18:過去を変える代償はとてつもなく大きい……『バタフライエフェクト』
文字数 3,999文字
いきなりだけど『バタフライ効果』について知ってる人ー
はい、手ぇあげてー!
蝶が羽ばたくと地球の裏側では竜巻が起こるってやつ?
と、まぁそんな感じでそれっぽい話題を切り出しつつ、
今回は『バタフライエフェクト』についての紹介です。
いやいや。タイムトラベル系のSF映画だね。
過去改変の影響が未来に多大な影響を及ぼす……
だからバタフライエフェクト。
あー、多分シュタゲの元ネタ……というかモチーフ?
明らかにオマージュしているところもあるから無関係ではないね。
オマージュ。尊敬って意味の言葉よ。
だいたいの場合、何かの作品に影響を受けて作ることを指すわね。
ち、違うよ! たまたまだよ!
私はどちらかと言うと知的なキャラなんだから!
えー、知的っていうのは私みたいなのを指すんだよー。
あー、はいはい。どうせ私はアホですよー。
どうせそれしかできないですもんー。
あ、ちょっと良いかしら。
思いついたことがあるのだけど。
馬鹿野郎ッ!
なんか久々だな恋美ちゃんのそういうの!!
はいはい! うら……じゃなくて、あらすじ始めるよ!
ちなみに今回はあらすじのどこまで話せばいいか悩んでるんだ。
気を使わないと魅力が損なわれてしまうかもしれないからね。
それもそうだし、なんとなく分割しにくいストーリーなんだよね。
ま、今までのも似たようなのあったしいけるかな!
意図的にかなり情報を抑えてるから、
観た時に「想像以上だった!!」ってなるかもしれないです。
――主人公の
エヴァンは幼い頃から時々記憶を失うことがあった。
エヴァンからすれば気がつくと少しの間時間が飛んでいて、
その間の行動を一切覚えていないような状況になるんだ。
ある日エヴァンの母・
アンドレアは
エヴァンが学校の授業中にとても残酷な絵を描いたという
話を聞かされる。
1人の男が、2人の男を刺し殺してる絵。
ちなみにエヴァンはこの時まだ7歳だよ。
それは確かにちょっと怖いけど、
でも何かテレビに影響されてるのかもしれないわよね。
それが、もう1つおかしいことがあったんだ。
先生が「なぜこんな絵を描いたのか」と聞いたら、
エヴァンは「こんな絵は描いた覚えがない」と答えたんだって。
それでアンドレアは、エヴァンを精神病院につれていくんだ。
実はエヴァンの父も精神病院に入院しているんだけど、
その病気がエヴァンに遺伝したんじゃないかと思ったんだね。
でも、結果は問題なし。脳に異常は見られなかった。
そこで「記憶力向上に繋がる」という医師の勧めによって、
エヴァンは日記をつける習慣を持つようになるんだ。
だけど、それからもエヴァンは時々記憶障害が起こり続けるんだ。
例えばエヴァンには仲良く遊ぶ友達が居たんだけど、
そのうちの兄・トミーと妹・ケイリーの兄妹の家に遊びに行く日。
エヴァンはふと気がつくと、家の中で包丁を持って立っていた。
他にも、遊びに行った先で
兄妹の父親に
「ロビンフッドの映画を撮るよ」と言われた瞬間、
気がついたら地下室でケイリーと二人で裸になってたりとか。
エヴァンの父に面会しに行った時も、
気がついたら父に首を絞められて殺されかけてたとか。
エヴァンもケイリーも7歳くらいよね?
ってことは……まともなお父さんが居ないわね。
そんな感じのことが、エヴァンが13歳になる頃まで何回かあって、
決定的な事件によって母・アンドレアは引っ越しを決めるんだ。
この頃にはエヴァンとケイリーは
良い感じの仲になってたんだけど、引っ越しは決定事項。
エヴァンは「君を迎えにくる」というメッセージを伝えて、
住み慣れた街を離れていったんだ。
そもそも他の話も暗いのばかりだし、
嫌な予感しかしないわね。
というか、全体通して陰鬱とした雰囲気が漂ってるから、
ここのあらすじ紹介の3割増しくらいに考えておいていいよ。
さて、それから7年後。
20歳になったエヴァンは優秀な成績を修める大学生になっていた。
この頃には記憶の欠落もなく、穏やかな日々を過ごせていたんだ。
ところが、ふとしたキッカケにより、エヴァンは
過去の日記を読むことで、記憶が欠落していた時に戻れる
能力を持っていることに気がつくんだ。
おおお! 記憶が無いのって、未来のエヴァンが
タイムトラベルしてきた時だったってことなのかー。
ずっと気になっていた「失われた記憶」を取り戻すことができる。
エヴァンはそのことが嬉しくて何度かタイムトラベルを繰り返す。
そして、当時の友人達。そしてケイリーのことを思い出すんだ。
エヴァンは飲食店で働いていたケイリーに会いに行った。
そして「地下室で何があったのか」を聞こうとしてしまうんだ。
ケイリーは、父に
性的虐待をされていたことを思い出してしまう。
「そんなことを思い出させる為にわざわざ来たのか」
「どうして迎えに来てくれなかったのか」
そう非難され、エヴァンはそのままケイリーと別れる。
そして翌日、ケイリーが自殺したことを知るんだ。
エヴァンは過去を書き換えられることに気がついていた。
ケイリーを必ず助ける。
そう決意したエヴァンは、再び日記帳を開くのだった――
いやー、ストーリーメインで魅せる映画はあらすじが長引くね。
下手したらあのままオチまで進んじゃいそうだったよ。
そうそう。あらすじは中盤の頭くらいまでの位置かな。
とは言え最初に言った通り「かなり情報を抑えてる」ので、
実際に観た時に魅力が損なわれてるってことは無いはずだよ。
さて、なんとなく察してくれたかと思うけど、
この映画は全体的に暗い雰囲気なんだよね。
なんでかというと、要所要所で起こるイベントに容赦がないから。
性的虐待とか、お父さんに首を締められたりとか、
最初の「絵」にしても、やっぱり怖い感じがするよね。
そういう作品全体の雰囲気が、まず大きな
魅力だね。
絶望的な状況を変えようとする主人公の原動力にもなるし、
観ている人の記憶にも残りやすい。
恋美ちゃんが言いたいのは「直接的なグロ描写」だと思うけど、
そういうのは無いよ。大丈夫!
まぁ……それなら大丈夫かな。
非常に面白そうだし、帰りにでも借りてみるわ。
あと、エヴァンが過去改変を決意してからが、
『バタフライエフェクト』の真骨頂なんだよね。
ただそこまで話を進めちゃうと危険な気がしたので控えた。
ここはぜひとも私を信じてもらえればと思う。
とは言え、予告編とタイトルの意味を考えれば想像つくかな。
バタフライ効果だよ。
てな感じで、魅力はサックリとまとめておきましょう。
実際、あらすじ=魅力 みたいな感じだからね。
タイムトラベル系の作品って映画にかぎらず面白いのが多いよね。
そもそも題材が魅力的よね。
現実にはほぼ実現不可能なのでしょうけど、
それだけにワクワクさせてくれるわ。
ちょっと考えてみただけでもいくつも名作が思い当たるね。
『ビルとテッドの大冒険』とか結構おすすめ。
あれ、それ知ってるかも。
でも、なんか地獄に行く映画じゃなかった?
死神とツイスターゲームとかしてた気がする。
あー、その映画であってるけど、そっちは2作目だね。
1作目はタイムマシンに乗って色んな偉人を現代に
連れてきちゃうって話なんだ。
どちらにせよコメディだから楽しく観られるよ。
地味に主演はキアヌ・リーブスだよ。
若くてカッコかわいい感じなのでファンの人もオススメ。
そうだ、次回もタイムトラベル系の作品にしてみない?
お? 別に良いけど恋美ちゃんが提案してくるの珍しいね。
いや、そろそろまたスプラッタ映画が来るかなと思って。
そうしたらここに来られないじゃない。
いや、別に寂しくはないわ。
でも誰も居ないのもつまらないかなって。
はいはい。それじゃ次回もタイムトラベル系の作品にしようか。
ただ少し方向性を変えてタイムマシンは出てこない奴ね。
次回予告ヒントは『リモコン』『家族愛』って感じ。
あと、スプラッタ回は止めないよ!なぜなら私のアイデンティティだから!
その代わり、その日の帰りは恋美ちゃんちに遊びに行くよ!
お菓子とか映画のBDとか持ってく!
それじゃそろそろ4000文字突破しそうなので締めよう!
今日は誰! はい、私だ!
でしょ!
それじゃ次回もよろしく!!
ハッピー映画ライフー!!
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