4:一見すると変態だが、実は正義の変態です。『HK/変態仮面』
文字数 2,180文字
――ということで、今日は実写版変態仮面についてやっていくよー!
うっさいやい! ネタだと思われるのがイヤだったの!
本当に面白いんだからねっ!!
まぁ、その点については別に否定するつもりはないわ。公開された時は映子も随分興奮してたし。
……そういえば、こんなこともあったわね。
どうしたの映子ちゃんー。屋根の上なんか立ってたら危ないよー。
え、映子ちゃんが投げたロープが電柱の低い位置に結びついて、高低差のある綱渡りのロープのようになった!?
くらえぇ、必殺! 地獄のタイトロープ(つなわたり)!!
あぁぁ、映子ちゃん。そんな、女の子がお股にロープを挟んだらだめだよぉ。あぁ、そんな、そのままスベったら擦れちゃうってぇ!
あぁっバランスを崩して映子ちゃんが落ちた!! 映子ちゃん!! 映子ちゃん!!!
ぜんっぜんそんなことしてないよ。捏造しすぎでしょ!!
そもそも死んでないし! 最後恋美ちゃん笑ってるし!
あら、ほんとね。勘違いだったわ。それじゃサクッと話を元に戻しましょうか。
はいはい泣かないの。
ええっと、確か映画は2作あるんだったかしら?
う、うん。そうだよ!
どっちも映画館で観たんだけど、すごい迫力だったんだ!
もうね、まず何よりも主人公役の鈴木亮平さんの肉体美が半端ないんだ! 見惚れるほどに綺麗でムッキムキなの。おかげで変態仮面らしさに磨きがかかってたよ。
それにしても、頭にパンツを被ったヒーローって改めて凄いビジュアルだと思うわ。知らない人に「週刊少年ジャンプで連載していた」というとたいてい驚かれるのよね。
こんなにカッコイイんだから何もおかしくないのにね!
ルフィ、悟空、変態仮面、ナルトって感じで並んでても何も違和感ないもん。
それはさすがに無理があるし、チョイスが微妙に古い。
えぇ~、そうかなぁ?
さっきの動画の39秒の立ち姿なんて初めて観た時は「本物だぁ!」って叫んだけどなー。
まぁ、本当に漫画から抜け出したかのようではあるわね。
後ろで流れてる主題歌もカッコイイわ。これって狼の人達だったかしら。
そうそう、狼の人達。いいよねぇ。
『マッドマックス 怒りのデスロード』でも日本版の主題歌で歌ってたけど、あっちも大好きだったよ。難しくてカラオケで歌えなかったけど。
でもスタッフロールの時、なんか本来の曲を切って無理やり流してる感じしなかった?
……ふと思ったのだけれど。さっきの回想は冗談にしても、もしかして家で『変態仮面ごっこ』とかしてないわよね?
あ、いやいや! そんなことしてないよ、するわけないじゃん。やだなー、あははー。
……映子。さすがに女の子が超えちゃいけない一線ってあると思うわ。
はいはいはい! この話は終わり!! 2作目行ってみようかー!
まぁ今時パンツくらい空を飛ぶよ。そんなアニメもあったし。
いやー、もう2作目の公開が決まった時は本当に嬉しかったなぁー!
何度も予告編見直して期待に胸をふくらませてたよ。
というか、良いかしら。
最後の飛び回ってる場面。これ、スパイダーマンよね?
パロディってやつだね。
変態仮面もロープを操って戦うから、いい感じにマッチしてるんじゃないかな。
原作でも色々なロープ技を披露していたわね。映画でも登場するのかしら?
そういえば1作目が公開されるちょっと前に恋美ちゃんちで漫画読ませてもらったね。
父が持っていたからちょうどよかったわ。
その時に私もはじめて読んだけれど、素直に面白かったわね。
えー、でも一緒に映画行こうって誘っても来てくれなかったじゃんー!
……あの頃はまだ純情だったからね。
変態仮面のチケットを買うハードルは、女子中学生の私には厳しかったのよ。
ちゃんとその辺りも配慮してくれてたんだけどねー。
「HKください」って言えばちゃんと売ってくれたんだよ。
まー、今更な話ではあるんだけど、劇場で観た時の一体感は凄かったよ。
笑っても許される空気っていうのかな。ギャグシーンとか観客みんなでケラケラ笑ってたよ。
映画館だと原則静かに観ないといけないからね。そうやってみんなで楽しく観られたのなら幸せなことだったと思うわ。
うん! 2作目も期待を裏切らない出来だったし、もしも続編を作ってくれるなら絶対にまた劇場で観るよ!
本当に好きなのねぇ。
それじゃ最後は映子ちゃんによる変態仮面のモノマネで締めてもらいましょうか。
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