第26話 宇宙戦艦ヤマト・呉

文字数 651文字

   宇宙戦艦ヤマト・呉

 JRの発車メロディは、広島では『銀河鉄道999』だが、呉では『宇宙戦艦ヤマト』である。昭和色が半端ない。
 そういうわけで、呉に行けば、アニメキャラクターが目白押しなのか、と思っていたのだが、行ってみると
『この世界の片隅に』
 の看板があり、宇宙戦艦ヤマトとはまったく縁がなかった。
 まあ、昭和時代のアニメと平成時代のアニメじゃ、扱いも違うだろう。
 呉の町をツーリングする。宮島に近い廿日市(はつかいち)の公園の遊具に似た遊具を、市役所前で発見した。円筒形のジャングルジムに滑り台がついていて、子どもたちが無邪気に遊んでいる。
 呉も平和だ。昔のことを思うと、隔世の感がある。
 美術館通りに設置されている近代美術のひとつ、『腕を組んだ男』の剥き出しの下半身を眺めた。神戸にも同じものがあるっていうけど、露出狂っているのよね。
時計台の方へ坂道を歩いて行く。(バイクは一方通行のため、侵入できない)。
 現代美術は、よくわからないものも多いが、それでも芸術を理解して欲しい、という涙ぐましい努力はわかる。だって、理解してくれなかったら商売にならんもんね(笑)
 大和ミュージアムのほうへ行くと、巨大な潜水艦が展示されていた。
 高さが2メートル以上ある大和の砲弾や、潜水艦【陸奥】のスクリュー。
 戦いに出たとたん、アメリカにたたきのめされてしまった潜水艦たち……。
 認められるってことは、大変だ。
 自分への脅威だと思われたら、あっというまにやっつけられちゃうんだもんね。
 妨害をはねのける実力は、必須だわ。
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