第25話 水道料金の一番安い町

文字数 659文字

  大竹は、広島で一番水道料金が安いということをツイッターで教えてくれた人がいた。
  大竹は、コアラが多いのだろうか。
  あるいは、水道がなくても、井戸がいっぱいあるとか。
  疑問はあれど、さわやかな秋晴れ。絶好のツーリング日和である。

  JR駅前ではじまるミッションでは、駅前には例によって例のごとく、鯉のぼりのモニュメントがあった。
 広島人は、ほんっと、カープが好きなのだね。

 申しわけ程度に飾られている公園の電飾(イルミネーション)を眺めながら、どんどん進んで行った。
そして、ある神社の境内に入ると60~70代ぐらいの女性に声をかけられた。
「フォトコンテスト、見に行きませんか」

 なんだろう。神社の扉を見やると、
『華みこし20周年フォトコンテスト』
 とポスターに書いてある。この神社のなかで、フォトコンテストをやってる、とのこと。
写真展を見ながら、説明を聞いた。

華みこしとは……
 20年前に、男ばかりの神輿ではなく、女性もやりたい! ということで、毎年10月第3日曜に御神輿をかついでいる。
 女性ばかり20~30名。神輿の重さは160kg。
写真(ざっと30枚程度)で見る限りでは、平均年齢は30歳前後、といったところ。

 展示されている写真は、真っ赤な法被を着た女性たちが、御神輿をかついでいるシーンや、幼児たちがニコニコ笑ってるシーンなど、ほのぼの系だった。

 わたしは、幼児たちのかわいい、ほのぼの系に投票した。
 投票のお礼に紅白餅をもらってお別れした。
 お餅に餡子が入っていなかったのが、不満である。 
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