作者から読者のみなさまへ
文字数 3,321文字
いかがでしたか?
かつて 月に君臨する≪月界帝国≫皇帝の娘
『さえずり』として生を受け、皇帝の命 で
人間として転生し、愛する人『せせらぎ』と
共に 地球の人々の幸せのために尽力していた
前世を持つ輝羽。
その輝羽の『さえずり』としての使命は、
暴帝と謳 われた父 ≪月界帝国≫皇帝
『極月光天』に立ち向かい、刺し違える覚悟
で その父と戦うことでした。
気が遠くなるほどの千三百年という長き
年月 。
何度も人間として転生する過程で
『さえずり』は 多くのことを学び、悟り、
そして 自らの魂を成長させていくのです。
自らの想いに 正直に生きていくこと。
自らの中にある正義を貫くこと。
それが 一番大切なことだと気づいた
『さえずり』は、みなの願いを背負い、
みなの後押しを受けて 父『極月光天』と
向き合います。
それは、誰にもできなかったこと。
それは、自分にしかできないこと。
そうだとわかっていても やらなければなら
ないという思いが 不安や恐怖に押し潰 されそ
うになる。
それが、どんなに勇気のいることか。。。
『さえずり』の苦悩を 一番 理解して
いたのは、常に『さえずり』の傍にいた
『せせらぎ』。
『さえずり』を心から愛していた
『せせらぎ』が 願って止 まなかったこと、
それこそが『さえずり』を幸せにすること
でした。
『せせらぎ』は、『さえずり』のためだけに
生きていきたい。。。
ずっとそれを願っていたのです。
しかし、その純粋な想いも 人間の命の儚 さ
の前には太刀打 ちできませんでした。
自らの想いのままに生きていけない自分。
立ちはだかる巨大国家≪月界帝国≫。
『さえずり』と同様、『せせらぎ』もまた苦悩
していたのです。
そして、『せせらぎ』は決意します。
『さえずり』のために『さえずり』に対する
想いを絶ち切り、《半神》になると。
『さえずり』が 父の『極月光天』に立ち向か
っていけたのは その『せせらぎ』の心強い
後押しがあったため。
それだけでなく かつての祖母や母、
父の側近『テイセイ』、何よりも『さえずり』
自らが父として選んだ 心から信頼している
現在の父 導光と母 澄子が応援してくれた
おかげでした。
そう。
何事も けっして独りで成すことはでき
ない。
私たち人間が 独りで生きていくことが
できないように。
互いに想い合い、助け合うこと。。。
それが 大切なこと。
しかしながら、事態は 思わぬ方向に展開し
ます。
ともすれば 大混乱を引き起こしかねない
状況の中、先見の明で 帝国を そして『麗ら』
や『さえずり』を救ってくれた『赤心』王子の
存在は 非常に大きく、その魂は『極月光天』
の持つ この宇宙に生きとし生けるものに対す
る《愛》そのものでした。
輝羽の左手の小指に紡がれた 二本の深紅
の糸。
『せせらぎ』の糸と『赤心』王子の糸。
これほどまでに純粋で 真っ直ぐな深い
《愛》の糸で結ばれた存在は おそらく他には
いないでしょう。
この地球上に 人間として転生していると
いう『赤心』王子。
その理由は、かつての『さえずり』、輝羽を
自らの手で幸せにしたいという決意の証。
『赤心』王子は、今 どこにいるのか。
いつ 輝羽の前に現れるのか。
その時。
『せせらぎ』は。。。
輝羽は いったいどうするのか。
作者の私もどうなるのか まったく分かりま
せん。
というより、輝羽ちゃんがうらやましい
というのが本音です。
さて。。。
この【神様からの贈り物】シリーズ
第三弾≪龍火月の巻 その一≫に続く
第四弾。
Tea Breakでも少しお伝えいたしましたが、
第四弾は≪桜架双龍紋の巻 その一≫
を掲載いたします。
最初の投稿は 九月の最終週の日曜日の
予定。
以降は 奇数月の最終週の日曜日となり
ます。
九月の投稿に間に合わない場合は
十月の最終週の日曜日。
以降は 偶数月の最終週の日曜日となり
ます。
≪桜架双龍紋の巻 その一≫の主人公は、
導光の息子『縁成 』。
現在、イギリスのロンドンに留学中の
十五歳。
≪龍火月の巻≫では、輝羽にまつわる昇龍家
の≪神託≫が紐解 かれましたが、今回は
『縁成』にまつわる≪神託≫が紐解かれて
いきます。
そして、その『縁成』のために 多くの
助っ人が登場してくれるのです。
みな『縁成』のことが大好きで、『縁成』を
慕って集まってきた存在たち。
そんな存在の中でも、今回 初めて本格的に
登場する昇龍家 《守護神》『清天瑞幸龍 』、
通称『清瑞 』。
気位が高く、ツンとすましたところがあり
ますが、お茶目でなかなか憎めないユニーク
な存在。
いつも間仕切りの絵とか、掛け軸の絵
とか、そんな形でしか登場しない。。。と
私に見えない圧力をかけてくるので この巻
で登場してもらうことにしました。
「明 殿。。。」
「はっ。。。? もしや。。。その声は。。。?
まっ。。。まさか『清瑞 』さん。。。?」
「いかにも。。。」
「なっ。。。何か・・私に・・・ご用・・
で・・・すか・・・?」
「あえて申さずとも明 殿であればわかる
はず。」
「。。。。。。。」
「明 殿。。。わからぬのか。。。」
「。。。。。。。」
「この物語の創り手が そのようなことを
推し量ることもできぬとは。。。
情けない。。。」
「す・・・みま・・せ・・・ん。」
「ならば申す。
なにゆえ我の登場が今ごろなのだ?
遅すぎるではないかっ。
我は 昇龍家 《守護神》であるぞ。
我こそが 主人公であるはず。
なぜに導光が主人公なのだ?
気に食わぬ。。。」
「ま。。。まあ。。。
そんなに怒らないでください。」
「怒ってなどおらぬ。
我は ただ嘆いておるのだ。」
「『清瑞』さん。
この物語に出て来る方々は すべて主人公。
物語の登場人物と言葉を交わすことこそ
ありませんが、この物語に一番登場している
のは 実は『清瑞』さんなんですよ。」
「なにっ? それは真 か?」
「はい。 必ず昇龍家 《守護神》として
ていねいに 紹介させていただいていま
すし。。。
そんな紹介をされているのは『清瑞』さん
だけ。
ほらっ、最初から登場するより まずは
さりげなく紹介されてから徐々にその偉大な
お姿を披露した方が 読者の方々の『清瑞』
さんに対する印象もひと際 目を引くものが
あるというもの。
物語の創り手というものは そこまで考えな
がら物語を描いていくものなのです。」
「なんと。。。我 としたことが。。。
浅はかであった。
明 殿。 かたじけない。」
「いいえ。 読者のみなさまも きっと
『清瑞』さんとお会いできるのを楽しみに
されていると思いますよ。」
「☺ ニコッ。。。。。。」
「今回は『清瑞』さんの同志『地統浹徳龍 』
通称『地浹 』も登場しますし、とっても
楽しみですね。」
「まさしくその通り。
明 殿。
我は 先を急ぐゆえ あとはよろしく頼む。
我 の願いは、この物語を多くの読者の
みなさんに読んでいただくこと。
その旨を必ず伝えてくれ。」
「かしこまりました。」
し~~~ん。。。。。
あ。。。行っちゃったみたい。。。
まったく。。。本当に疲れる。
あとがきを書いていると 必ず誰かが
乱入して 何かブツブツ言ってくるから。。。
え~~~と。。。何だっけ?
何を話していたんだっけ。。。?
あっ、そうそう。
物語の登場人物は、その他にも 伝説の
《龍使い》『建岳 』。
そして ≪花鳥の巻≫の中で、導光が
『ゴッド』から賜 った《龍の鱗 》の持ち主で
ある《龍神》。
『ゴッド』は、この《龍神》が『縁成』と
深い関わりがあると言ってましたね。
いったいどのような関係なのでしょうか。
どうやらその存在たちの他に
母の澄子も『縁成』の≪神託≫を
紐解く上でのキーパーソンである
ようです。
父である導光も 息子の『縁成』を
精一杯サポートしてくれます。
あることでずっと悩んでいた『縁成』が
自らの≪神託≫を紐解きながら成長していく
物語。
導光と澄子の出会いの馴 れ初 めや結婚に
至るまでのエピソードなど盛り沢山で描かれ
た≪桜架双龍紋の巻≫、どうぞお楽しみに。
ぜひ、最後まで読んでくださいね。
二○二四年 七月 瑞浹 明
かつて 月に君臨する≪月界帝国≫皇帝の娘
『さえずり』として生を受け、皇帝の
人間として転生し、愛する人『せせらぎ』と
共に 地球の人々の幸せのために尽力していた
前世を持つ輝羽。
その輝羽の『さえずり』としての使命は、
暴帝と
『極月光天』に立ち向かい、刺し違える覚悟
で その父と戦うことでした。
気が遠くなるほどの千三百年という長き
何度も人間として転生する過程で
『さえずり』は 多くのことを学び、悟り、
そして 自らの魂を成長させていくのです。
自らの想いに 正直に生きていくこと。
自らの中にある正義を貫くこと。
それが 一番大切なことだと気づいた
『さえずり』は、みなの願いを背負い、
みなの後押しを受けて 父『極月光天』と
向き合います。
それは、誰にもできなかったこと。
それは、自分にしかできないこと。
そうだとわかっていても やらなければなら
ないという思いが 不安や恐怖に押し
うになる。
それが、どんなに勇気のいることか。。。
『さえずり』の苦悩を 一番 理解して
いたのは、常に『さえずり』の傍にいた
『せせらぎ』。
『さえずり』を心から愛していた
『せせらぎ』が 願って
それこそが『さえずり』を幸せにすること
でした。
『せせらぎ』は、『さえずり』のためだけに
生きていきたい。。。
ずっとそれを願っていたのです。
しかし、その純粋な想いも 人間の命の
の前には
自らの想いのままに生きていけない自分。
立ちはだかる巨大国家≪月界帝国≫。
『さえずり』と同様、『せせらぎ』もまた苦悩
していたのです。
そして、『せせらぎ』は決意します。
『さえずり』のために『さえずり』に対する
想いを絶ち切り、《半神》になると。
『さえずり』が 父の『極月光天』に立ち向か
っていけたのは その『せせらぎ』の心強い
後押しがあったため。
それだけでなく かつての祖母や母、
父の側近『テイセイ』、何よりも『さえずり』
自らが父として選んだ 心から信頼している
現在の父 導光と母 澄子が応援してくれた
おかげでした。
そう。
何事も けっして独りで成すことはでき
ない。
私たち人間が 独りで生きていくことが
できないように。
互いに想い合い、助け合うこと。。。
それが 大切なこと。
しかしながら、事態は 思わぬ方向に展開し
ます。
ともすれば 大混乱を引き起こしかねない
状況の中、先見の明で 帝国を そして『麗ら』
や『さえずり』を救ってくれた『赤心』王子の
存在は 非常に大きく、その魂は『極月光天』
の持つ この宇宙に生きとし生けるものに対す
る《愛》そのものでした。
輝羽の左手の小指に紡がれた 二本の深紅
の糸。
『せせらぎ』の糸と『赤心』王子の糸。
これほどまでに純粋で 真っ直ぐな深い
《愛》の糸で結ばれた存在は おそらく他には
いないでしょう。
この地球上に 人間として転生していると
いう『赤心』王子。
その理由は、かつての『さえずり』、輝羽を
自らの手で幸せにしたいという決意の証。
『赤心』王子は、今 どこにいるのか。
いつ 輝羽の前に現れるのか。
その時。
『せせらぎ』は。。。
輝羽は いったいどうするのか。
作者の私もどうなるのか まったく分かりま
せん。
というより、輝羽ちゃんがうらやましい
というのが本音です。
さて。。。
この【神様からの贈り物】シリーズ
第三弾≪龍火月の巻 その一≫に続く
第四弾。
Tea Breakでも少しお伝えいたしましたが、
第四弾は≪桜架双龍紋の巻 その一≫
を掲載いたします。
最初の投稿は 九月の最終週の日曜日の
予定。
以降は 奇数月の最終週の日曜日となり
ます。
九月の投稿に間に合わない場合は
十月の最終週の日曜日。
以降は 偶数月の最終週の日曜日となり
ます。
≪桜架双龍紋の巻 その一≫の主人公は、
導光の息子『
現在、イギリスのロンドンに留学中の
十五歳。
≪龍火月の巻≫では、輝羽にまつわる昇龍家
の≪神託≫が
『縁成』にまつわる≪神託≫が紐解かれて
いきます。
そして、その『縁成』のために 多くの
助っ人が登場してくれるのです。
みな『縁成』のことが大好きで、『縁成』を
慕って集まってきた存在たち。
そんな存在の中でも、今回 初めて本格的に
登場する昇龍家 《守護神》『
通称『
気位が高く、ツンとすましたところがあり
ますが、お茶目でなかなか憎めないユニーク
な存在。
いつも間仕切りの絵とか、掛け軸の絵
とか、そんな形でしか登場しない。。。と
私に見えない圧力をかけてくるので この巻
で登場してもらうことにしました。
「
「はっ。。。? もしや。。。その声は。。。?
まっ。。。まさか『
「いかにも。。。」
「なっ。。。何か・・私に・・・ご用・・
で・・・すか・・・?」
「あえて申さずとも
はず。」
「。。。。。。。」
「明 殿。。。わからぬのか。。。」
「。。。。。。。」
「この物語の創り手が そのようなことを
推し量ることもできぬとは。。。
情けない。。。」
「す・・・みま・・せ・・・ん。」
「ならば申す。
なにゆえ我の登場が今ごろなのだ?
遅すぎるではないかっ。
我は 昇龍家 《守護神》であるぞ。
我こそが 主人公であるはず。
なぜに導光が主人公なのだ?
気に食わぬ。。。」
「ま。。。まあ。。。
そんなに怒らないでください。」
「怒ってなどおらぬ。
我は ただ嘆いておるのだ。」
「『清瑞』さん。
この物語に出て来る方々は すべて主人公。
物語の登場人物と言葉を交わすことこそ
ありませんが、この物語に一番登場している
のは 実は『清瑞』さんなんですよ。」
「なにっ? それは
「はい。 必ず昇龍家 《守護神》として
ていねいに 紹介させていただいていま
すし。。。
そんな紹介をされているのは『清瑞』さん
だけ。
ほらっ、最初から登場するより まずは
さりげなく紹介されてから徐々にその偉大な
お姿を披露した方が 読者の方々の『清瑞』
さんに対する印象もひと際 目を引くものが
あるというもの。
物語の創り手というものは そこまで考えな
がら物語を描いていくものなのです。」
「なんと。。。
浅はかであった。
明 殿。 かたじけない。」
「いいえ。 読者のみなさまも きっと
『清瑞』さんとお会いできるのを楽しみに
されていると思いますよ。」
「☺ ニコッ。。。。。。」
「今回は『清瑞』さんの同志『
通称『
楽しみですね。」
「まさしくその通り。
明 殿。
我は 先を急ぐゆえ あとはよろしく頼む。
みなさんに読んでいただくこと。
その旨を必ず伝えてくれ。」
「かしこまりました。」
し~~~ん。。。。。
あ。。。行っちゃったみたい。。。
まったく。。。本当に疲れる。
あとがきを書いていると 必ず誰かが
乱入して 何かブツブツ言ってくるから。。。
え~~~と。。。何だっけ?
何を話していたんだっけ。。。?
あっ、そうそう。
物語の登場人物は、その他にも 伝説の
《龍使い》『
そして ≪花鳥の巻≫の中で、導光が
『ゴッド』から
ある《龍神》。
『ゴッド』は、この《龍神》が『縁成』と
深い関わりがあると言ってましたね。
いったいどのような関係なのでしょうか。
どうやらその存在たちの他に
母の澄子も『縁成』の≪神託≫を
紐解く上でのキーパーソンである
ようです。
父である導光も 息子の『縁成』を
精一杯サポートしてくれます。
あることでずっと悩んでいた『縁成』が
自らの≪神託≫を紐解きながら成長していく
物語。
導光と澄子の出会いの
至るまでのエピソードなど盛り沢山で描かれ
た≪桜架双龍紋の巻≫、どうぞお楽しみに。
ぜひ、最後まで読んでくださいね。
二○二四年 七月 瑞浹 明
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