第30話 呉ツアー(その3):暮れゆく町並み
文字数 644文字
わたしたち女子は、階段をのぼり、駆け込んでいた。そこは小さな公園である。トイレがそこにあるのだ。もちろん公衆トイレだが、臭いはあまりないし掃除もよく行き届いている。
そこから再び、歩き始めた。バス停までは、まだまだ先なのだ。
「あれっ、まだこのモニュメント、申請してないんだな。ね、ナイアンティックにポータルにするよう、申請してみたら?」
シンさんが、ツアーのひとりに呼びかける。
小さな発見が、ゲームを豊かにするらしい。わたしはまだレベル9なので、モニュメントをゲーム化(ポータル化)することはできない。レベル9になってもう3年以上……ゲームの本筋をやる気がないんだよね(笑)
そのモニュメントは小さい石碑で、車がよく通る道沿いにあったので、申請するのは危険かもしれないとひそかに思った。
ジェラシーじゃないぞ(笑)
建物の壁に、フグの写真とメッセージ・ポスターが貼られていた。
「タグをつけられたフグは、元に戻してください!」
フグが雑種になって、どこに毒があるかわからなくなり、食べられなくなっているらしい。だからフグの行動を監視するため、タグをつけているそうな。
暮れゆく町並みのなか、モニュメントからモニュメントへと歩く旅は終盤を迎えた。
「あと20分でバスが来ます! それを逃すと、一時間待ちですっ!」
叫ぶシンさん、走るゲーマー。
帰りのバスは、疲れて眠ってしまった。JR呉駅に着く頃には、お風呂を浴びるどころではなかった。夜六時、わたしは急いでJRに飛び乗り、家路についた。
そこから再び、歩き始めた。バス停までは、まだまだ先なのだ。
「あれっ、まだこのモニュメント、申請してないんだな。ね、ナイアンティックにポータルにするよう、申請してみたら?」
シンさんが、ツアーのひとりに呼びかける。
小さな発見が、ゲームを豊かにするらしい。わたしはまだレベル9なので、モニュメントをゲーム化(ポータル化)することはできない。レベル9になってもう3年以上……ゲームの本筋をやる気がないんだよね(笑)
そのモニュメントは小さい石碑で、車がよく通る道沿いにあったので、申請するのは危険かもしれないとひそかに思った。
ジェラシーじゃないぞ(笑)
建物の壁に、フグの写真とメッセージ・ポスターが貼られていた。
「タグをつけられたフグは、元に戻してください!」
フグが雑種になって、どこに毒があるかわからなくなり、食べられなくなっているらしい。だからフグの行動を監視するため、タグをつけているそうな。
暮れゆく町並みのなか、モニュメントからモニュメントへと歩く旅は終盤を迎えた。
「あと20分でバスが来ます! それを逃すと、一時間待ちですっ!」
叫ぶシンさん、走るゲーマー。
帰りのバスは、疲れて眠ってしまった。JR呉駅に着く頃には、お風呂を浴びるどころではなかった。夜六時、わたしは急いでJRに飛び乗り、家路についた。