第34話:山形村の新プロジェクト

文字数 1,629文字

 その地でインターネットで仕事をしたり月に数回、東京へ行くようになった。そのため東京から3時間以内で移動できる地域、静岡、山梨、長野、新潟、福島に次々と小さい子供のいる若者が、移動し始めた。松本市も例外ではなかった。

 地方の中でも猛暑でも涼しく生活をするうえで不便でなくて、雄大な自然が近くにある地域が、好まれた。その後2021年9月、如月勝男の彼女の逆井茂子さんの父、逆井新造さんから相談したいことがあると連絡が入った。

 9月18日、勝男と茂子さんと薫子の5人で逆井さんの実家へ行くと、数人の男たちが、来ていた。そこで、如月達夫だけが、こちらへと別の部屋に呼ばれた。そして、逆井新造さんが、如月達夫を来ていた人たちに紹介し来ている人も紹介した。

 こちらが、山形村の薮井村長さんで、こちらが商工会会議所の清水所長、こちらが組合長、こちらが信州大学の安部先生と紹介された。次に早速、本題に入りたいと言いコロナウイルス問題で、若者の移住が松本、塩尻、長野とその周辺、上田、軽井沢と増えていると語った。

 そのため、山形村でも1週間、1ケ月単位で、貸せる貸別荘を建てたいと語った。松本、塩尻駅まで20分で行けるので、需要があればマイクロバスを考えてると語った。その後、逆井新造さんが、如月達夫さんは、現在、無職ですよねと確認した。

 えー、そうですと答えた。それなら、このプロジェクトのコントロールタワー、司令官になって欲しいと語った。薮井村長が、失礼ですが、ご出身の大学はと聞かれ早稲田大学ですと答えた。すると学部はと聞かれ経済学部と答えると、わー奇遇ですな、私も一緒ですと言った。

 薮井村長が、5年先輩と分かった。地元出身の者では、新しいニーズを掴めないので、このプロジェクトの責任者として動いていただけませんかと言われた。もちろん無料とは言いませんと語った。それを聞いて清水所長も都会育ちの人ならニーズも読めるでしょうからと、この意見に賛成した。

 薮井村長が、いかがですかと聞くと、本当に任せてくれるのですねと確認した。ところで、資本金はと聞くと、我々で、出すとして1千万円と言った。それでは、難しい最低1億円は、必要だと言い、クラウド・ファンディングでも募集したらと告げた。

 なんですか、それと聞くので、1人10万円とか、100万円とか資金を出してもらう。その代わり、施設の利用券や特産物を送るとか株主優待のような物をつけてやるんですよ。しかし、最低5年、または10年間は、換金できない条件を付ける物です。

 東日本大震災の時、東北の漁業組合で、地元の魚、海産物、貝の詰め合わせてセットを送ったのが有名だと話した。それは、良いねと言い、ここらじゃ、そんなに金持ちいないからなと笑った。全てを任せてくれるなら、やっても良いと答えた。

 しかし、その都度、薮井村長に報告をして最終決断をしてくださいと言うと了解したと答えた。それなら、私は、1千万円を投資すると言った。すると、次々に2.3,5百万円と声が、上がった。でも、村の資金を入れては、駄目ですよと、如月が、村長に行った。

 こう言うプロジェクトとにも、リスクはつきものだから、責任の取れる範囲にしておく事が一番大切だと語った。そうですかと、薮井村長が言い、頼もしい助っ人が、来てくれたと喜んでくれた。確か、近くに温泉もスキー場もあるのですよねと言い新島々から上高地行きのバスも出てるよね。

 ここには、アスパラ。下原スイカ、ぶどう、松本平リンゴ、そば、長芋、長芋カステラ、ブルーベリーなどの特産品があり宿だけでなく食堂で、特産品を食べてもらいましょうよと言った。また、形の悪い、B級品は、デザートにしたりジュースにしたりすれば使えますよと断言した。

 夏ならアイス、シャーベット、キャンディも作れる。またマイクロバスで、温泉、スキー場、軽登山、ハイキングする所もあるでしょうと言うと、もちろんあると仲間達が、言った。
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