17:限界を超えた最高最速のSFカーアクション『REDLINE』

文字数 3,345文字

みなさんこんにちは!
いつも映画の話が出来てハイテンションの映子です!
…………
…………
どうしたの2人共ぉ! もう本番始まってるよ!
前回、さんざん人のことをイジっておいてよく言うわね。
いやいや、それは誤解だよ!
恋美ちゃんのことが好きだからこそだよ!
よく言うわ……
あれ、というか何で知ってるの?
芸夢先輩が教えてくれたわ。
ポテチ10枚で。
やっすっ!!!
…………
芸夢先輩が元気ないね。
どうしたのかな? 恋美ちゃんに毒でも盛られた?
そんなことしないわよ……
というか先輩が元気ないのも映子のせいよ。
えー、恋美ちゃんならともかく
私は先輩にそんな酷いことしないよー。
…………『ハルシオン・ランチ』読んだら……気持ち悪い……
原因は私でしたぁっっ!!
マジさーせんっしたぁっっ!!!
ゲロがぁ……ゲロがぁぁぁ……
いきなり先輩がウチに来たと思ったら
『ハルシオン・ランチ』を読みたいって言ってきたのよ。
アレは好みが分かれるんだから下手なことしちゃ駄目じゃない。
いやぁ、スプラッタ映画いけるなら余裕かなって。
私はあの漫画大好きだし。
うぅぅ……いや、凄く面白かったんだよ……
ちょっと刺激が強かっただけで……
うーむ、フォローされると逆に心が痛むぜ。
よっし、ここは超面白い映画を紹介して
芸夢先輩の元気を取り戻してしんぜよう!
それ、結局いつもどおりの展開よね。
今回はアニメだったかしら?
そう! 激燃えカーレースアニメ『REDLINE』だよ!
まずは予告編(You Tube)をどうぞ!
かなり絵柄が濃いわね。
ふふふー。実はこの絵には凄い秘密があるんだ!
でもその前にあらすじ紹介いっちゃうね!
あらすじだー……うっ……
映子。芸夢先輩が限界よ。
ビシっと面白く紹介しなさい。
まかせんしゃい!
――あらすじ――
宇宙最速を決める5年に1度の大レース、RED LINE
主人公のJPが、その最終予選のYELLOW LINEで
激闘を繰り広げているところから物語が始まる。
実は武器搭載も認められている過激なレースなんだけど、
JPは武器を一切載せずに速さのみを追求しているんだ。
だから、見た目はリーゼントでパンクな感じだけど、
「すごく優しい男」という愛称で呼ばれてるんだよ。
なんだか主人公っぽくない感じの呼び名ね。
結構ファンが居るくらいの人気レーサーなんだよ。
乗ってるマシンはトランザム20000改WRって言って、
爆発的な加速を得るニトロブースターを積んでるんだ。
そんなJPと1位を奪い合うのは女性レーサーのソノシー。
ホバージェット型マシン・クラブソノシーに乗っていて、
レース以外には興味が無いクールビューティーさん。
付いたあだ名は「チェリーボーイハンター」
中学生とかに人気のある女性なのかしらね。
勝手についたらしいんだけど、
さすがにちょっと恥ずかしい呼び名だよね。
さて、色々あってJPはYELLOW LINEで負けてしまうんだ。
この辺りの細かい過程はぜひとも映像で楽しんで欲しいんだけど、
要約するとJPの元相棒フリスビーが仕組んだ爆弾が原因なんだ。
ひどい話ね。
フリスビーは何がしたかったのかしら。
フリスビーは今はヤクザに身をおいているんだけど、
そこの八百長に利用されてるんだ。
JPも薄々わかってて、それでもフリスビーを信じたんだ。
あれ、でもそれじゃRED LINEに参加できないんじゃ……
あ、ちょっと復活してきたわね。
うん、芸夢先輩の言うとおりで本当は参加できないはずだったの。
だけどRED LINEの開催地が
最悪の軍事国家ロボワールドに決定したことで事態が変わるんだ。
ロボワールドはレーサーを皆殺しにすることを宣言して、
そのあまりの恐ろしさにレースを棄権する人が出たの。
そして繰り上がりを決めるファン投票にJPが選ばれるんだ。
よかったー
……JPにはレースに全てを賭ける理由があった。
フリスビーを再びメカニックとして登用したJPは、
RED LINEの優勝目指してトランザムへと乗り込むのであった。
個性的という言葉では生ぬるいほど豊かな出場者達の中で、
果たしてJPはRED LINEでの優勝を
飾ることができるのだろうか!
飾れるの?
結末は自分の目で確かめるんだ!
――REDLINEの魅力――
ということで、まずはREDLINEの魅力の1つで、
最初にも話した「凄い秘密」について教えてあげよう!
凄い秘密……!
実はレースアニメじゃなかったとか。
いや、そこは疑っちゃ駄目だよ!
レースアニメだよ!
実はJPの声は木村拓哉じゃなくて稲垣吾郎だった!
地味だし! 宣伝に偽りありじゃん!
そうじゃなくて、実はこのアニメは全て手書きなんだ!
その枚数実に10万枚らしいよ!
なんかよくわからないけど凄い気がする!
CGは使ってないのに予告編でも滑らかに動いてるわよね。
確かにそれは凄いわね。
でも正直なところ、普通の人は「手書き」って言われても
特に魅力には感じないと思うわよ。
いやー、確かにそうなんだけどね。
それでもアピールポイントとして言っておかないと
いけないなって思って。
他には何が魅力なの?
ハイセンスな音楽と、個性豊かなレース出場者かな。
音楽だと、例えば予告編の1分8秒から流れる
ドン・ドン・ドン・ドン ズダダダダダダダ
ってBGMがメインテーマなんだけど、
レースとか作品自体の雰囲気とマッチしててカッコいいんだよね。
曲を文字で表すと凄くチープね。
凄いのが、RED LINEの出場選手毎に専用曲があること。
作中にそれぞれの選手のPVが流れるんだけど、
どれも特色が出ててめちゃくちゃ面白いよ。
映子は「この選手が特に好き!」とかあるの?
BGM込みならダントツでボイボイ&ボスボスの女性コンビ。
二人はアイドルで、チーム名は『スーパーボインズ』だよ。
すごい……なんとなく見た目が想像できる……
ちなみにマシンの名前はボインカー。
めっちゃ活躍する。ほんっと好き。
なんというか、映子が好きそうなセンスね。
あとは、トラヴァ&シンカイのコンビも好きだな。
というよりも、この二人と因縁のある敵に
デイズナ弟っていうのが居るんだけど、このキャラが好き。
泣くと強くなる性質があるんだけど、叫び方が最高。
こういう濃すぎるキャラクター達が互いに鎬を削って、
武器や兵器が飛び交うめちゃくちゃなレースをするのが
REDLINEの魅力だね。とにかくスカッとするよ!
――まとめタイム――
予告の30秒の所で書かれてるけど、
この映画の原作/脚本に携わってる石井克人さんは、
「鮫肌男と桃尻女」とか「茶の味」って映画を
作ってるんだよね。
それはどういう映画なの?
私は「茶の味」しか観たことがないんだけど、
なんというか……この人にしか作れない映画だと思ったよ。
予告編(You Tube)観るだけでわかると思う。
確かに目を引くインパクトがあるわね。
雰囲気はノスタルジックな感じなのだけど。
とてもいい雰囲気で面白かったよ。
不思議な感じで、笑えて、泣ける良い映画だったな。
へぇー、これも面白そうだな―。
そういえば芸夢先輩、気分は良くなりました?
あ、うん。おかげさまで楽になったよ。
勧めた映子も悪いですが、
芸夢先輩も最後まで読まなければよかったんですよ。
いや、だって面白かったからさー。
次は『覚悟のススメ』って漫画がおすすめだよ!
ほんとっ!?
こらこら。多分1巻でアウトだからやめておきなさい。
たぶん芸夢先輩は私と逆で漫画のエグい描写が苦手だろうから。
私はどっちも大丈夫だけどなー。
蓮コラでも持ってきましょうか?
私は平気よ。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ!!
ほんとにやめてくださいごめんなさいぃぃぃ!!
人によって得手不得手があるのよ。
フレンズによって得意なことが違うんだってさー。
蓮コラは本当に苦手だよ……
それじゃ次回は三人とも平和に話せる作品にしようかね。
本当なのかしら……?
次回予告ヒントは『日記』『タイムトラベル』って感じで。
どちらかというと日記でわかると思う。 
てなところで、そろそろ締めの時間に入ろうか。
今日は誰が決めゼリフ係やる?
あ、今回は私が決めゼリフ言うね!
是非お願いするわ。
おぉ、恋美ちゃんの反応が早い。
ではお願いします。
えー、それでは僭越ながら……
来週もお楽しみに!
ハッピー映画ライフュ!
…………
…………
噛んじゃった……
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登場人物紹介

名前:映子(えいこ)

映画好きな女子高生。
「ホラー映画大好き! だけどスプラッタ系が専門。
 だって和ホラーは怖いんだもん……」

名前:恋美(こみ)

映子の同級生で親友。映子ほどは映画を観なくて、どちらかというと漫画を読むのが趣味。でも変な映画を知ってたりする。
「特に好きなジャンルとかは無いけど、比較的ラブコメとか好みね」

名前:芸夢(げいむ)

突然現れた高校3年生。映子たちの先輩。
実は幽霊だけど、特に設定が活かされることはない。
ゲームが好きで、映画知識は恋美ちゃん以上映子ちゃん未満。
「映画はあんまり詳しくないけどがんばりまーす! 応援してねー!」

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