第24話 エデン
文字数 1,221文字
「別にいくら複製したところで劣化もしなけりゃ減りもしないんだからいいんじゃないの?」
キミちゃん帝王様はその辺は鷹揚だ。
「うん、まあマーケットも被ってないからいいんだけどな。」
「しかし、言語の統一、知識のインストール、ネオテニー(幼形成熟)化とやりたい放題だな。」
第327星間連盟の代表 文明レベル第4種知性体ウェクイ惑星人ルキルカは言う。
「エデンからの追放 。
「シナルの地の塔の破壊。」
「統一言語の剥奪。」
「洪水による淘汰。」
「かつてこの星で好き放題してきた高度知性体とピータン達連合にどれほどの違いがあるんだい?」
「ルキルカ、あんたに偉そうに言われる筋合いじゃないね。」
「それをしたのは私達じゃないし。」
「むしろ私達はそうやって奪われたものを返してあげているみたいなもんよ。」
統一言語、高度な知識とテクノロジー、労働、老化、繁殖からの解放。
「すっごい精神の自由だと思わない?名付けてエデンの復活よ。どう?いい事言った?」
「ピータン自画自賛。ちょっと恥ずかしい。」
「うるさい、ルキルカ。」
自分達より遥かに高度な種族、高度な技術力、武力。
昔の人は神様だと思っていたんだな。ピータンの額の目とかそんなインドの神様の絵があるし。
でも間近で見ていると普通の女の子みたいなんだよな?
シンは膝にラドを乗せたまま3人のやり取りを見ている。
彼女達がきゃあきゃあと、おしゃべりをしている側でアーフ達が実質的な協定や条約について打ち合わせをしたり手続きをしている。
どうやら相互のアーフ間で折り合いがついた様だ。
四者間同盟として条約を結ぶ。
ラドが宇宙空間を映すモニターの一点をじっと見ている。
文明レベル第4種知性体国家アグウグ帝国キミちゃん帝王様の器隊群の中の1器が揺れている。
モニターを見ていたキミちゃん帝王様がルキルカに静かに言う。
静かだけど結構怒っている感じ。
「ルキルカお前、謀ったな?」
何故かピータンが嬉しそうだ。
「うふふ、ルキルカ意外とずる賢いのね。私はいいわよ。今はいろいろ楽しいことがあって種族としても元気な時だから。」
「きゃーははは、助かるわー。第2種知性体様ならあいつらを蹴散らすのは簡単でしょう。」
バユリム星系アンヘル宙族艦隊。
文明レベル第3種知性体アクブド惑星人が率いる艦数15000に及ぶ侵略国家だ。
これにはキミちゃん帝王様も閉口する。
やはり第4種と第3種では相手にならない。
技術差や武力は隔絶している。
ルキルカもそれでピータンを頼って接近して来たのだろう。
「おおかたあいつらの獲物を横取りして目をつけられたのじゃろう。ピータン、あいつらは根絶やしにせんとおさまらん奴らじゃぞ?」
「うふふ、同盟は締結したわ。これでルキルカを見捨てたら誰も連合を顧みなくなってしまうわ。丁度キミちゃんとこの航行器にちょっかいを出して来たからシメてやるわ。宣戦布告よー。あーははは。」
えーっ、高度知性体ってそんなに好戦的なの?
そりゃ戦争がなくならないわけだよ。
キミちゃん帝王様はその辺は鷹揚だ。
「うん、まあマーケットも被ってないからいいんだけどな。」
「しかし、言語の統一、知識のインストール、ネオテニー(幼形成熟)化とやりたい放題だな。」
第327星間連盟の代表 文明レベル第4種知性体ウェクイ惑星人ルキルカは言う。
「エデンからの追放 。
「シナルの地の塔の破壊。」
「統一言語の剥奪。」
「洪水による淘汰。」
「かつてこの星で好き放題してきた高度知性体とピータン達連合にどれほどの違いがあるんだい?」
「ルキルカ、あんたに偉そうに言われる筋合いじゃないね。」
「それをしたのは私達じゃないし。」
「むしろ私達はそうやって奪われたものを返してあげているみたいなもんよ。」
統一言語、高度な知識とテクノロジー、労働、老化、繁殖からの解放。
「すっごい精神の自由だと思わない?名付けてエデンの復活よ。どう?いい事言った?」
「ピータン自画自賛。ちょっと恥ずかしい。」
「うるさい、ルキルカ。」
自分達より遥かに高度な種族、高度な技術力、武力。
昔の人は神様だと思っていたんだな。ピータンの額の目とかそんなインドの神様の絵があるし。
でも間近で見ていると普通の女の子みたいなんだよな?
シンは膝にラドを乗せたまま3人のやり取りを見ている。
彼女達がきゃあきゃあと、おしゃべりをしている側でアーフ達が実質的な協定や条約について打ち合わせをしたり手続きをしている。
どうやら相互のアーフ間で折り合いがついた様だ。
四者間同盟として条約を結ぶ。
ラドが宇宙空間を映すモニターの一点をじっと見ている。
文明レベル第4種知性体国家アグウグ帝国キミちゃん帝王様の器隊群の中の1器が揺れている。
モニターを見ていたキミちゃん帝王様がルキルカに静かに言う。
静かだけど結構怒っている感じ。
「ルキルカお前、謀ったな?」
何故かピータンが嬉しそうだ。
「うふふ、ルキルカ意外とずる賢いのね。私はいいわよ。今はいろいろ楽しいことがあって種族としても元気な時だから。」
「きゃーははは、助かるわー。第2種知性体様ならあいつらを蹴散らすのは簡単でしょう。」
バユリム星系アンヘル宙族艦隊。
文明レベル第3種知性体アクブド惑星人が率いる艦数15000に及ぶ侵略国家だ。
これにはキミちゃん帝王様も閉口する。
やはり第4種と第3種では相手にならない。
技術差や武力は隔絶している。
ルキルカもそれでピータンを頼って接近して来たのだろう。
「おおかたあいつらの獲物を横取りして目をつけられたのじゃろう。ピータン、あいつらは根絶やしにせんとおさまらん奴らじゃぞ?」
「うふふ、同盟は締結したわ。これでルキルカを見捨てたら誰も連合を顧みなくなってしまうわ。丁度キミちゃんとこの航行器にちょっかいを出して来たからシメてやるわ。宣戦布告よー。あーははは。」
えーっ、高度知性体ってそんなに好戦的なの?
そりゃ戦争がなくならないわけだよ。