第23話:松本への移住を決意

文字数 1,736文字

 1週間時間を下さいと言い、送金先と名刺をもらった。何処から、いらしたのかと聞かれ、千葉県と答えた。すると、ここからなら毎朝、北アルプスを見られて気分爽快ですよと言われた。冬は、何度位になると聞くと、かつては、マイナス10度という事もありました。

 しかし、最近の温暖化でマイナス5度までですねと笑顔で語った。彼が、借り契約書を出してサインとハンコを押してくださいと言われ、そのとおりにした。その後、如月達夫の父が、友人の息子が、不動産屋をしてるので、家を建てるための情報をもらった。

 それによると格安の住宅メーカーでも松本と長野あたりには、地元の不動産会社が、その格安の住宅メーカーと提携してるからといわれ情報をもらった。松本市内にも1軒あり、2016年10月8日、土曜に早朝、如月達夫が、祖父母と薫子の5人でエスティマに乗って出かけた。

 6時に出発して、首都高速から中央高速に乗り途中、山梨県内のサービルエリアで朝食を食べて、途中、諏訪湖インターで、一休みした。そして、9時半には、松本南インターで降りて、紹介してもらった地元の格安メーカーへ、到着した。

 既に、電話が入っていたようで、ここでも格安住宅で建坪30坪で1500万円の家を作っていますと語った。しかし、寒冷地仕様の二重サッシ、結露防止の工夫と断熱材も北海道と同じ仕様になっているので、一番安い建坪30坪でも最低2000万円からと説明した。

 さらに業務用の大型ストーブに直結して使うなら外用の490リットル大型石油タンクも必要だと告げた。その他にも外の石油タンクから市販用では、最大の20畳用のファンヒーターにも油が流れる様になっていると説明してくれた。

 とにかく、冬は、灯油代金が、かかると語った。そのため冬場は、暖房のある部屋で過ごすしかない。でも、夏は、風が吹けば、かなり涼しいと話した。もう一つ、冬、寝る時には、必ず、湯たんぽを入れるべきだと笑った。

 その理由は、冬場に、もし停電になりストーブ以外使えなくなった時の非常用だと言った。どんな素晴らしい家でも冬の厳寒期、暖房器具が使えなくては、大変。湯たんぽだけ。あれば、1日は、生きていけると、真面目な顔で、話した。

 -15度では、スキー用の手袋や防寒具をつけていても凍傷になると教えてくれた。だから、山やスキーに行く時には、懐炉、灯油バーナーが、絶対的な必需品だと力説した。素晴らしい自然と言うのは、全て良い面ばかりではなく本当に厳しいものなのだと説明してくれた。

 ところで、何人で、住むのかと聞かれ、老人2人に40歳代2人と20歳代2人の合計6人と告げた。すると大きな母屋と廊下続きの平屋の2軒の方が、良いかもしれないと告げた。どの位かかると如月達夫が、聞くと、万全の暖房設備を施して家だけで4千万円と言った。

 駐車場、庭の整地、水道、配管暖房と外の470リットルの大型石油タンク2つも設置しての価格だと説明した。間違っても格好だけでつくると後で困ることになると言い、寒冷地で、どれだけ多くの家を作ったかと言う経験値で、決めるべきだと語った。

 この話に説得力があり両親も、ここに依頼しようよと言った。帰り際、住宅展示場はと聞くと、直ぐ、そこと言われ行くと説明した仕様で1階のリビングに2つの大型、石油タンクが、良いされ、1階が、広くリビングダイニングの東西に10畳の部屋で2つずつ配列してあった。

 そして、2階は、子供の勉強部屋の様に南側に向かって縦長の12畳の部屋が3つできていた。別れ際に、家を建てる時期は、いつからいつまでが望ましいかと質問すると、4月末から9月末、少なくとも10月中が良いだろうと話した。

 うちは、規格品を組み立てていくので、最短3ケ月、2軒でも5ケ月で、建てられると言った。お客さんの希望はと聞くので、来年の春から秋の可能性が高いと告げた。ローン手続きはと言い始めたので現金で、支払うよと言うと、そりゃ凄いと笑顔になった。

 最後に、アルプスの美しい、安曇野、穂高、大町にも作れるかと聞くと、できないことはないが、奨めないと言った。その理由は、田舎で封建的であることと高原では、冬、-15度になり暮らすのには、辛いと告げた。
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