生き残りの復活
文字数 1,425文字
実はボク、もと人間で最近、投稿小説に興味を持ち、投稿をしている人に話を聞きたくて召喚したんです
召喚って、どういう召喚をしたんだ？
小説家もしくは業界の編集者に来てほしい、という召喚です
はーん？・・ちなみにオレは小説家ではないぞ
えっ？
たしかにノベルでぃずに投稿はしているが、プロの小説家ではない。
投稿数だって少なく、ほぼヒマつぶしに近いアマチュア投稿者のひとりだよ
そ、そんなー・・・
（ガックシ）
（やっぱり失敗だったのね）
肩を落とす鎌出、それを見て多少きのどくになったのか・・・
えーっと？よくはわからんが、ここへ来てしまったのならしょうがない、オレにできることなら相談にのるよ
ほ、本当ですか？
まあ投稿は昔からしてるし、オッサンだし、これは夢だし・・・多少の先輩という事でアドバイスぐらいはできるだろう
（やった）
じゃ、じゃあまず経歴というか賞罰から、
あまりないよ、昔だけど小学館の【マンガ原作大賞】で一次審査通過くらいかな、１万1千作品くらいの中で・・・
えっ⁈
でも二次(最終)審査で落ちたから、けっきょく同じさ、少年サンデーに名前が載ったときは嬉しかったけどな
・・・・・
あとは講談社に昔あった投稿サイト【アマテラス】でマンガの二次創作小説で漫画家の先生から色紙もらったくらいかな？このシンバシブレスト表紙アイコンも当時のマスコットキャラだぞ（もう見れないからな）
えーっと・・？
佳作だったか？奨励賞だったか？は忘れたな
すごいのかしら？それ
なにか
マンガ原作しか応募したことないからな、だから内面描写やモノローグを書くスキルなんてほぼないのでね、一人称二人称とかよーわからん、何それおいしいの？
マンガも小説もシーンと掛け合い書いて進めば良いだけじゃね？あと三幕構成な
「・・・・」(こ、こいつはぁ～） ぴくぴくと口端がゆがむ鎌出
（そりゃ台本っていうんだろうが！どおりで、この人の作品は
自分では、まじめに書いたつもりでもギャグにしかならねーの、ハハハッ、文章に性格が出るとはこのことだぜ、やーははは・・
・・とヒザを叩いて笑う大矢（どこがヒザ？）
それで会話がいつもお笑いっぽくなるのですね
そういうことだ、ハハハ
これじゃあ小説の参考にはならないよ・・トホホ
小さくつぶやく鎌出、聞いていた大矢は
参考になるかどうかはわからないけどさ、ラノベ小説ってよくコミック化やアニメ化されているだろう？
ええ、まあ
・・ってことはラノベはマンガ原作みたいな小説、と言い換えても良いだろ？
（うっ、そうかもしれない？）
内容もだいたい会話とシーン描写、設定説明で進んでゆくよな・・
そ、そうですね
じゃあマンガ原作と同じじゃないか、オレが書いたって別に良いだろう？
うー（言い返せない）
そもそも、ラノベとか純文学とか一人称二人称とか、深く考えんなよ、ただのネット投稿だぜ、形式に
そういうものですか・・？
そういうものだよ、まあ、お手軽だからよく考えずに投稿しちゃうという欠点もあるけどな
