27:自作自演の誘拐が思わぬ悲劇へと発展する『ファーゴ』
文字数 3,875文字
ということで今日は
『ファーゴ』の紹介だよ。
実はこの映画のこと、ずっと名前しか知らなかったんだよね。
いや、レンタルショップに行って見かけたから借りてみただけ。
ちなみに一緒に借りたのは『アバウト・タイム』って映画。
うん。『アバウト・タイム』も凄く面白かったし結構泣いたよ。
ただここでは紹介しないかなー。
んー、感覚的になんとなーくなんだけど……
それっぽい理由を言うなら賛否両論がハッキリ分かれそうだからかな。
へぇ。映子は面白いって思ったなら今度個人的に観てみようかしら。
あ、うん。オススメはできるよ。
恋愛映画だし恋美ちゃんも大丈夫。
予告が古いやつだからちょっと目立つかもね。
私はBDで観たんだけど全然気にならなかったよ。
死者への敬意をこめて
事件のその他の部分は 忠実な映画化を行っている
という冒頭演出が有名なので真似してみました!!
なお、実際にはフィクションです!!
うん。雰囲気を出すためのネタなので、実際には事件は起きてないよ。
さて、この映画は
ノースダコタ州ファーゴにある酒場から始まる。
ジェリー・ランディガードという男が自分の妻の誘拐を依頼するため、
怪しげな二人の男を尋ねてきたんだ。
奥さんの誘拐を自分で依頼したの?
何のためにそんなことをしたのかしら。
ジェリーはお金が必要だったんだ。
そこで奥さんの父親、つまり義父がお金持ちなことに目を付けて、
身代金をだまし取ろうと考えたの。
依頼相手は
カールと
ゲアというチンピラ二人。
カールは変な顔でよく喋る小男。ゲアは真逆で無口な大男だね。
自動車販売業を営んでいたジェリーは、会社から持ち出した
『茶色のシエラ』を仕事用かつ成功報酬として二人に渡し取引する。
奥さんは優しくて良い人だし、子供もまだ中学生くらい。
ジェリーも少しお金を騙し取る以上の悪気は無かったと思うんだ。
それからしばらく経ったある日。
奥さんが家で一人、テレビを観ながら編み物をしていると、
突然窓の外に目出し帽をかぶった男が現れて家の中を覗いてきた。
あまりの非現実さに呆然とその様子を見るしかできずにいると、
その男はバールで窓ガラスを突き破って家に入ってくる。
そこでようやく逃げようとするんだけど、ドアからもう一人も現れて、
計画通りに奥さんは誘拐されてしまうんだ。
家に帰ってきたジェリーがそのことに気がつくと、
さっそく義父に電話して奥さんが誘拐されたことを報告するんだ。
だけど、この日から事件はジェリーの思惑を外れていくことになる。
夜。奥さんを乗せた茶色のシエラが道を走っていたんだけど、
カールのちょっとしたミスによって警察に呼び止められてしまうんだ。
カールは必死に誤魔化そうとするんだけど
失敗。そして、いよいよバレそうになったその時、
ゲアが警察官を射殺してしまうの。
いやいやいや恋美ちゃんだよ恋美ちゃん。
ボケにボケを重ねないの。
えっと、それでゲアは警察の始末をカールにやらせるんだけど、
不運なことに車で通りかかった一般人がその様子を目撃してしまう。
そしてゲアはすぐさま一般人を追いかけ、そのまま殺しちゃうんだ。
そう。当然、この殺人事件はすぐに警察の耳に入ることになる。
捜査に乗り出したのはマージという女性警察官。
彼女は妊娠中なんだけど、その優れた観察力と聞き込み捜査によって
どんどん事件の手がかりを掴んでいくんだ。
カール達は殺人をきっかけにジェリーに身代金の値上げを要求。
ジェリーの義父は「俺が娘を救い出す」と言って奮起。
マージはやがてジェリーの自動車販売店を突き止めて調査に来る。
映画的に考えて「誰が死んでもおかしくない」この状況。
ネタとはいえ監督はこの映画を実際に起きた事件と前置きしました。
……さて、この映画が迎える結末はどうなるのか。
この映画はとにかく「真っ白」なイメージが強いんだよね。
土地柄なのかはわかんないけど、雪が凄く積もってるから、
どこもかしこも真っ白で……
……あ、そうか……だからラストのアレが凄く衝撃的なんだ……
ごめんごめん。この映画のラストシーンで凄い演出があるんだけど、
なんで衝撃的だったのかが今わかったからつい驚いちゃった。
まぁとにかくその「白さ」が殆どの場面に映ってるから、
その印象が凄く強いんだよね。
そそ。
あと予告動画で言えばタイトルが出て来るまでに流れてるBGMね。
これが随所で流れるんだけど、物悲しい雰囲気とかが最高。
ジャンルはクライム映画ってことなんだけど、
そうすると全編通して暗い雰囲気なのかしら?
いや、どちらかというと結構コメディ寄りの演出が多いんだ。
ストーリー展開は全然コメディじゃないんだけど、演出のおかげで
陰鬱とした雰囲気にならずに最後まで観られるよ。
そういえば予告の1分18秒に出てくる二人組の笑ってる方。
多分、カールかな? どこかで見たことある顔だなー。
あ、
『スパイキッズ2』だ!!
なんか博士みたいな役で出てた気がする!
多分まだ赤と緑の3Dメガネだった頃かな―。
今は3Dメガネって色ついてないからねー。
今のあの色なしメガネってどうなってんだろうね。
なんで浮きあがって見えるのか意味がわかんない。
きっと人がメガネを駆けた瞬間に画面が浮いてるんだよ。
センサーとかで。
さて、今回は『ファーゴ』をご紹介しましたがいかがでしたか?
もしも少しでも興味を持ってもらえたなら、
いますぐ近所のTSUTAYAへダッシュしましょう!
あれは……仕方ないよ……
我々にはどうすることもできないんだ。
大丈夫。恋美ちゃんは強い女の子だ。
次回にはきっといつものように復活してくれるはずだよ。
だから、今はそっとしておいてあげよう……
……そっか。そうだね!
今は全力で今回のまとめをやらないとだね!
ところで今回の『ファーゴ』ってタイトル。
これは冒頭に酒場のあったノースダコタ州ファーゴが由来なんだけど。
この酒場以降、ファーゴは出てこないんだよね。
ほかは全部違う地名の場所が舞台なんだ。
えっ、そうだったの!?
じゃあなんで『ファーゴ』なんてタイトルに?
この映画の監督が
「他の地名よりファーゴの方が面白そうに聞こえるから」
とかそんなことを言ったらしいよ。
……と、このノリはこれくらいにして、
そろそろ次回の映画を決めないといけないね。
どういうジャンルがいいかな?
あ、いいかも!
だけどその場合は恋美ちゃんがお休みだな。
思ったより心の傷が大きかったみたいだね。
復活に少し時間かかりそうだしちょうどいいかな。
よし、それじゃ今回は次回予告クイズは無しで。
次回は『スターシップ・トゥルーパーズ』の紹介をします。
一応言っておくと、結構グロいです。
それではみなさん、次回をお楽しみに!
ハッピー映画ライフ!
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