第２９話：クルーズ船でのコロナ感染での恐怖

　２０２０年となり１月３日、アメリカ合衆国のトランプ大統領の指示でイラン革命防衛隊司令官のソレイマニをイラクのバグダード国際空港付近で、殺害。それに対してイランからアラーの報いがあると反撃を匂わす様な強気な発言が飛び出した。

　しかし、アメリカも防衛体制を取り、直ぐに大きな反撃は、起きなかった。７日、中国武漢市で発生した原因不明の肺炎について新型コロナウイルスによると特定された。８日、イラク国内の米関連施設「アサド空軍基地とエルビル基地」に対しイラン革命防衛隊が、１５発のミサイル攻撃をした。

　イランのテヘラン近郊のエマーム・ホメイニー国際空港を離陸したウクライナ国際航空７５２便が、革命防衛隊の発射した地対空ミサイルで撃墜され乗客乗員１７６名全員が死亡した。日本でのコロナウイルス感染の大きな事件は、思わぬクルーズ船での事件で、発生。

　２０２０年１月２０日に横浜港を出港したクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号「以後ＤＰ号と略す」の乗客で、２５日、香港で下船した８０代男性が、新型コロナウイルス感染症にかかっていた事が２月１日確認。

　２月２日に香港から報告を受けた厚生労働省は、２月１日、那覇港寄港時に検疫を受けたＤＰ号船員乗客に対し３日に再度横浜港で検疫を実施。３日夜から検疫官が船内に入り, 全船員乗客のその時点での健康状態を確認した。

　さらに、出港時から２月３日まで、発熱または, 呼吸器症状を呈していた人およびその同室者に対し、口腔咽頭スワブ検体を採取。一部の検査結果が４日に判明し、３１人中１０人でコロナウイルスが検出された。なお、ＤＰ号は、船員乗客、各８の計１６デッキに２名部屋を基本とする部屋がある。

　そこに世界５７カ国から船員１０６８人, 乗客２６４５人の計３７１３人が搭乗していた。その後４月１５日までに確定症例、７１２例が確認され, 少なくとも１４例の死亡が確認された「致命率２％」また, その他に検疫官や船会社の医師ら外部から対策に入った９人の感染が確認された。

　この船での感染の広がりに関しては、２月３日の検疫前に一定数の感染者が複数デッキで発症していた。感染伝播が、検疫前に, ほぼ全てのデッキの乗客間で起こっていたと推測された。乗客の曝露機会には, 隔離前の船内パーティにおける接触飛沫感染が一つの可能性として挙げられる。

　検疫時にほぼ全員が曝露していた可能性があったため, 乗客全員を濃厚接触者と考えて隔離をしたことは妥当であったと考えられた。また, 食事担当スタッフの感染も既に隔離前のパーティで給仕した際に感染していた可能性があると考えられた。

　この事件で、日本でも、コロナウイルスの恐ろしが、日本国民の中に、はっきりと意識される様になった。その後、２０２０年３月１０日、如月勝男の彼女の逆井茂子さんの父、逆井新造さんから相談したいことがあると連絡が入った。

　３月１５日、勝男と茂子さんと薫子の５人で逆井さんの実家へ行くと、数人の男たちが、来ていた。そこで、如月達夫だけが、こちらへと別の部屋に呼ばれた。そして、逆井新造さんが、如月達夫を来ていた人たちに紹介し来ている人も紹介した。

　こちらが、山形村の薮井村長さんで、こちらが商工会会議所の清水所長、こちらが組合長、こちらが信州大学の安部先生と紹介された。次に早速、本題に入りたいと言いコロナウイルス問題で、若者の移住が松本、塩尻、長野とその周辺、上田、軽井沢と増えていると語った。

　そのため、山形村でも１週間、１ケ月単位で、貸せる貸別荘を建てたいと語った。松本、塩尻駅まで２０分で行けるので、需要があればマイクロバスを考えてると語った。その後、逆井新造さんが、如月達夫さんは、現在、無職ですよねと確認した。えー、そうですと答えた。

　それなら、このプロジェクトのコントロールタワー、司令官になって欲しいと語った。薮井村長が、失礼ですが、ご出身の大学はと聞かれ早稲田大学ですと答えた。すると学部はと聞かれ経済学部と答えると奇遇ですな、私も一緒と言った。薮井村長が、５年先輩と分かった。