メンタル
文字数 1,559文字
じゃあ鎌出の小さな幸せは、何なのだ？
ん～書いた小説で、すごい賞をもらうこと、そして皆から褒め称えられること、かな
それこそ一般的じゃないか？さっきも言ったが、デビューして輝くのは一握りだ、
さらには賞をとって皆から賞賛されても、次に２作目と締め切り地獄が待っているのだがね・・
えっ？
有名になったところで”
芥川？太宰？・・じゃあオサムちゃんでいこう
よけいマズイわ
すごい賞をとっても２作目が肝心だ、と直木賞や芥川賞の評論でも言われるじゃないか
そう言えばそうですね（あれ、評論はキライじゃなかったの？）
まあ、そう言われるのは新人とか芸能人が受賞した場合かな？
既にプロの作家ならわかっているとは思うが、実際そうなんだよ。ビギナーズラックじゃないかどうかが試される、新人の場合、作家としてやってゆけるかの証明が２作目なんだ、ちゃんと考えているかい？
いや、えーっと・・まだ賞ももらってないのに、そんな先のことは考えられません
その
何パターンか、複数のプロットを書いているかい？第2弾、3弾の試案は？
ではさようなら、田舎へ帰りなさい
実家は東京です。そんな地方から来た弟子入り志願者を追い返す、朝ドラみたいなセリフは聞きたくありません
しかし受賞後を考える事は必要だ、そんな心構えでプロになっても、締め切り地獄に耐えられず、胃に穴があき、精神錯乱してトラック転生が待ってるだけだぞ
ブホッ・・！（酒を吹き出す鎌出）
ちょっとー、店を汚さないでよね
オサムちゃんも実はそうだったんじゃないか？
ゲフンゲフン・・オ、オサムちゃん言うな！
もしくは食えない作家となり、座談会でどうしましょう？と言ってるだけとか・・
それ、やめなさいってばよ（ピー音どうした？）
じゃあ、リデビュー賞で他にいた作家はどうなったのだ？
やばいから・・ここではまずいって(汗）
そういうのが『報道しない自由』というのだ、出版だって企業だからな、利益追求は基本だろ、つまり結局は個人の才能と継続力に帰結するのだ
こういうことを言えるメンタルを鍛えろと言ってるんだ、編集者との対話も、あとがきネタにするぐらいの図々しさを持て、ということだよ。マンガの方ではよくあるネタだろ、どんな業界でも生き残るのはふてぶてしいヤツらってことさ
そりゃそうだろうけど・・
苦しすぎるだろ、その言いわけ！
ウイスキーを飲み干す直さん
（ダンッ！）
まあ今回から投稿サイトの事業チームができたようなので、通常業務との兼務は回避されると思う。
これからは効率的になるだろう、コンテストも増えるだろう、こういった人事は編集長の差配が良いということだ
コンテストは久しぶりなんで、ボクもやる気が出てきましたよ！
じゃあ書いてこい、次までに・・プロットでも良いから
えっ⁈
課題１でも２でもいいからな、じゃあな・・・
えっ、書くって？ボクが・・？
ほな、さいなら～
ピカッ、
ぎゅううう～んん・・
魔方陣に消えてゆく直さん
宿題を出されてしまったわね
そうだな、いきなりだな・・・まあ、とりあえず今日は飲むよ
は～い、よろこんでーー
ここは居酒屋じゃないよ
・・・・（黙って微笑むバッカス神）
シンバシの夜は更けてゆく・・・
～つづく～
（GW連投したので、またちょっと休みます。by作者）だそうです
ではでは～
