6：ティム・バートン監督初期の傑作ホラーコメディ『ビートルジュース』
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ねぇねぇ、恋美ちゃんはティム・バートンを知ってる？
そうね……ディズニーの『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』や『アリス・イン・ワンダーランド』なんかの監督だったかしら？
そうそう！ あと1989年に公開された『バットマン』の監督だったりもするんだけど、今日はバットマンよりもさらに古い『ビートルジュース』って作品をオススメしたいんだ！
ビートル――カブトムシのジュースとはまた随分グロテスクね……
幾つかティム・バートン作品を見るとわかるかもしれないけど、キャラクタデザインなんかも独特なんだよね。言ってしまえば気味が悪いのが多いんだけれど、ビートルジュースも例に漏れず色んな個性的な登場人物がたくさん出てくるんだ。
とは言え、別にグッチャグチャだったりするわけじゃないし、作風もホラーではあるけどコメディ寄りだからね。恋美ちゃんでも安心して観られるよ！
そうやってちゃんと配慮してくれるのはありがたいわ。
……そろそろアレなの一発紹介しておきたいんだけどね。
その場合、私は逃げるわよ。
――あらすじ――
さっそくだけど予告編（You Tube）見つけたよ！ 英語だけどね！
自慢じゃないけど、私は英語の成績が3よ。
……私は2だった。
ふふふ。それじゃ私に翻訳は任せなさい。
おー、そんなのできるの？ さすが恋美ちゃん！
えー、マイケルキートンがビートルジュースらしいわ。
おっ、正解！ それでそれで！？
………以上よ。
全然だめじゃん！
それ最後に「マイケルキートン is ビートルジュース」って言ってるとこだよね！？ 私でもわかるよ！
まぁ、所詮2と3なんて大差無いってことよ。
モニタの前のあなたもこんな数字なんかに惑わされずに自分を信じるといいわ。
ちょっと良さげなセリフに聞こえるけどダメだからね！？ 結構数字見られるからね！？
ということよ。映子、いつも通り解説をお願いするわ。
……もー、無駄に期待して損したよー。
えっと、まず動画冒頭に出てくる男女が主人公だね。二人はとても仲のいい夫婦なんだけど、突然の事故で死んでしまって幽霊になっちゃうんだ。
いきなりな話ね。可哀想に。
幽霊になってからも二人は仲良く自分たちの家で暮らしてたんだけど、当然家は売りに出されちゃう。
そして、そこに代わりにやってきたのが家を好き勝手に改造しようとしたり、お金儲けばっかり考えてるようなイヤーな人達だったの。
そして、例え幽霊になったとしても大切な家を荒らされたくない主人公達は、彼らを追い出す為にあの手この手で驚かそうとする。
でも……失敗しちゃうんだ。
そこで主人公たちが助けを求めたのが、ビートルジュースと呼ばれている存在なんだ！
これが動画の25秒くらいで出てる人だね。
なんだかいいキャラクターには見えないわね。
その通り！
ぶっちゃけ、お調子者でいたずら大好きのトラブルメーカー。
タイトルでもあるビートルジュースこそがこの作品のメインなんだけど、もうむちゃくちゃなんだよね。
ビートルジュースを巻き込んでしまった夫婦は、果たして平穏を取り戻せるのでしょうかー？
話の流れはこんな感じかな。
――ビートルジュースの魅力――
映子はなぜあえてこの作品を持ってきたのかしら。
それこそ監督は有名な方なのだし、他の有名な作品でもよかったのじゃない？
そうだねー。最初の方でも言ったけど、キャラクタデザインが凄く好きかな。特にビートルジュースとかカッコイイと思うし、あと予告編でも18秒のところで一瞬出てる二人も大好き。
この二人ね、右が「キャラメルパパ」で左が「アングリカン」って名前なんだよ。
多分、日本で公開するにあたってオリジナルでつけた名前なんだろうけど、昔の映画ってそういうの結構あるんだよね。バタリアンとかパペットマスターとか。
面白い名前だと思うけど、ちょっと怖くて苦手かな……特にアングリカン。
私は58秒のところで動いてる変な置物みたいなのが可愛いと思ったわ。
あはは、なんかコマ撮りっぽい動きって愛嬌あるよね。
あ、可愛いと言えば57秒に出てきてるヒロイン役（？）のウィノナ・ライダーちゃんが凄く可愛いよ！ 抱きしめたくなっちゃう！
……ワイン。
そこは触れないであげようよ。別に悪いことでもないと思うし。
えーっと、あと音楽も好きだよ！
予告でも流れてるテーマソングも印象的だし、中盤に流れるバナナボートの歌とか、翻訳歌詞が適当すぎて面白いよ。
ちなみにビートルジュース含めて多くのティム・バートン作品の音楽を作ってるダニー・エルフマンは、oingo boingoってバンドの元リーダーなんだよ。
恋美ちゃんならわかるでしょ。
ジョジョ3部のオインゴボインゴ兄弟の元ネタなのね。知らなかったわ。
Exactoly（そのとおりでございます）
Exactlyよ。"o"が余分だわ。
所詮2ですし。悔しくなんてないですし。
――まとめタイム――
そういえば前回のBTTFも今回のビートルジュースも吹き替えが有名なんだよね。
有名というと、どういう意味かしら？
んっと、BTTFの方は吹き替えが何パターンかあるんだけど、その中でも好きな声の派閥が分かれてる感じかな。
多分、三ツ矢雄二さんの吹き替えが一番人気あるんだけどね。これはテレビ放映が三ツ矢雄二さんの声だったから印象的な人が多いんじゃないかな。
私も同じパターンで三ツ矢雄二さんの印象が強いんだよね。
あと録画したテレビを何回も観てたから、BTTFの次の週に放送予定だった「キラービー」って映画の予告もいつも思い出すよ。
その話に同意出来る人が一体何人居るのかしらね。
結構居ると思うよ。
それでビートルジュースの吹き替えなんだけど、これはビートルジュース役が西川のりおさんなんだ。
西川のりおさん……ってあの漫才の？
そう、その西川のりおさん。めっちゃ関西弁で喋るの。
これがもうインパクト強すぎて、私の中でビートルジュースといえば吹き替え版なんだ。
へぇ、今そんなキャスティングをしたら叩かれそうなものだけど、やっぱり時代によって全然違うものなのね。
まぁー、ちゃんと雰囲気守ってくれるなら芸能人の配役もいいと思うんだけどね。特にアニメとかなら悪くないことも多いし。
でもファイナルデッドサーキットの吹き替えは無い。
……あまりこの話を広げると怪我しそうだからやめておきましょうか。
……そだね。
それじゃ、次回はどんな映画の話になるかしら？
そだねー、ヒントは「吹き替えに力を入れてる」ことと「今までに一回名前が出てる」ことかな。
クイズっぽくしてるけど、次の話が更新されたら下に名前が出ちゃうわね。
そういう身もふたもないこと言うのやめて！
