1981 生まれて初めてハブられる

文字数 643文字


小学校5年生の時は辛かった記憶があります。

この時期の女子特有の、グループからのハブりにあいました。

これまで一緒にいた三人グループで、私だけが除け者にされ、
一人でとぼとぼと移動教室の時歩いていると、
ハブった奴から追い越しざまに嫌なことを言われたりしました。

ですがこの首謀者は一人で、
もう一人は抗えずにやむなく従っているという感じでした。

首謀者大川は、いつも誰かの事を挙げ列ねて
影で面白おかしく悪口を言って笑っているような子でした。

私はぼんやりしていたし、
頑固で多少空気が読めない所もあったので、
ターゲットにされてしまったのでしょう。

グループのもう一人のさなえちゃんは
内心その大川の事は気に食わず、
学校の外では私の味方をしてくれていました。

放課後はさなえちゃんの家で遊んでいたのですが、
大川がアポなしでやって来たことがあり、
さなえちゃんは「今は無理」と追い返した事もありました。

この状況は良くないとさなえちゃんも常々思っていたようで、
ある時、反旗を翻す事となりました。

さなえちゃんは移動教室の時に私を誘ってくれて、
大川を無視するようになりました。

目には目を歯には歯をです。

大川は一人でポツンとしている事が多くなり、
ある時学級会でその事が話し合われました。

大川は自分がやってきた事をされて辛さがわかったと、
泣きながら謝りました。

それからどうしたかは忘れましたが、
卒業するまで大川と関わる事はなかったと思います。

「反省したからまた仲良く遊ぼう」なんて、
当時の私はそんな広い心は持てませんでした。

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