第28話 呉ツアー(その1) 中の人と仲良しに
文字数 567文字
2019年11月23日、呉の18連ミッションのツアーがあった。敵の緑さんや青チームの人一緒に呉の観光ツアーである。通称、「呉ワクわくフェスティバル:中級ミッション」と呼ぶ。
上級と初級ミッションは、自分でやれるけれど、中級は案内がないと難しいということで、ミッション作成者のシンさんという人が、案内人になってくださったのである。
休日だったので、集まった人は10人ぐらいはいただろうか。JR駅前の巨大な金色のスクリュー前で出発を待つ。
シンさんは、身長170センチぐらいで、身体はごつい男のようだが、顔つきは柔和で目は柔らかい色をたたえている。
集まった人のなかに、背の高い小顔の女性がいた。
「中の人がいる」
シンさんが言う。自衛隊員が、参加しているのである。
「国を守ってるんだから、りっぱな仕事です」
わたしは言ってやった。
女性は(かりにMさんとしておこう)、いっしょにミッションを実行しながら、こんな話をしてくれた。
「大和ミュージアムで見学に来ている子どもたちが、涙ぐんで帰るのを見るとつらくてたまんない」
気持ちはわかる。戦争なんてなければいいのに、色んな国が日本の領土近くをウロウロしてる。
軍があるから、こういうことになるのだと思うのだ。
中立で強大な、武力を持った第三者が必要だと思ったりもした。
しょせん、夢だけど。
上級と初級ミッションは、自分でやれるけれど、中級は案内がないと難しいということで、ミッション作成者のシンさんという人が、案内人になってくださったのである。
休日だったので、集まった人は10人ぐらいはいただろうか。JR駅前の巨大な金色のスクリュー前で出発を待つ。
シンさんは、身長170センチぐらいで、身体はごつい男のようだが、顔つきは柔和で目は柔らかい色をたたえている。
集まった人のなかに、背の高い小顔の女性がいた。
「中の人がいる」
シンさんが言う。自衛隊員が、参加しているのである。
「国を守ってるんだから、りっぱな仕事です」
わたしは言ってやった。
女性は(かりにMさんとしておこう)、いっしょにミッションを実行しながら、こんな話をしてくれた。
「大和ミュージアムで見学に来ている子どもたちが、涙ぐんで帰るのを見るとつらくてたまんない」
気持ちはわかる。戦争なんてなければいいのに、色んな国が日本の領土近くをウロウロしてる。
軍があるから、こういうことになるのだと思うのだ。
中立で強大な、武力を持った第三者が必要だと思ったりもした。
しょせん、夢だけど。