プロットについて
文字数 2,847文字
(勝ち誇ったように)
ふっふーん・・出版は斜陽産業じゃなかったんですか~?将来暗いよとも言ってましたよねー(池上さんの番組でもやってたもんね)ふっふーん・・
ぐぬぬぬ・・ありえん!紙の媒体がベストテン入りなんぞ、ぐぬぬ・・・
うーっ・・女神ちゃん、るーびを1パイント(ビールを473cc)
でも出版も、電子ブックや電子媒体が伸びてるんですってね?
(ドンッ、と大ジョッキのビールを出しながら言う女神)
(グビグビ、うー、そういえば前任のK北編集長は10年前(アマテラス)の頃、電子ブック担当と書いてあったな・・10年かけて伸びて来たのか?4G・5G時代に向けて・・)
(ダンッ!と空のジョッキを置く直さん)
ありえん!紙はもう終わりのはずだ、出版業のくせに、なまいきだ!
終わる終わると言っても、そう簡単に大企業が落ちるわけないじゃない。出版だって対策を考えているのだから、手を打たないわけないでしょ?
オレは映像系出身だ、出版社内の詳しい内情なんて知らん!似ている部分はあるけどな、散発的な投稿歴が長いってだけだよ
目線はだいたい同じだと思う。それに、お前が出版マスコミに入っても編集部に配属されるとは限らないだろ、営業とか校正とか、海外支社勤務になるかもしれないじゃないか?
(いいです・・って、それが一番ムズイんだろうが~[汗])
・・じゃあ作家として成り上がりたいなら、まずプリンメンタルを直せ!
よく「ぼ、僕はメンタルが弱いんですぅ」とか言って、やる気が出ないとかモチベーションが続かないとかさ、それは個人の問題だろう?自分で何とかしろよ、ここでグチってどうすんだ、遠回しに誰か褒めて元気づけてくれると思っているのか?そしてそのまま改訂も見直しもロクにせず、応募して落ちる!と・・お決まりコースだな
そういうことだ、完璧な人間などいないだろ?まずは批判にだって耳を傾ける強い心を持てるように、ゼリーメンタルを直せば・・・
そうか豆腐か?高野トウフは固いぞ。次に企画が通るために必要なことは何か?その経験で言わせていただくが、まず始めにプロットは書いてくれ、P(プロデューサー)に説明するんだよ、てかプロットは書いた方が良いに決まっているだろ
お前のプロットはいつも中途半端だな、プロットは終わりまで書くようにしろ、予告ではないから「つづく・・とか」「この先は本編で?」なんて引きはいらん、一般読者が見るものではなく、作者と編集者(とかディレクター)が見るものだから、全体の流れを書けばよい、だけど編集者が見て面白そうな箇所は入れるんだぞ
プロットの利点
・仕事が早い、字数調整が容易、許可が出れば、すぐ本編に取り掛かれる
・加筆すれば中編・長編になり、そのままか少し変えれば短編にもなる
・何より忘れない、記録として、あとがきにも、外伝にも、後々役に立つ
・少なくともゼロから発想する必要はない!(これはポイント高し)
・ときどき見て直せる、追加キャラが出ても、流れをあまり変えない部分に投入できる
・連載を抱えている作家には必須
このようにマルチに応用できるからだ、プロになりたいなら、そういったクセは今から付けておくんだ。
業種によって呼び方は様々あるが、大雑把な内容は「プロット」で良いんだよ、プロットを詰めて直して本編を書くんだろーが!
あのなあ、書くべきか書かないべきか、と問うなら作れ!書け!マスコミに入りたいなら、そういった仕事がしたいのなら、スキルとして持っておけ!何のために【青い鳥文庫プロット大賞】があると思ったんだ?
編集者「じゃあ次の打合わせまでに、1つ2つプロットを書いてきてね」
作家「いや、僕はプロットは書かない主義なんで・・」
編集者(・・これはクビだな、別の人を書籍化しよう)
↑普通こうなるよな、どのみち書くハメになるのだから書いとけよ、練習だよ、プロット練習だよ。
ちなみに、もしオレが担当で上のようなこと言う映像ライターがいたら、机を蹴り上げ、叩き出すからな!
話の土台と流れの核心部は最初に決める。業界には「打ち合わせ」ってもんがあるんだよ、ザックリでもどんな内容かの前情報は必要だろ、叩き台だよ、それを変えてゆくんだよ・・
改訂やエピソードをどんなにつけ加えても、核心部はずっと変わらない、それによって加えるエピソードが決まるんだ。軸というか要というか、話があっちこっちにふらつかない、ゆるゆるふわふわじゃなく、カチリとブレないための羅針盤だ
1本の中心軸ストーリーに、様々なエピソード(話)をつけ加えて進行してゆく、(たまにコメディ回とか銭湯シーンのような息抜きも必要だ)、軸は決まっているから、エピソードの急な変更とか(スポンサー等の・・ゲフンゲフン)大人の事情があってもブレることはないのだ
本も映像も、さまざまなスタッフさんと過程をへて実現するのだ、だからごちゃごちゃ言わずに書け!重要だから書くんだよ!
書いとけば修正も加筆も楽だし、仕事の種類も数も、今どこら辺かの進行度もわかるだろ
作家のドキュメントにも、プロ漫画家のあとがきにも、『またプロットのOK出ませんでしたー(笑)』とか『来週までにプロット直しでいそがしいですぅ』とか編集者とのやり取り話はゴマンとあるだろ
いいか鎌出、これはどんな仕事にもあてはまることだけどな・・・
「特殊な例を手本とするな!新人のくせに変なプライドは持つな!仕事はお前のスタイルに合わせてくれはしない!
自分のスタイルとは時間をかけ出来上がってゆくものだ、焦る必要はないんだ。
こだわるのは作品の内容だけにしろ!完璧なプロットより完璧な本編を目指せ!
仮にも『モノ書きで食っていこう』と志す者がプロットぐらい書けないでどーする?
好き嫌いの問題じゃないんだ、仕事なんだよ、シ・ゴ・ト、わかるだろ大人なんだから?
どちらにしろ、プロットすら書かない(書けない)作家・ライターに未来はない!
と思ってくれてけっこうだ
まあ、プロットも本編も両方面白いなら最高なんだけどな
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