第6話:ヤフー株で儲けて塾を経営

文字数 1,707文字

 それを聞き、上司は困った顔して吉報を待ってると言った。わかりましたと告げ、上司の部屋を出た。その後、如月達夫は、自分の父に、この話をしてソニーを退職することになりそうだと正直に話した。それを聞き、父が、地元の柏の農協で働かないかと言われた。

 如月達夫は、そうだねと了解すると父は、農協の知り合いに聞いてみると約束してくれた。1週間後、如月達夫は、実家を訪ねると、年収300万円だが、採用してくれるようだと答えた。この話を聞き、如月達夫は、ありがとうと父に頭を下げた。

 翌週、如月達夫は、ソニー本社に出社し上司に、やはりソニーバンクに行くのは、やめて退職すると答えた。それに対して、それはもったいない。何とか我慢した方が、君にとって良いと引き留めた。しかし、退職願の封筒を渡すと残念だが、仕方ないと上司が、語った。

 本社総務に伝えておくと言った。その時、今まで、お世話になって本当にありがとうございますと自分をかばってくれた上司に頭を下げた。それを見て、上司は、元気で、自分の思う道で頑張れと励ましてくれ会社を後にした。

 その次の週、如月達夫は、父と柏農協の組合長に面会するし履歴書を見せるとソニー本社で、働いたのかと言い驚いていた。現在の農協は、昔に比べて経営が、厳しい。そのため給料も決して良くない。また、そのためか、優秀な人材が、集まらない。

 君の様な優秀な人材が来てくれ誠にありがたい。これからは、一緒に農協改善のために努力していきたい。そのため、若い君の考えを積極的に出してくれ、その考えが正しいと思えば、全面的にバックアップして行くつもりだと言ってくれた。

 2004年7月からN農協の本部で、働きだし経理担当をして欲しいと言われた。そして、多くの資料を渡され、検討してみると、この農協の赤字の金額の多さに愕然とした。そして如月達夫は、組合長と父の如月良介にこの資料から事業継続は、難しいと告げた。

 もし融資してくれる先が現れないと多分、倒産しますよと忠告。やはりそうかと組合長と父の如月良介が、語った。何しろこの地区では、特産物がないので経営が厳しい。そのうち、川の対岸のT農協と合併するしかないかもしれないと思っていたと語った。

 組合長も収入源がないと手の打ちようがないと答えた。すると、後、残された道は、人員整理しかない。とにかく収入に合わせた支出にするしか方法がないと言った。でも、いろんなしがらみがあって簡単には手が付けられえないと、困った顔になった。

 その後、父が、如月達夫に農協はだめかと溜息交じりに話した。それに対して、大丈夫、今までの貯えがあるから、如月達夫が、やっていけると語った。そして、実家の離れの改装して高校生を中心に進学塾をしようと考えた。こうしているうちに有給休暇を全て消化し8月8日、退職した。

 進学塾には、近くから20人の高校生が、集まり月謝が月に5千円で、総額10万円。10人1クラスで、土曜、夏以外は10~11時、11時~12時、夏は、7~8時、8~9時とした。9月から毎週、日曜、質疑応答形式で、塾生のわからな所を教える形式で塾をすすめた。

 この方式にしたのは、生徒に寄り添った指導が、でき成績を上げられやすいと考えたからであった。総じて好評であった。こうして、10,11月が過ぎ12月になり模擬テストをして進学塾の生徒の実力を調べると着実に向上してるとわかり如月達夫は、ひと安心した。

 そして、2004年が去り2005年を迎えた。この年、長男の勝男は、地元の中学校へ、翌年、妹の薫子も中学生。家族で、地元の神社に出かけ、家内安全、子供の健康、投資の成功と祈願した。この年の夏休みは、東日本涼しく過ごしやすかった。

 しかし、西日本は、高温で、関東でも9月から10月にかけ高温が続いた。そのため、9月17日、早朝、最近、購入したエスティマ・ハイブリッドで、如月夫妻は、子供たちと両親に誘いの電話すると行きたいと言われた。

 そこで、6人で、5時に出発した。首都高速道路から中央道路に入り、談合坂サ-ビスエリアで7時に着き、朝食を食べ8時に出発し10時、諏訪に到着した。
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