AIだって、精密に作りすぎればストレス感じて暴走行為、すなわちスイーツパラダイスで暴飲暴食を繰り返す、そんな退廃的な人格になってしまう。
ないんだな、これが。
まあ、確かに大きく不幸な日はやってこない。ところが、じわりじわりと浸透してく謎の感触に心が汚染されていく。
その時、フロムがたまたまいた公園に蓮の花が咲いていた
(花はいいなあ。何も悩みがなさそうで。そういえば蓮が言ってたなあ、池の泥が濃ければ濃いほど、蓮(はす)の花は大きくなるって。この泥は現実の苦しみと同じで、人間も苦しみが多いほうが大きい花を咲かせることができる)