19:時間を操れる万能リモコンGETだぜ!『もしも昨日が選べたら』

文字数 3,981文字

先に言っておくと! 
時間を止めて女の子にイタズラとかしません!
いきなり何を言ってるのよ
恋美ちゃん対策だよ!
そんなこと言わないわよ。
信用ないねー。
いや、逆にあるのかな?
ということで今回は恋美ちゃんからのリクエストで、
前回に引き続きタイムトラベル系の映画です!
といっても、タイムマシンが出るわけじゃなくて、
時間を操ることができる万能リモコンを手に入れた
男のストーリーだね。
なるほど。それで時間を止めて、女の子にあんなことや
こんなことをするのね。いやらしいわ。
結局言うのかよ!
なんか期待されてたみたいだし。
期待してないからぁ!
えっと、そもそも万能リモコンってなにかなー?
調べてみたらこの映画が出てきたからオリジナルの名前かな。
学習するリモコンっていうのはあるみたいだけどね。
要するに、テレビもエアコンもガレージの開閉もなんでもできる
凄いリモコンのことだよ。
ま、この「凄いリモコン」ってことだけわかってれば
映画を見る上で何も問題ないから大丈夫だよ。
りょうかーい。
へい、それじゃいつも通り、あらすじの前に
予告編(You Tube)を置いておくね。
今回も英語版トレーラーでどうぞ。
あら、コメディ映画みたいね。
そうそう、コメディだよ。めちゃくちゃ下ネタ多いけどね。
ストーリー確認の為に久々に観たら驚いたよ。
恋美ちゃんの得意分野だね。
任せておいて。
……そこは否定しておこうよ。女子高生としてさ……
――あらすじ――
主人公はアダム・サンドラー扮する建築士のマイケル・ニューマン。
美人の奥さんと二人の子供に囲まれて暮らしているんだ。
幸せ家族だね。憧れるなー。
でも、マイケルは家族よりも仕事を優先させてばかり。
子供や家族との約束を仕事のせいですっぽかすことも多くて、
その割になかなか昇進できずにイライラする日々を送っているんだ。
ちなみに、マイケルが仕事を優先させる理由は
「家族に楽をさせてあげられるくらいに稼ぎたいから」であって、
決して家族を蔑ろにしてるわけでもないんだよ。
ちょっと抜けた所もあるけど、良い人なんだ。
殆どの場合、お金を稼ぐためには相応の時間が必要なのよね。
でも、そうすると今度はお金を使うための時間が無くなる。
あー、楽してお金を稼ぎたいわ。
みんな考える悩みだよねー。
ま、それで不平等なのもみんな同じでね、
マイケルの隣にはお金持ちの家族が住んでるんだけど、
そこの家の子供が、事ある毎にマイケルや、
マイケルの子供達にお金持ち自慢をしてくるの。
のび太くんをイジメるスネ夫みたいな感じかな。
そんな感じだね。
酷い話だわ。
仕事は順調なはずだけど、なんだか人生が上手く回らない。
家族との時間が取れなくて奥さんとも口喧嘩になってしまうし、
家のリモコンはたくさん有りすぎて何がなんだかわからない。
そんな時、隣の家がテレビもエアコンもガレージも操作できる
万能リモコンを買ったと聞き、マイケルは半ば衝動的に
「うちだって万能リモコンくらい買ってやる!」
とホームセンターへ行くんだ。
ホームセンターに売ってるのね。
ホームセンターというか、ホームセンターの従業員というか……
リモコンを探すうちにホームセンターの一角にある変な部屋に
入ったマイケルは、そこに居たモーティと名乗る怪しい従業員
から万能リモコンを貰うんだ。
ま、この辺りはそんなに重要じゃないから、
色々あって凄いリモコンを貰ったんだってことが
わかってもらえれば大丈夫。
それで、そのリモコンが時間を操れるんだね。
その通り!
最初は普通にテレビ点けたりして喜んでたんだけど、
飼っていた犬の鳴き声を消音できることに気がついて、
「これは凄いぞ!」って気がつくんだ。
あ、時間を操れるだけじゃないんだ!?
もしかしてリモコンで出来る事が何でも可能ってこと?
早送りとか巻き戻しとか。
恋美ちゃん正解!
他にも一時停止チャプターセレクト
あとは予告編の1:28くらいに出てくるような、
色味の調整とかもできるよ!
文字通りの万能リモコンなのね。
さて、そんなわけでマイケルは大はしゃぎ。
リモコンを上手く使うことで仕事も上手くいくようになったし、
家族仲も解消していくんだ。
なんか雑誌に載ってる怪しいパワーストーンの宣伝文句みたいだね。
「このリモコンのおかげで彼女ができました(24歳男性)」
そうそう! そんな感じそんな感じ!
石で人生上手くまわるなら苦労しないわよね。
それは言っちゃいかんて。
気持ちの問題もあるじゃん。
そうだよー、本当に不思議な力があるのかもよ?
札束風呂だって夢じゃないよ。
あれ、全部ピン札だったら体中が傷だらけになるわよね。
夢が無いなぁ……
それでマイケルはどうなるのかしら?
まさかこのままハッピーエンドなんてことはないでしょうし。
そうなんだよねぇ……
さっき「仕事が上手くいくようになった」って言ったけど、
マイケルの目標はあくまでも出世なんだ。
ところが、マイケルの上司が「仕事が上手くいったら昇進させる」
という約束をアッサリと破るんだ。
しかも、何事もなかったかのように
「この調子なら2ヶ月後には昇進だな」
って言い換えてくるんだよね。
うわぁ、酷いよー。
すっかり昇進したつもりで舞い上がっていたマイケルは
一気に天国から地獄へと落とされる。家族もガッカリ。
そして……
「こんなの……耐えられない……!」
そう言ってマイケルは"昇進するまで"の時間をスキップするんだ。
…………それで……?
気がつくと、マイケルは自分の昇進パーティの席に居たんだけど、
実に1年もの時間が経っていたんだ。
1年っ!? 2ヶ月じゃなかったの!?
結局、2ヶ月後にも同じように約束を反故にされてたのかしら。
家に帰ると二人の子供は少し大きくなっていて、
久々に会ったマイケルが「アニメを一緒に見よう!」と言っても
「アニメなんて幼稚だ」と一蹴されてしまう。
……子供の成長を見守れなかったってことね。
しかも可愛がってた犬もこの1年の内に死んじゃってて、
時間をスキップしたマイケルはその時の記憶が一切ないんだ。
うぅぅぅぅ……
マイケルは強く後悔して、
これからは仕事を減らして家族との時間を作ろうと
そう誓うんだ。
……けど……
けどっ!? これ以上まだ何かあるの?
もうすでに涙腺厳しいよ!
実はこの万能リモコンにはとある機能がついてたんだ。
えっ、なになに?
その名も学習機能。
持ち主の操作に合わせを学習してくれるっていう機能なんだけど……
マイケルが上司と会話してる時に、つい
「このまま行けば社長も夢じゃないぞ」「いいですねー」
みたいな会話をした瞬間!
リモコンが自動的にスキップ機能を使ってしまうんだ。
ということは……
目を覚ましたマイケルは、例の上司から社長昇進の連絡を受ける。
ベッドから起き上がって鏡を見ると、そこには……
超肥満体になった自分の姿が映っていたのでした!
ええぇぇぇぇー!!
――『もしも昨日が選べたら』の魅力――
ということで、結構ギリギリまであらすじを紹介してみました!
ねぇねぇ! 結局マイケルは社長になるまで何年かかったの!?
そこも含めて、あとは自分の目で! ってやつかなー。
むぅぅぅ! 気になるよー!
超肥満体って言うくらいだから、相当経ってるでしょうけどね。
『ナッティ・プロフェッサー』くらい太ってるよ。
また懐かしい映画を引っ張ってきたわね。
んで、この映画の魅力なんだけど、
私、これでも結構な数の映画を観てきてると思うのよ。
ジャンルは偏ってるけどね。
この作品が、今までに観た映画の中で一番泣いた。
ちょっと待って。この映画はコメディなのよね?
そうだよ。
それなのに、一番泣いたの?
そう! 変な捻りとかなく、感動の涙って意味でね。
芸夢先輩じゃないけど、鼻水とか凄いことになった。
それ、私が観たら脱水で死んじゃうかも……
確かにあらすじでも中盤から明らかに雰囲気が変わったけど、
それにしても凄まじいわね。
まぁ、方向性が私の好みにピンポイントだっていうのもあると思う。
でも初見の時も号泣だったし、
今回の為に見直した時も展開知ってたのに号泣した。
あ、もちろんコメディ映画としての笑いもちゃんとあるからね。
言ったとおり下ネタ率が凄いけど、それ以外でもセンスの光る
笑いが細かく散りばめられてるよ。
わざと触れてなかったんだけど、予告編の1:09秒くらいに出てくる
「THE MAKING OF」を選んだ直後の場面って……
そういうことよね。
そういうことですねー。
???
よくわかんないや。
そのままの先輩でいてね。
てな感じで魅力はわかってもらえたかな。
この映画、なんか知名度低い気がするんだけど、
本当にオススメできるので是非ご覧いただければと思います。
――まとめタイム――
さて、今回の『おもいが!』はいかがだったでしょうか。
早いものもう19本目ですね。
20本目が終わったら今回もシーズンの区切りをつけるの?
一応そのつもりだよ。
別に10本区切りにする意味ってないんだけど、
なんとなくピッタリしてたほうがいいかなって。
10本目は『ファイナル・デスティネーション』だったよね。
20本目は何の映画になるのかなー?
んー、本数と映画も全然関係ないんだよね。
本当にその場のノリで次に紹介する映画を決めてるから。
そうなんだー。
あ、でもアレだね。
やっぱり最後は3人一緒がいいから、スプラッタ以外にしようかな。
気を使ってもらって悪いわね。
スプラッタLOVEの人はお待たせして申し訳ないけど、
もうしばらくお待ちいただければと思います。
さて、それじゃそろそろ次回予告クイズをば。
ヒントは「紳士」「スパイ」「アクション映画!」
って感じでどうでしょう。007じゃありません!
あ、多分『キングコング』の時に話したやつね。
私は知らないやつかも!
答えは次回のお楽しみに。
では恋美ちゃん、いつものやつお願いします!
はいはい。みんな、次回もお楽しみにね。
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登場人物紹介

名前:映子(えいこ)

映画好きな女子高生。
「ホラー映画大好き! だけどスプラッタ系が専門。
 だって和ホラーは怖いんだもん……」

名前:恋美(こみ)

映子の同級生で親友。映子ほどは映画を観なくて、どちらかというと漫画を読むのが趣味。でも変な映画を知ってたりする。
「特に好きなジャンルとかは無いけど、比較的ラブコメとか好みね」

名前:芸夢(げいむ)

突然現れた高校3年生。映子たちの先輩。
実は幽霊だけど、特に設定が活かされることはない。
ゲームが好きで、映画知識は恋美ちゃん以上映子ちゃん未満。
「映画はあんまり詳しくないけどがんばりまーす! 応援してねー!」

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