理想と現実

文字数 2,815文字

では、小説が上手くなる方法はないのですか?やはりトップページにいる方たちの作品を読んで参考にした方が良いのでしょうか?

ああ、それは違う「上位陣=上手い作品」ではないよ、

それから「★やPV数が多い=上手い作品」でもない

えっ、それはどうして?

投稿や更新がされた作品は、なるべく読まれるよう、最初の方に表示される設定になっているからさ、目立つ方が読まれやすいだろ、まずはトップページの作品から読むだろ。

例えば1000位の作品なんて開くまで一苦労さ、めんどいから普通に読まれない。そうやって次第にトップグループが形成されてゆく、マラソンみたいなものだ

はあ?

筆まめな作品・作者が上位に来るんだよ、寡作(かさく)な作品は下位に沈む、埋もれる、たとえそれが『傑作』であってもね

それは残念ですね・・

そこで運営さんへお願いなんですが1回で5001000ランクとぶボタンを付けてくれませんか?ひょっとしたら1001番目、2001番目に凄い作品が埋もれてるかも知れない?昔の1位作品コーナー[一般小説のみ]もあったらいいなー(希望)


総合順位もやめませんか?毎日のように更新される日記やエッセイが表示されるだけですよ、今のままじゃ変化もなしです(もしくはプログラム変更とか?)なんかさ、強制的に読まされてる気がするんだよね、上位は読まなきゃいけないのかなあ?とかね・・

(僕はそんな気にはならないけど?)

だから★やPV数が多くても、ファンレターが多くても、人気があるのは事実だけれど、必ずしもそれがプロになれる作品、というわけでもないんだよ

そんなこと言っちゃっていいのですか?

うん、残念な事かもしれないけど、それが現実なんだよ

じゃ、じゃあ・・難しいプロットをクリアして、賞をとって作家になるには、どうしたら良いのですか?

直さんはアゴに手をあてて考える(どこがアゴ?)


うーん、そうだなー、ひとつの策として候補作(こうほさく)を参考にしたらどうだろう?


候補作?

ああ、ノベルでぃずにはコンテストがあるよな、まあ手近な大きいの〔第一回プロット大賞〕を見てみようか。1次選考通過は47作品、応募総数は929本、これは47/929の選りすぐりの47作品だったな

そうですね

「プロット大賞」は優勝すれば書籍化に進める、青い鳥文庫の中に加われる、という今のところ最も書籍化に近い賞だ

そうですね

過程もプロットを書き、編集者が付き、講談社で打ち合わせもするだろう、通常の定型に沿った本格的なものだ

はい・・

候補作を見てみろ、何か気づくことはないか?

えーっと・・?

わからんか?候補作の作者は上位陣か

えっ、はい・・い、いや違います・・

上位でよく見る名前か?候補作の作品名を検索して飛んでみろ、PV数は多いか?

い、いえ・・3ケタくらい・・星の数も1ケタざら

だろ、つまりそういうことなんだよ

??


編集者(プロ)と、オレら素人が見るポイントは違うのだよ!!

候補作のプロットは、皆ベタというか定番であり、異世界でもない!魔王も妖精も転生者もいない、ピンチも生命の危機ほどのピンチじゃない・・が、プロットなのに、短いのに、それでも話をグイグイ読ませる力量があるんだよ、すげえな!文芸の力は、何だか知らないけどプロットでも読みこんじゃうんだよなぁ、だからこそ受賞できるんだろうな

抽象的すぎてよくわかりません・・

まあ、オレも修業中の身なのだ、だから投稿サイトに投稿しているのだ、

「文才」と「映像」とはまた違う能力(スキル)なのだよ

どのように違うのですか?

(少し考える直さん)


オレは・・読むと映像が思い浮かぶような小説が良い小説なんじゃないか?と勝手に思っていたのだが、違うみたいだ

??

たしかに、映像()的に面白いのは、アクション、異世界、バトル、変わった衣装や、光線がビビーって出てドドーンと爆発、超能力や魔術の見せ場があり、映像屋(オレ)やエンタメ好きには刺さるのだろうけど、「小説」はそんなものばかりじゃないだろう!華やかさは必要でも・・いや、地味でも良い、大切なのはストーリー、展開、キャラクターの行動、考え・・等々じゃないかと思い始めたよ、そこに爆発は必要ないんだ

そうなのですか?

だってさ、もう読めないプロットもあるけど、プロット大賞に残っていたのは、結局みな現代劇で、異世界でも外国でもなく、モンスターも光線ビビーッ、もないプロットばかりだったし!普通の学校と一般的な生徒の話、映像的にも映えないだろうし、つまらなそうな話に最初は思えた・・んだけど、つまらなくないんだよ、読むの止まらないんだよ!


えっ?

何といったら良いのかな?絵が浮かぶような箇所もあるけど、メインはほぼストーリーで読ませる、読まさせられる、主人公たちが問題をのりこえるのは一緒だけど、別に異世界じゃなくても良いんだ、ささいな事を現代の学校・学園で子どもたちが考え、協力してクエスト(問題・試練)をクリア(解決)する、考えてみれば実にフツウ、実に定番、実にあたりまえのこと書いてるだけなのに読んでしまうんだよ・・


わかりません!

オレにもわからん!言葉なのか、テンポなのか、話の展開なのか?ただ一つ確かなことは・・

確かなことは・・?(ゴクリ)

日常生活日記、趣味解説文、自分語りエッセイとは別次元の(レベル)ってことだよ!

(またはじまった)

(またはじまったわ)

読めばわかる!全然レベチ、上位陣とは、まるで違うフィールド・雰囲気・世界観を書いている。

いつも最初の1ページ目にあるアイコンばかりクリックして読んでるから、似たような話書かないと上位になれない、と思い込んじゃうんだよ

(煽りと機能設定が同列だわ?)

最後まで残った精鋭の方たちは、応募要綱の基本にもとずき、オリジナル創作品で、子どもたちにもわかりやすい言葉、書き方、構成をクリアし、字数も範囲内。プロット、打ち合わせ、業界の定型に沿った進め方・・まさに今までの集大成。これこそ「賞」であり「出版社」というものだ


じゃあどうすれば・・?

ぜんぶ読め!!そうすれば、お前の頭はこうしたプロットの書き方を覚えて(洗脳されて)、スラスラ書けるようになるだろう、そしてそれは今の大手出版社の現役編集者がお墨付きをあたえた書き方だ、プロットだ。「古そうなネタだと思っていたけど、プロット書いてみたら、なんかイケてるんじゃね?応募してみるか」・・となるかもしれないだろ

そうかなあ?

もう、じれったいな!今はネットだし、無料(フリー)だし、お手軽だって言っただろ。

お前らの世代は恵まれているんだよ(修正もすぐできるし)何を悩んでいるんだ?

でも・・・

実際ブラウザーで読み返すと、流れとか言葉尻とか順番とか・・直したくなる箇所が出てくるんだよ、締め切りまでに直しゃいいのさ、簡単だろ!

(ほ、本番で修正してゆくスタイル・・・)

(どういう神経しているのかしら?)

(完璧主義の逆ですね)

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登場人物紹介

鎌出狩夫(かまでかるお)

元人間の死神、転生の後、神の世界で1000年の修業期間中である。

「鎌出」というのは仮名、ほんらい神に名前はない、人間がそう呼んで分けているだけである。

豆知識だが、神々はすべて変身能力を持っている。

女神ちゃん(イナンナ)

再生神の一人である。「ひとり」というのは再生の部署にいる女神たちは皆「イナンナ」と呼ばれるから。

部署名と言っても良いのだが、女神ちゃんは源氏名として使っている。

大矢 直(おおやなお)

作者、元映像業界人。関西人っぽいが、新橋駅の烏森《からすもり》口を知っていたり、存在しない駅下の焼きそばうめえ!とか言ったり、現実と違う言い分が多々あるのは、違う世界だから。

正体は異世界から来た手相のお化け、人ではない。四角い見た目はHDD(ハードディスクドライブ)で、その中に大矢直の記憶が入っている、性格も似たようなモノ、鎌出の魔方陣によりD-26世界から召喚された。

バッカス神

ワインの神様だけど、一般的にはお酒の神。若いころはヤンチャしてました(てへぺろ)

今は落ち着いてバーテンをやっております。経験値はあるので、若い神様がときどき相談に訪れるという。

アッセン先輩

あっせん所の先輩だから「アッセン」、女神ちゃんと同じく部署名を呼び名として使っている。

少々のオタク気質あり、90年代のオタク悪評判に詳しい。空間をつなげる能力を持つ。

占い師

いろいろな占いにも詳しく、カウンセラーみたいなこともできる。よく考えたら占い師って凄いなあ

女神長・オーナー・占い師 【ペルセポネー 】

神話の時代から存在する第1級女神-創成と破壊の能力を用いて、宇宙空間に世界を構築した、

他の神々からも一目を置かれている。

「アマテラス」ではお世話になりました―! m(-_-)m

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