9:史上最凶のデスロードムービー!『マッドマックス―怒りのデス・ロード―』

文字数 3,547文字

今回は、私に映画館で映画を観る楽しさ。
そして音響の大切さを教えてくれた映画。
『マッドマックス―怒りのデス・ロード―』をご紹介していきます!
実はマッドマックスって見たことが無いのだけど、どういう映画なのかしら?
なんだか北斗の拳みたいなイメージがあるけど。
それは多分マッドマックスの2、3作目のイメージが強いんだと思う。特に2とか有名だからね。
意外かもしれないけど最初のマッドマックスはちょっと荒れてる普通の街って感じだよ。
それでも荒れてるのね。
ちなみに『怒りのデス・ロード』はマッドマックスシリーズの4作目なんだけど、今までのシリーズを知らなくても全く問題なし!
私もそうなんだけど、今作でマッドマックスを知った人も多いんじゃないかな。
むしろ、今からオススメするなら間違いなく4作目が良いと思うよ!
最初から終わりまでフルスロットルだから!!
映子も心なしかテンションが高いわね。
おうともさ! マッドマックスを紹介するならこれくらい気合い入れないと負けちゃうからね!
ということで早速あらすじ紹介からいきましょー!
おー!
おー!
――あらすじ――
それではまず定番の予告編(You Tube)をどうぞ。
いくつか種類があったけど、一番良さそうなのを引っ張ってきたよ。
情報量が多すぎてツッコミがおいつかないわね。
怪物みたいなマスクの男や白い肌の人間。
火を噴くギターに巨大な砂嵐……? 凄い世界観ね。
ゴツい車がたくさん出てきてお互いに攻撃し合うというのはなんとかわかったけど。
それだけわかれば十分だよ。
細かい設定とかあるけど、話の7~8割は車で走って戦ってる映画だから。
もう一度お願い。
だから、話の7割から8割くらいは、ゴツゴツした車に乗って戦う映画なの。
……とりあえず解説を聞くことにするわ。
そいじゃ本題のあらすじね。
舞台は核戦争が起きて水や食料や資源なんかが枯渇している世界。
主人公で元警官のマックスは愛車のV8インターセプターで旅をしている途中、イモータン・ジョー(以下:ジョー)の配下に襲われて、彼が収める砦へと連行されてしまう。
この砦には水や植物が豊富に蓄えてあるんだけど、ジョーはそれを管理することで独裁社会を築いているんだ。
そしてマックスはというと、環境汚染に体を蝕まれているジョーの部下達への輸血袋として利用されてしまう。
最初からものすごくハードね。マックスが死んでしまうんじゃない?
そう思うでしょ?
でもマッドマックスなら大丈夫! 死なないよ!
どういうことなの……
続きね。
一方で、ジョーには子供を産ませる為だけの存在として5人の妻達がいたんだけど、ジョーの部下で大隊長のフュリオサが妻達を連れて逃亡を始めたんだ。
怒ったジョーは白塗りの戦闘部隊・ウォーボーイズを率いてフュリオサを追い始める。
その際にマックスはウォーボーイズ達に輸血袋として車の前方に括り付けられることになるんだ。
かくしてマックスは、フュリオサとジョーの壮絶な争いへと巻き込まれてしまうのであった。
以上、あらすじでした!
なるほど、それで予告編の50秒くらいのところでマックスが車に縛り付けられてるわけね。
いえーす!
だいたいどんな映画かわかってくれたかな?
ええ、いい意味で何も考えない方が良さそうだということがわかったわ。
よーし、それがわかったところで次にマッドマックスの魅力をたっぷり紹介しちゃうぜー!
――怒りのデス・ロードの魅力――
いきなりだけど、とにかく派手!
次々と車が横転して火を吹くし、人もガンガン吹き飛んでいく。
さっき言ったように8割くらいは車に乗ってるわけだから、当然それに比例して火を吹くシーンも多いわけさ。
もう、ドンドコドンドンしてグワァーンってなったらゴーンって飛んでガガァーン! って感じ。
全くわからないようで少しわかりやすいのが癪に障るわ。
これ言っちゃうと悪い意味に思われるかもしれないけど、頭からっぽにして楽しめる最高の映画だと思うよ。
あと、派手さで細かい所を誤魔化してるわけじゃなくて、細かい所までしっかり作り込まれてるのも凄いんだよ!
例えば「マックスが嵌められる口枷は園芸用品で作られてる」とか、「火を噴くギターは便座が転用されてる」とか。
こういう小ネタを知るだけでも、資源が枯渇してるって世界観がより深く見えてくるよね。
だから映子みたいに何度も連続で観て、その度に興奮する人達が居るわけね。
新しい発見とかあったりするんでしょ。
そうなんだよぉ~
初めて気づいた時とか、逆に観る前に小ネタを仕入れてチェックする時とか最高なんだぁ~、うへへへ……
気持ち悪い笑いをやめなさい。
……それで、映子はこの映画がキッカケで映画館に良く行くようになったのよね?
そそ。それまではレンタルで観ることが多かった。
で、それを語るには立川シネマシティ極上爆音上映を語らにゃならんのよね。
そういうのがやってるっていうのは聞いたことがあったけど、そこまで凄いものなのかしら。
とりあえず、私は立川で観る前に一回近所の映画館でマッドマックスを観たあとだったのね。
噂は聞いてたからどんだけ凄いんだろうなーって思って行ってみたんだけど――
…もうね、音が体に叩きつけられたよ……
文字通り、生まれて始めての衝撃だった。
太鼓の演奏とか近くで聞くと体の芯から震えるような迫力があるけど、そういうことかしら。
んー、それをもっと何倍にも増した感じかなぁ。
最近4DXとか流行ってきてるじゃない? 椅子が動いて風とか水が出てくるやつ。それを音の圧力だけで疑似体験させてくれるレベルって言うと少しは伝わるかな?
……想像以上だったわ。音だけでそんなことができるのね。
できちゃうんです。
で、私はそれまで音の力を侮ってたってことを実感したんだ。
確かに家でリラックスして観る映画も面白いけど、逆に映画館の設備を家に置くことなんてできないじゃない?
スピーカーもそうだけど、周囲に迷惑がかからない環境を整えるなんて、それこそいくらお金があればいいのかわからない。
宝くじとかが当たれば話は別でしょうけど、確かに普通では無理よね。
レンタルなら時間が経てばいつでも観られる。
だけど、凄くお金をかけた設備が整う映画館で映画が観られるのは期間限定!
そう考えるようになってから近所の映画館とかにも良く行くようになったの。
そこまでのものだとなると体験してみたくなるわね。
当時行かなかったのが少し悔しくなってきたわ。
まぁ、予想だけど、また近いうちにマッドマックスのリバイバル上映するんじゃないかなって気がしてるよ。
私もまた観たいから、その時は一緒に行こうね。
ええ、喜んで。

――まとめタイム――


ということで後半は爆音の話になっちゃったけど、なんとなくマッドマックスについてわかったかな?
そうね、少なくとも熱意は伝わってきたわ。
あとは実際に観てみるしかないわね。
それならBD貸したげるよ!
2枚持ってるから私も今夜あたりもう一回観てみよっと!
………んん?
どしたの?
聞き間違えたのかしら。
同じ映画のBDを2本持ってるって言ったように聞こえたのだけど、違うわよね?
間違ってないよー。
なんか色んな種類のBDが出てたんだけど、カッコいいスチールケースの奴と、1~4のセットになった奴を買ったから4がダブってるの。
……だいぶ慣れてきたと思うけれど、それでも映子には時々驚かされるわね。
さすがにV8インターセプターの模型が付いた奴は高くて買えなかったんだぁ……
だからすぐお小遣いがなくなっちゃうんでしょ。
ほら、そろそろ締めないと文字数増えてきたわよ。ただでさえ最近は増加傾向があるんだから。
おっとと、それじゃ次回紹介する映画なんだけど……
ねぇ、恋美ちゃん。
なぁに?
そろそろ、グロい奴いっていいかな。
私達の友情もここまでのようね。楽しかったわ。
待ってよ恋美ちゃぁぁぁん!! 1人で映画紹介とか無理だってぇぇぇ!
そんなこと言われても、そっち系統は私は本当に無理よ。
それなら誰か別の得意な人を連れてきたらいいじゃない。
えぇぇぇ……そんな友達居ないよぉ……
ふっふふふ、お困りのようだなぁー!
だ、誰!?
何この展開……
ふはぁーはっはぁー!
我が名は芸夢(-げいむ)! 3年生で君たちの先輩だー!
呼ばれて無いけどやってきましたよー!
うわぁ、いきなり新キャラが出てきたー!
細かいことはさておいて、次の映画紹介には私が付き合ってしんぜよー!
よかったわね映子。ひとまず問題解決よ。
えぇぇ……いいのかなぁこれで……
ほらほらほら時間が無いんだからね! 早くクイズ出しちゃって!
お、おおう……
それじゃ次の映画のヒントは「死神」と「予知夢」ってところかな。
ほぼ答えだけど。
それではみなさん、次回の私の活躍をお楽しみにー☆
お、おたのしみにー★
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登場人物紹介

名前:映子(えいこ)

映画好きな女子高生。
「ホラー映画大好き! だけどスプラッタ系が専門。
 だって和ホラーは怖いんだもん……」

名前:恋美(こみ)

映子の同級生で親友。映子ほどは映画を観なくて、どちらかというと漫画を読むのが趣味。でも変な映画を知ってたりする。
「特に好きなジャンルとかは無いけど、比較的ラブコメとか好みね」

名前:芸夢(げいむ)

突然現れた高校3年生。映子たちの先輩。
実は幽霊だけど、特に設定が活かされることはない。
ゲームが好きで、映画知識は恋美ちゃん以上映子ちゃん未満。
「映画はあんまり詳しくないけどがんばりまーす! 応援してねー!」

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