第17話 食卓にて
文字数 1,231文字
「シン、帰っていたの?ご飯は食べたの?」
シンが惑星ヴァイに行ってそこから第72星域まで行って地球に帰ってきた。
光速以上の速度で何万光年も移動しているのだからウラシマ効果で何万年かの未来に帰ってこなければおかしい。
だけど実際には体感でも5時間程の旅でその体感通りの時間を経過した地球に戻って来た。
「次元航行の際に時間経過のコントロールをしているんだよ。」
「ウラシマ効果に振り回されていたら事業や作戦が成立しないからね。」
ピータンがアーフと一緒に食卓につく。
今日は何が食べられるのかってワクワクしている。
レストランでも何処でも食べられると思うんだけどな?
連合が地球から買っているのはアニメや漫画、漫才やコント,音楽や演劇などのコンテンツ。
地球のインターネットもサーバーや通信方式を変えてアカシックネットになっている。
連合はペコ・エンターテイメントっていう会社を立ち上げて地球のさまざまなコンテンツの売買をしている。
まさに連合ドリーム。
コンテンツ次第で宇宙規模の大金持ちも夢じゃない。
「お向かいのスダオちゃん投稿サイトで連載していた小説が連合のジュツジュ星の種族にうけてスポンサー契約したらしいわよ。」
「なんでもジュツジュ星って地球の20倍の人口があるからマーケットとしては期待できるって。」
宇宙規模になると印税やライセンス料やパテントも桁違いなのでものすごい収入になっちゃう。
実際のところ小説もプロンプトの入力だけで書いてくれる生成AIアプリがある。
さらにはトレンドを検索、調査してプロンプトを組んでくれるアプリもある。
地球でもすでに働くのはアーフやAIで人間には実務を伴う職場はない。
働いているふりがしたい人間の遊び場みたいになっている。
実はスダオちゃんもプロンプトを組むアプリを使っているのは家にいるアーフらしい。
あっという間に沢山の作品が出来ちゃう。
全ての仕事がアーフやAIにとってかわられると(経営者も例外ではない)
社会制度も変わる。
既にベーシックインカム制になっていて職場は働きたい人間だけがそれっぽいことをして楽しむ場になった。
急には習慣は変えられないからね。
第2種知性体のピータンでさえ働いたふりして遊んでいるのだから。
本当に人間がしなけりゃならないことってきっと他にあるんだろうな。
母さんと一緒にテレビを見ながらオムライスを食べている。
このアーフ、母さんの味付けを完全に再現している。
家には3体のアーフがあるけど本当に優秀だ。
父さんは火星の開拓の視察とか言って遊びに行っている。
仕事のふりだけど。
ラドは相変わらず僕の膝の上にのって大きな目をぱちぱちさせてそんな僕達の様子を見ている。
「ラドはどう思っているの?」
「シンはイヤなの?」
「イヤじゃないよ、面白いと思っているんだけどいいのかどうかはわからない。」
「それならいい。」
ラドはにっこりと微笑んだ。
ピータンとアーフは黙々とオムライスを食べている。
ピータンが指についたケチャップを舐めて首を傾げている。
シンが惑星ヴァイに行ってそこから第72星域まで行って地球に帰ってきた。
光速以上の速度で何万光年も移動しているのだからウラシマ効果で何万年かの未来に帰ってこなければおかしい。
だけど実際には体感でも5時間程の旅でその体感通りの時間を経過した地球に戻って来た。
「次元航行の際に時間経過のコントロールをしているんだよ。」
「ウラシマ効果に振り回されていたら事業や作戦が成立しないからね。」
ピータンがアーフと一緒に食卓につく。
今日は何が食べられるのかってワクワクしている。
レストランでも何処でも食べられると思うんだけどな?
連合が地球から買っているのはアニメや漫画、漫才やコント,音楽や演劇などのコンテンツ。
地球のインターネットもサーバーや通信方式を変えてアカシックネットになっている。
連合はペコ・エンターテイメントっていう会社を立ち上げて地球のさまざまなコンテンツの売買をしている。
まさに連合ドリーム。
コンテンツ次第で宇宙規模の大金持ちも夢じゃない。
「お向かいのスダオちゃん投稿サイトで連載していた小説が連合のジュツジュ星の種族にうけてスポンサー契約したらしいわよ。」
「なんでもジュツジュ星って地球の20倍の人口があるからマーケットとしては期待できるって。」
宇宙規模になると印税やライセンス料やパテントも桁違いなのでものすごい収入になっちゃう。
実際のところ小説もプロンプトの入力だけで書いてくれる生成AIアプリがある。
さらにはトレンドを検索、調査してプロンプトを組んでくれるアプリもある。
地球でもすでに働くのはアーフやAIで人間には実務を伴う職場はない。
働いているふりがしたい人間の遊び場みたいになっている。
実はスダオちゃんもプロンプトを組むアプリを使っているのは家にいるアーフらしい。
あっという間に沢山の作品が出来ちゃう。
全ての仕事がアーフやAIにとってかわられると(経営者も例外ではない)
社会制度も変わる。
既にベーシックインカム制になっていて職場は働きたい人間だけがそれっぽいことをして楽しむ場になった。
急には習慣は変えられないからね。
第2種知性体のピータンでさえ働いたふりして遊んでいるのだから。
本当に人間がしなけりゃならないことってきっと他にあるんだろうな。
母さんと一緒にテレビを見ながらオムライスを食べている。
このアーフ、母さんの味付けを完全に再現している。
家には3体のアーフがあるけど本当に優秀だ。
父さんは火星の開拓の視察とか言って遊びに行っている。
仕事のふりだけど。
ラドは相変わらず僕の膝の上にのって大きな目をぱちぱちさせてそんな僕達の様子を見ている。
「ラドはどう思っているの?」
「シンはイヤなの?」
「イヤじゃないよ、面白いと思っているんだけどいいのかどうかはわからない。」
「それならいい。」
ラドはにっこりと微笑んだ。
ピータンとアーフは黙々とオムライスを食べている。
ピータンが指についたケチャップを舐めて首を傾げている。