第27話:勝男の奥さんの実家訪問

文字数 1,671文字

 昔は、米、麦、そばを中心として作っていたが、最近は、信州リンゴ「ふじ」、スイカ、ブルーベリー、ブドウなど利益率の高い果物を生産して、以前と比べ物にならないくらい豊かになったと語った。

 それを聞き、如月達夫が、安曇野リンゴ、波田スイカ、塩尻ぶどうは、完全にブランド化していて首都圏でも一般のスーパーには出回らないと言い、一流デパートか、フルーツパーラーでないと、お目にかかれないと告げた。家の人が、それ程でもないと言った。

 確かに最近は、昔と違って、近所の農家でも新築した家が多いと話した。一流品とはいかないが、規格外品のリンゴ、スイカ、ぶどう、ブルーベリー、長芋なら、娘に持たせますと言ってくれた。それを是非、お召し上がりくださいと言ってくれた。

 逆井さんのお父さんが、如月さんは、何処を出られたのですかと聞くので、早稲田大学経済学部と言い、妻の富子が埼玉大学経済学部と言うと奥様も大学出られたのですねと驚いた。その後、ご職業はと聞かれて、ソニーで、プレイステーションの開発を手掛けたと告げた。

 すると、すごいと言った。しかし2000年の頃、ソニーの金融部門を作るので経済学部出身の人間に出向する様に言われて、それを断り退社した。その後、祖父に頼んで農協関係の仕事をしたが、経営上の問題が多いと指摘すると嫌われた。

 そんな時、ヤフー株を購入して成功した。そして、株投資で、資産を増やしたというと信じられないと歓声が上がった。そんな人が、何で、松本に来たのかと聞かれ都会では光化学スモッグが、ひどくて息子が、サッカー練習中に倒れて病院に担ぎ込まれた。

 その後、母も娘も喘息になって都会を出る決意をした。その頃、大町、安曇野、松本、諏訪を旅してが気に入り引っ越したと伝えた。なるほどねと、逆井茂子さんのお父さんの逆井新造さんが、納得した。長話をしているとお昼になり、信州そばを食べて行ってくださいと言われた。

 そして、長芋のすり下ろしたものとざるに入った蕎麦が、ふるまわれた。そばつゆに少しすりおろした長芋を入れて食べると、実に旨い。わー、美味いと声をあげると、喜んでくれた。そうして、食事を終えると、如月達夫たちが、ごちそうさまでしたと挨拶し失礼しますと言った。

 また農閑期になったら笹部の自宅にも遊びに来てくださいと、逆井新造さんたちに言い、失礼した。こうして6月になり梅雨のシーズンを迎えて、それが明けると7月となり、昼間30度を超える暑い日が、増え、すだれを買った程であった。

 7月の一番暑い時、エスティマで松本から大町を抜けて白馬へ行った。そこから栂池のゴンドラに乗って2千メートルの高原で涼し差を満喫して栂池温泉に1泊。翌日、碌山美術館を見学し昼食を大王わさび農場で食べて、散策して、午後14時過ぎに笹部の自宅に帰って来た。

 すると熱いので、エアコンをかけて涼んだ。8月は、暑く室内でエアコンをかけて読書をし眠い時には昼寝をして過ごした。やがて9月、夕方、涼しい風になった。

 2018年10月2日、早朝、証券会社の担当者からS&P500の価格が33350円と聞き、2千株成り行き売りを指示した。その結果、税引き後利益が6110万円となり残金合計が7355万円となった。

 その後、現在の乗っているエスティマが古くなったので下取りしてもらいアルファード・ハイブリッドを5百万円で購入し残金が、6855万円となった。松本で生活して行くのには、夏のエアコンを電気代と冬は、灯油代金の出費は、大きい事が良く分かった。

 しかし、11、12月でも最高気温は20度になるため、夜間、最低気温が-10度の寒さ克服すれば問題ないと判明。2018年12月25日、早朝、証券会社の担当者からS&P500ETFの気配値が、25960円と安いと電話が入った。

 そこで、1500株成り行き買いを指示、9時、すぐ、3894万円で買え、残金が2961万円となった。その後2019年を迎えた。北海道における吹雪のため新千歳空港を発着予定だった航空便105便が欠航した。
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