15:自分の人生の全てが、テレビ番組だったとしたら?『トゥルーマン・ショー』
文字数 3,400文字
あなたは前回、最後の決めゼリフを"照れ"によって
中途半端なものにしてしまった。
その罪は非常に重い物であると考える。
いきなりだったんだもの、仕方ないじゃない。
無茶振りは苦手なのよ。
だまらっしゃい!
決めゼリフの特訓に明け暮れている芸夢先輩に
悪いとは思わないのかね?
ハッピー映画ライフッ!
ハッピー映画ライフッ!
ハッピー映画ライフッ!
本来であれば恋美ちゃんには罪を償って貰う必要がある。
具体的には裸で延々と盆踊りを踊ってもらおう。
……だが、私だって鬼ではない。
恋美ちゃんにはもう一度だけチャンスをあげよう。
今回のラストにもうタイミングを用意するから、
そこで最高の決めゼリフを言うんだ。いいね?
ハッピー映画ライフッ!
ハッピー映画ライフッ!
ハッピー映画ライフッ!
それよりも横で凄く主張している
芸夢先輩にやらせたらいいんじゃないかしら?
……わかったわよ。
やらないとどうせいつまでも続くんでしょう?
よっしゃぁ! 期待してるよ! ヒュー!
それじゃ今回の映画紹介を始めようか!
今回は『トゥルーマン・ショー』だね。
主演はジム・キャリー。
『マスク』や『イエスマン』なんかが有名な俳優だね。
私は
『フィリップ、きみを愛してる!』で
ユアン・マクレガーと共演しているのを観たわ。
素晴らしい純愛映画だったわね。
彼はコメディアン出身だしコメディ俳優って印象が強いけど
恋愛映画の『エターナル・サンシャイン』や
ホラー系の『ケーブルガイ』『ナンバー23』みたいに
かなり幅広いジャンルを演じてるね。
さて、そんな中で今回の『トゥルーマン・ショー』なんだけど、
「ジム・キャリー主演映画で1番を決めるとしたら?」と聞かれたら
迷わずこの映画を推す! ってくらい大好きな映画なんだ。
その前に1つだけ。これからはあらすじ紹介の前に
ちなみに今回のはよくある予告じゃなくて、
映画のワンシーンが切り取られてる状態です。
「おはよう! そして会えない時のために こんにちは、こんばんは、そして、おやすみなさい!」
そんな挨拶が口癖の主人公トゥルーマン・バーバンクは、
離島シーヘブンに暮らす、いつも明るい好青年。
彼は保険のセールスマンとして
毎日変わらない日々を過ごしていた。
でも実はトゥルーマンは幼いころに父親を亡くしてるんだ。
二人でボートに乗った時に嵐に遭遇して、
その際にお父さんが海に投げ出されたてしまったの。
その時の経験でトゥルーマンは"水恐怖症"になったの。
おかげで彼は生まれてから一度も
島の外に出たことがないんだ。
それは……無理もないわね。
目の前で父が溺れてしまったのだから。
ところがある日、道端ですれ違ったホームレスが、
亡くなったはずの父親だということに気がついた。
だけどそのホームレスは住民の手によって
すぐにどこかへと連れ去られてしまうんだ。
トゥルーマンはこれをキッカケに何かがおかしいと考え始める。
……そして事実、彼の考えは正しいんだ。
彼の暮らす島は……いや、彼の人生そのものが、
『トゥルーマン・ショー』というリアリティ番組によって
作られた偽りの世界だったんだ。
そう。全てが"そういう設定"なんだ。
そもそもその人はトゥルーマンの父親ですら無い。
事故だって、セットとして組まれている島から外へ
興味を持たせないための策略だったんだ。
彼の行動はテレビを通じてみんなが見ている。
そのことを知らないのはただ1人、トゥルーマンだけ。
毎日挨拶をする隣人や、長年の友人。
それどころか愛する奥さんすら、全てがただの俳優なんだ。
だ……だって……お父さんが死んじゃって……
凄く辛かっただろうに……それも全部作り物で……
………みんながそれを見て楽しんでるんだって考えたら……
そうだね……
でも、トゥルーマンはそのことに段々と気づいていくんだ。
そして彼がどんな行動に出るのか。
この先はぜひとも自分の目で確かめてほしいな。
わわわ、もっと泣き出した!
恋美ちゃんハンカチハンカチ!
うん。もう大丈夫だと思う。
いやー、お恥ずかしい……
『貞子VS伽椰子』の時に言ってたのはこれだったんだね。
確かにめちゃくちゃ泣いてたね。
だから恥ずかしかったんだよー!
それもこの映画の設定があまりにも辛いから!
あらすじで言ったとおりトゥルーマンは明るい性格なんだ。
まっすぐで、ひたむきで、それでいてコミカル。
この映画の設定って下手なホラーよりもよほど残酷だよね。
今まで信じてきた家族や、友人が全て偽りだったんだ。
普通の人なら絶望でおかしくなってしまうかもしれない。
だけど、その残酷さをトゥルーマンの明るい性格で補ってる。
基本的にはコメディとして楽しめるけど、
見終わる頃には感動して泣いてしまうんだ。
そのアンバランスさがものすごく不思議な感覚でね。
「ずっと昔に1度だけ見た」ってだけの人でも、
なぜか不意に思い出したりするんだよね。
いやもうマジで損しないから!
次にレンタルショップに行ったら、
とりあえず『トゥルーマン・ショー』借りてみよ! ね!
ジム・キャリーはね、前回のロビン・ウィリアムズに引き続き、
「私が小学生の時にハマってた俳優ベスト5」の1人なんだ。
えっと、シュワちゃんと、エディ・マーフィと……
あとジャッキーチェンかな。
あ、ジャン・クロード・ヴァンダムも入ってたかも!
ジャッキーチェンなら私も幾つか見たことあるよー。
『プロジェクトA』とか『シティーハンター』とか。
あぁ『シティーハンター』は私も見たことあるわ。
かなり原作と違ったけど面白かったわね。
スト2のアレは一体なんだったんだろうね……
あと、とんねるずの『ガラガラヘビがやってくる』とか。
私、『シティーハンター』のガラガラヘビが
オリジナルだと思ってたんだー。
あ、私も私も!
お母さんがとんねるずの方を聞いててビックリしたよ。
「なんでシティーハンターの曲知ってるの!?」みたいな。
あ、そろそろ良い時間みたいだし、私は先に失礼するわね。
ちょおっと待ったぁー!
逃げようったってそうはいかんぜよ!
あ、『アナと雪の女王』の続編制作が決まったらしいね。
次回はめっちゃスプラッタ映画なので恋美ちゃんはお休みだね。
では次回紹介する映画のヒントは
『The 5.6.7.8's - Woo Hoo』
『ブラックコメディ+スプラッタ』
ってところかな。多分かなり難しいです。
『The 5.6.7.8's - Woo Hoo』って調べてみたけど、
たまにテレビで流れる「フッフーフッフッフー」って奴だね。
さて、それじゃ恋美ちゃん。
最後に決めゼリフをお願いします!
カウントダウン三秒前!
みんなぁ~、次回もまた観てくださいねっ!(はぁとはっぴぃーえいがぁー! ライフっ!(きゃるんっ
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