弟『こもれび』との再会
文字数 776文字
帝国の使いの者が目の前に連れて来た
人物。
それは、帝国の皇子 『こもれび』で
あった。
「そこにひざまずけっ。」
『極月光天』が『こもれび』にそう命じる
と、縄で縛られた『こもれび』は、その場に
ひざまずいた。
『こもれび』は、『さえずり』の弟。
皇帝 『極月光天』の実の息子。
帝位継承の資格を持つ次期皇帝となるはず
の後継者である。
いったい『極月光天』は、実の息子の
『こもれび』をどうしようというのか。
「陛下、我 が息子、『こもれび』を
いったいどうしようというのですか?」
『麗ら』は『極月光天』に詰め寄った。
「簡単なことだ。
お前がどうしても帝国に逆らうというの
なら、お前の目の前で『こもれび』を処刑
する。」
「あっ、あなたという方は。。。
ご自分の私利私欲のためならば、実の息子
さえも殺 めようとするのですか?」
「『こもれび』っ。。。」
輝羽が『こもれび』に大きな声で呼び
かけた。
「さっ、『さえずり』姉さまっ。。。
よくぞ。。。よくぞご無事で。。。
ずっと。。。
ずっと気にかけておりました。」
「あなたという方は。。。
実の娘の私だけでなく息子までも。。。
それでも父親ですか?
あなたのような冷酷な親を持ったこの私
は、自分自身を呪います。」
「反乱を起こすのは勝手だ。
やりたければやればよい。
だが、その前に皇子 は処刑する。
次に『さえずり』っ、お前の番だっ。」
今まで静観していた導光の妻 『澄子』は、
もうこれ以上黙ってはいられなかった。
居ても立っても居られなくなったので
ある。
そして、導光に対し、
「導光さん。 早く何とかしてっ。
このままでは、輝羽も『麗ら』さまも、
そして、『こもれび』まで。。。
みな殺されてしまう。
この私が、手塩に掛けて育てた大切な
娘をあんなヤツに殺されてたまるもので
すかっ。」
「わかってる。 だが。。。」
人物。
それは、帝国の
あった。
「そこにひざまずけっ。」
『極月光天』が『こもれび』にそう命じる
と、縄で縛られた『こもれび』は、その場に
ひざまずいた。
『こもれび』は、『さえずり』の弟。
皇帝 『極月光天』の実の息子。
帝位継承の資格を持つ次期皇帝となるはず
の後継者である。
いったい『極月光天』は、実の息子の
『こもれび』をどうしようというのか。
「陛下、
いったいどうしようというのですか?」
『麗ら』は『極月光天』に詰め寄った。
「簡単なことだ。
お前がどうしても帝国に逆らうというの
なら、お前の目の前で『こもれび』を処刑
する。」
「あっ、あなたという方は。。。
ご自分の私利私欲のためならば、実の息子
さえも
「『こもれび』っ。。。」
輝羽が『こもれび』に大きな声で呼び
かけた。
「さっ、『さえずり』姉さまっ。。。
よくぞ。。。よくぞご無事で。。。
ずっと。。。
ずっと気にかけておりました。」
「あなたという方は。。。
実の娘の私だけでなく息子までも。。。
それでも父親ですか?
あなたのような冷酷な親を持ったこの私
は、自分自身を呪います。」
「反乱を起こすのは勝手だ。
やりたければやればよい。
だが、その前に
次に『さえずり』っ、お前の番だっ。」
今まで静観していた導光の妻 『澄子』は、
もうこれ以上黙ってはいられなかった。
居ても立っても居られなくなったので
ある。
そして、導光に対し、
「導光さん。 早く何とかしてっ。
このままでは、輝羽も『麗ら』さまも、
そして、『こもれび』まで。。。
みな殺されてしまう。
この私が、手塩に掛けて育てた大切な
娘をあんなヤツに殺されてたまるもので
すかっ。」
「わかってる。 だが。。。」
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