32:恐怖のピエロが帰ってきた。『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』
文字数 3,786文字
今回はピエロの怖い映画で有名な『IT』のリメイクを紹介するよー!
スティーブン・キングの作品の中でもかなり有名よね。
…………私はこのまま死んでしまうんじゃないかと、そう覚悟するくらい怖かったです……
そもそもさー! 私、こういう怖い映画苦手なんだよね!!
ひ、一人なのは放っといてよ!
夜中に「あ、観たい!」って思ってそもまま行ったんだもん。そのタイミングで誘っても誰も来てくれないでしょ!
そんなタイミングで一緒に行ってくれる人なんて、恋人くらいだよね!
こ、この先輩……言っちゃならねぇことを言いやがった……
うわわ! ごめん! まさかそんなにダメージ入るなんて思わなかったの!
けっ、どうせ私みたいな映画オタクには彼氏なんてできませんよー!
老後も一人で映画観ながら過ごすんだい!
舞台は1988~89年のアメリカ。デリーという場所だよ。
大雨のある日。主人公の少年ビルが、弟のジョージの為に折り紙で舟を作ってあげるところから話が始まる。
出来上がった舟をもって、大喜びで外に遊びにいくジョージ。
道路上を流れる雨を川に見立てて舟を浮かべて追いかけて遊ぶ姿は無邪気で可愛い。
そうね。私も含めてオリジナル版『IT』を観たことがない人でも、このシーンだけは知ってる人が多いんじゃないかな。
そうそう。予告編でも冒頭に置かれてるね。
はじめて予告編を観た人はすぐに「あれ、これってもしかして……」って思ったんじゃないかな。
そして側溝の中に現れたピエロ、ペニーワイズによって弟のジョージは行方不明になってしまう。
それから数ヶ月後の時が流れ、ビルの家族はジョージは死んだと考えるようになっていた。
けれどビルだけはジョージの生存を信じて捜索を続けていたんだ。
まぁ、そう簡単に諦められるようなものじゃないわよね。
そのせいで家族と少しギスギスしちゃったりしてるんだけどね。
さて、この頃デリーの街ではジョージみたいに行方不明になる子供が相次いでいてね、そこでビルは、友人たちと一緒にジョージその他の捜索を開始するんだ。
ちなみに主人公ビルくんが属する集団は通称「ルーザーズクラブ」という負け犬達で、いじめっ子から目の敵にされてるよ。
やたら淫語を連発する子も居るし、恋美ちゃんとか気が合うんじゃない?
まぁそんな負け犬ちんちん集団なんだけど、それぞれの前にペニーワイズが次々と現れるんだ。
ちんちんだのペニーがワイドだの、とんでもない映画ね。
次々と恐ろしい手段で子供たちを襲うペニーワイズ。
必死に恐怖に立ち向かう子供たち。
劇場の椅子でガタガタ震える私。
果たして子供たちは邪悪なピエロの野望を打ち倒すことができるのか……
その結末は君の目で確かめて欲しい!
――『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の魅力――
映子って結構ホラー観るわよね。スプラッタ系だけど。
そりゃ観るけどねー。それにスプラッタ映画にもビックリ系のホラーも結構あるから、なんだかんだで慣れてはきてるのよ。
それに最近だと
『貞子VS伽椰子』みたいな和製ホラーも観たし、私だってそれなりの耐性は付いてきてるんだ。
いやー、それがね。演出がめちゃくちゃ上手くてさ。
とにかく息をつく間もなく怖がらせてくるんだよね。
しかもね! なんかこう、精神的に不安になるのが多いの!
予告編のラストでペニーワイズが『(´・ω・`三´・ω・`)』って感じで寄ってくるじゃん。
こういう瞬間的に「怖い!」「不気味!」って思うような演出が凄く多いのさ!
あと、実はこの映画はペニーワイズが怖いだけじゃなくてね。まるで『スタンド・バイ・ミー』みたいな子供たちの青春も盛り込まれてるんだよ。
『スタンド・バイ・ミー』って、初代ポケモンでも主人公の家のテレビで放映されてたね。
というか、『スタンド・バイ・ミー』もスティーブン・キングじゃなかったかしら?
あ、そういえばそうだね。
原作や昔の『IT』は知らないけど、何か意識してたりするのかもね。
そう考えると、「ルーザーズクラブ」なんていかにもそれっぽいよね。
あー、そういや主人公たちをイジメてくる奴も怖かったなぁ。まさに子供ならではの残虐性というか、軽々と一線を超えそうな怖さというか。
子供ってその辺りの境界線があやふやだからね。
私達みたいな高校生ですら微妙なのに、さらに年下なら何かあってもおかしくないわね。
ま、とにかくそんな超怖いピエロと子供たちの青春ホラー映画です!
ま、ま。前の
『新感染』の時と同じで公開中の映画だからね。そこまで深くツッコミにくいのさ。
二人はスティーブン・キングの作品が元になってる映画って他になにか知ってる?
えっと、
『グリーンマイル』と
『ショーシャンクの空に』は知ってるよ!
あと『シャイニング』もそうだっけ?
『ランゴリアーズ』と『ドリームキャッチャー』は観たことあるわ。
あとは
『キャリー』とか
『ミスト』とか、
『ゴールデンボーイ』あたりも有名かな?
ま、とにかく多彩な作品があって、たくさん映像化されてる凄い作家さんだなーって思うよね。
SFやホラーが多いけど、一方で青春小説みたいな作品もあるわよね。
エイリアンとか悪魔とか、わりと不思議現象でオチを持っていく印象があるんだけど、それでも「スティーブン・キング原作!」って紹介されると興味出ちゃうんだよねー。
あ、そういえばスティーブン・スピルバーグ監督の新作映画が予告されてたね。
『レディ・プレイヤー・ワン』だっけ。
(予告編)VR世界を題材にした今風の作品みたいだったけど、凄くおもしろそうだったね。
最近はVRがずいぶんと進化してきたけど、映画や漫画みたいなクオリティまで進化するのかしらね。
『ソードアート・オンライン』みたいなVRMMOができたら楽しすぎて現実に戻れなくなっちゃうかもしれないね。
あー、なんか『アバター』が公開された頃に、あまりに魅了されすぎて現実逃避し始めた人っていうのが話題にあがった気がする……
そろそろ映画観でもVRとかARとか取り入れた新しい上映方法が追加されるかもしれないね。
といってもねー。ペニーワイズの元ネタがジョン・ゲイシーとかって話は皆知ってるだろうし……
みんながみんなシリアルキラーを知ってるとは限らないわよ……
あ、ピエロと言えばこの前
『道化死てるぜ!』って映画を観たんだけど、これも邦題のアホっぽさから想像できないくらい面白かったよ!
(予告編)
あとは
『気狂いピエロの決闘』って映画も凄かったよ。
(予告編)こっちは逆にタイトルからは想像もできないくらい繊細な映画だった。
ただしスプラッターホラーを期待するとがっかりする。
ある意味、今回『IT』を観たのは必然だったのかもしれないね
ま、そんな所で今回は終わりにしましょうかね。
今回も次回予告クイズはなしで!
うんにゃ? そんなことは無いんだけどね、あんまり「こ、こいつは紹介したい!」って映画が無いんだ。
名前出しちゃうとアレなんで何を観たかは言わないけど。
あ、でもそうすると紹介してる映画は超オススメってことだよね!
そういうことだ! だからここを観た皆も今すぐ映画館にダッシュすると良いよ!
はーい。
では皆さん。次回はいつになるかわからないけど、また見に来てね!
ハッピー映画ライフ!
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