『さえずり』を想う『赤心』王子
文字数 713文字
遥か遠い火星から、なぜこの地を訪れたの
か、なぜ『さえずり』を助けようとするのか。
実は、『赤心 』王子は、ずっと以前から
地球にいる『せせらぎ』と『さえずり』の様子
を見護っていたのであった。
美しく輝く瑠璃色 の地球。
『赤心 』王子もまた、火星と同じ惑星で
あるこの地球が大好きであった。
そして、ある日。
その地球で、その地球の美しさにも劣らな
い、いや、その美しさ以上に美しいひとつの光
を見つけたのである。
それこそが『さえずり』であった。
『さえずり』の魂は、数多 の《神々》でさえ
魅了されるほどの美しさ。
《桜の花》のごとく透き通るような薄紅
に輝く《魂光 》。
あらゆる存在を癒 し、心からの安らぎを与
え、生きる活力を見い出させてくれる。
『赤心』王子は、そんな『さえずり』に完全
に心を奪 われていたのであった。
だが、その傍 らには、いつも『せせらぎ』
がいた。
『せせらぎ』の『さえずり』を愛 しむ
想い。
そして、『さえずり』の『せせらぎ』を
愛 しむ想いを感じていた『赤心』王子は、
二人の幸せをずっと願いながら見護っていた
のである。
そんなある日。
二人に異変が起こっているのを察知し、
しばらくは静観していたのだが。。。
彼らが地上より《月》に思念を送り続けて
いるのは知っていた。
ところが一向に《月》からの返事がない。
それを不思議に思っていたのだ。
(いったいどうしたのだ。
なぜ二人の想いを受け取らぬ?)
彼らの祈りは、《月》には届かなかった。
だが、その心からの祈りの声は、火星に
は、いや、『赤心』王子には、しっかりと
届いていたのである。
「彼らの祖国は、彼らを見捨てたのか?
ならばこの私が代わりに彼らの願いを引き
受けよう。」
か、なぜ『さえずり』を助けようとするのか。
実は、『
地球にいる『せせらぎ』と『さえずり』の様子
を見護っていたのであった。
美しく輝く
『
あるこの地球が大好きであった。
そして、ある日。
その地球で、その地球の美しさにも劣らな
い、いや、その美しさ以上に美しいひとつの光
を見つけたのである。
それこそが『さえずり』であった。
『さえずり』の魂は、
魅了されるほどの美しさ。
《桜の花》のごとく透き通るような
に輝く《
あらゆる存在を
え、生きる活力を見い出させてくれる。
『赤心』王子は、そんな『さえずり』に完全
に心を
だが、その
がいた。
『せせらぎ』の『さえずり』を
想い。
そして、『さえずり』の『せせらぎ』を
二人の幸せをずっと願いながら見護っていた
のである。
そんなある日。
二人に異変が起こっているのを察知し、
しばらくは静観していたのだが。。。
彼らが地上より《月》に思念を送り続けて
いるのは知っていた。
ところが一向に《月》からの返事がない。
それを不思議に思っていたのだ。
(いったいどうしたのだ。
なぜ二人の想いを受け取らぬ?)
彼らの祈りは、《月》には届かなかった。
だが、その心からの祈りの声は、火星に
は、いや、『赤心』王子には、しっかりと
届いていたのである。
「彼らの祖国は、彼らを見捨てたのか?
ならばこの私が代わりに彼らの願いを引き
受けよう。」
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)
(ログインが必要です)