1982 ドリーフランクジュニア

文字数 595文字


6年生になりました。

小学校最後の年です。

この頃、クラスに好きな子ができました。

あの、たまねぎが食べられずに
一緒に教室に取り残されていた黒木くんです。

この時の担任はプロレス好きだったせいか、
黒木くんにドリーとあだ名をつけ、
みんなもドリーと呼んでいました。

ドリーフランクジュニアに似ているからという事でしたが、
画像検索してみたけど、雰囲気はわからなくもないが、
「もっとかわいかったよ!」と思いました。

私は小柄で6年生の時は背の順で一番前でしたが、
黒木くんは二番目でした。

でも背の順に並ぶと近くにいられたので、
朝礼などでは密かにテンションが上がっていました。

黒木くんは派手な感じではなかったですが、
クラスの中心的存在の友達という立ち位置でした。

適度にふざけて適度に真面目という感じです。

マラソン大会ではいつも1、2位を争うくらい、
長距離が得意な子でした。

ハブりから私を救い出してくれたさなえちゃんは
いつも協力をしてくれて、
同じ班になるように仕向けてくれたり、
庭にプールがあるお金持ちの子がいたのですが、
その子のうちでみんなでパーティーをやったり、
わりと近い存在まで漕ぎ着けられてはいたのですが・・。

私がヘタレで、結局何もできませんでした。

バレンタインのチョコも用意して、
家の前まで行ったのに渡せませんでした。

そして私は公立中学には行かなかったので、
卒業を機に黒木くんとは別々になってしまいました。

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