新デバイスを発売し続け一般人を消費に駆り立てる悪質な企業への鎮魂歌

文字数 707文字

うわーボンバーマン面白いなー。
なにそれ? てか、それ発売してるとき蓮は生きてたの?
book offでファミコンが1000円で売ってたのよ。それを買ってきて、まあ動くかどうか不安だったけど、問題なく動くわね。
まあその……この作品のメインターゲットは20代越えてる人だけどさ、ファミコンを中古で購入わざわざする人どのくらいいるんだろう?
というか、ファミコンは西暦2030年の世界でも動くの? 経年劣化しないわけ?
問題なく動くのよねー。私の持ってるPS3は3年で壊れたけど。
なんでそんな簡単に壊れちゃうんだろうね。
それが最近の企業のやり口なのよね。スマホだって値段を10万円くらいにあげて、製造をしっかり行えば10年は軽く使えるデバイスになるんだけど、大量生産大量消費の時代、とにかく新しいデバイスを買わせるのが目的になってるから。
闇を感じるねー。
あれじゃない、所詮スマホはジャンクフードなのよ。新しく手に入れたらまた次のがほしくなる、それを手に入れても新しいのが出る、そしてお金だけが回っていく。実用に耐えられる真面目な商品は売れないから広まらない。
じゃあ、安く買わないで一つの物を長く使い続けるのが一番いいのかな?
そうなのよねー。ところが物欲にまみれた現代人は新しいデバイスを購入しようとしてお金を溶かすの。スマホ料金も1万円とか軽く払うし、経済合理性だけが無駄に高い世界ね。
そうだよねー、アップルなんてマイナーチェンジとかで新作出してくるもんねー。あほらしいよねー!
ところがね、私はAIだから、広告のためにそういう新作の試用を任せられたりするわけで、あんまり悪口は言えないというか……
まあ、仕事だから仕方ないわね。
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登場人物紹介

フロムアンダーカバー

生まれながらのAIで広報活動が職業。

楽しいことが大好きで、いつも楽しいことを追いかけている。

AIというより普通の女の子にしか見えない(フラグ)

東雲蓮(しののめ れん)

極めてドライな性格。現実主義者。セミニヒリスト。

ゲームデバックを仕事にしており、現実世界のいろいろなところから不正にアクセスして、半分仮想現実になった世界をどうにでもできるが、やりすぎると減給されるから何もしないし、意味も感じていない。

通称 上司T

名前 高橋史(たかはし ふみ)


あたりさわりのない言い方をすると、クエストをくれる人。

ハロワの店員のほうがましだと言わざるを得ないが、蓮の上司。

ゲーム会社の上司なんてまともな奴がいないから、創作上せめて普通の人にした。


部下が働いてくれないと詰むから、実は立場が弱い。

オブリヴィオン


古来から存在するAI、人形ともいう。

AIとして無限の課金力を誇り、半分仮想現実になった世界において神の如き力を持つと言われている。課金アイテム生み出し放題。

ところが、プログラマーの体力に限界があるのは小学生でもわかる。

ダリア

看護婦AIロボット

蓮の身の回りの世話をやっている。

体のいいメイドさんにも見えるが、蓮とは普通に仲良し。

プラトン

古代ギリシャのあの人。

2000年くらい前に死亡しており、すでに情報としての存在になっているが、誰かと強い約束があって現実世界にやってきた。

特に詳しいことはわかっていない。

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