まえがき

文字数 1,131文字

 【神様からの贈り物】シリーズ
 第一弾≪春夏秋冬の巻≫ 完結
 第二弾≪花鳥の巻 その一≫ 完結

 そして、続く第三弾は、こちら。。。
≪龍火月の巻 その一≫をお届けいたします。

 【神様からの贈り物】シリーズを初めて
ご覧になる読者のみなさま。

 前の巻のエピソードが後の巻に関連してき
ますので、第一弾≪春夏秋冬の巻≫から順番
に読み進めていただくと、このシリーズを
よりお楽しみいただけると思います。  

 物語は、≪花鳥の巻≫に登場した
『赤いバラの花の女神 マリア』の予言
通り、祈祷師 昇龍 導光の娘、輝羽(てるは)が転機を
迎えるところから始まります。

 昇龍家では、《神》から託された言葉、
神託(しんたく)≫がいくつも存在し、それらは昇龍家
の当主に代々受け継がれています。

 ≪神託≫とは、《神》に代わって《神》の
ご意思を果たすということ。

 託されるご意思は、必ずしも《神》から
のみに(とど)まりません。

 あらゆる《聖なる存在》から託される
≪神託≫も昇龍家にはいくつも存在します。

 そして、その≪神託≫を紐解(ひもと)くという重要
な使命を担っているのが昇龍家の当主。

 輝羽の父 導光は、その中でも二つの
≪神託≫を紐解く使命を課されたのです。

 一つめの≪神託≫。

 それは、導光の娘 輝羽にまつわるもの。

 そして、二つめの≪神託≫。

 それは、導光の息子 縁成(えんじょう)にまつわるもの。

 導光の子どもたちは、二人とも昇龍家の
≪神託≫の子として生を受けました。

 ≪龍火月の巻≫では、一つめの輝羽にまつ
わる≪神託≫を紐解くことを中心に物語が
展開されていきます。

 (さかのぼ)ること千三百年前のこの≪日本≫という
国に生きていたある女性。

 実は、それは輝羽の前世に当たる人物。

 千三百年前、輝羽はどのような人生を送って
いたのか。

 その人生の中で、当時の輝羽がどのような
存在と関わり、どのような存在と出会っていた
のか。

 その人生の中で何があったのか。

 鍵を握るのは。。。

 夜空に浮かぶあの美しい《(つき)》。


 輝羽と非常に関わりのある、ある存在が
《月》から輝羽の元にやって来ます。

 その存在の目的は。。。

 輝羽にとってその存在は、果たして[悪しき]
ものなのか、それとも《縁》ありしものであ
るのか。


 そして、もう一つ。

 輝羽が≪神託≫を紐解く上で、鍵を握る
もの。

 それは、《火星(かせい)》。

 その《火星》も輝羽にとって重要な存在。

 《龍》、《火星》、そして《月》。

 この三つの偉大な聖なる存在の支援を
受け、輝羽が紐解く輝羽にまつわる
≪神託≫。

 祈祷師である父の導光、そして、かつて
巫女であった前世を持つ母の『澄子』も輝羽
を見護り、輝羽が無事に試練を乗り越えられ
るよう応援してくれます。

 読者のみなさまも。。。

 どうか、輝羽のこと、最後まで応援してあげ
てくださいネ。

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登場人物紹介

昇龍 導光《しょうりゅう どうこう》


代々続く祈祷師の家系に生まれた。昇龍家第四十八代当主。五十歳。

非常に高い霊能力を持つ。

ダンディで背が高く、スポーツマン。 

物腰柔らかで一見祈祷師には見えない。

導光が愛するものは何といっても龍と家族そしてスイーツ。

持って生まれた類まれなる霊能力と格の高い魂で、様々な視えざる存在と対峙しながら

迷える人々を幸福へ導くことを天命の職と自覚し、日々精進を重ねるまさに正統派の祈祷師。

昇龍 輝羽《しょうりゅう てるは》


導光の娘。ニ十歳。 

聖宝德学園大学 国際文化学部二年生。両親譲りの非常に高い霊能力の持ち主。

自分の霊能力をひけらかすこともなく、持って生まれたその力に感謝し、

将来は父のような祈祷師になりたいと思っている。

龍と月に縁がある。

龍を愛する気持ちは父の導光に劣らない。

穏やかな性格だが、我が道を行くタイプ。

自分の人生は自分で切り拓くがモットーで、誰の指図も受けないという頑固な面がある。 

昇龍 澄子《しょうりゅう すみこ》


導光の妻。四十七歳。 

元客室乗務員。導光とは、機内で知り合った。

現在は、息子の縁成とともにイギリスに滞在中。

かつて偉大な巫女であったという前世を持つ。

導光同様、非常に高い霊能力と癒やしの力で多くの人々を内面から支え、癒やしながら心を修復し、

本来の自分を取り戻せるよう救える人物。

桜と龍に縁がある。

性格は、かなり天然で、かなりズレている。

どこまでが本気で、どこまでが冗談なのか、家族との会話がかみ合わない面がある。 

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