第30話:村長が、如月の先輩と特産品の利用

文字数 1,608文字

 地元出身の者では、新しいニーズを掴めないので、このプロジェクトの責任者として動いていただけませんかと言った。もちろん無料とは言いませんと語った。それを聞いて清水所長も都会育ちの人ならニーズも読めるでしょうからと、この意見に賛成した。

 薮井村長が、いかがですかと聞くと、本当に任せてくれるのですねと確認した。ところで、資本金はと聞くと、我々で、出すとして1千万円と言った。それでは、難しい最低1億円は、必要だと言い、クラウド・ファンディングでも募集したらと告げた。

 なんですか、それと聞くので、1人10万円、100万円など資金を出してもらう。その代わり、施設の利用券や特産物を送るとか株主優待のような物をつけるのですよ。しかし最低5年、または10年間は、換金できない条件を付けている。

 東日本大震災の時、東北の漁業組合で、地元の魚、海産物、貝の詰め合わせてセットを送ったのが有名だと話した。それは、良いねと言い、ここらじゃ、そんなに金持ちいないからなと笑った。全てを任せてくれるなら、やっても良いと答えた。

 しかし、その都度、薮井村長に報告をして最終決断をしてくださいと言うと了解したと答えた。それなら、私は、1千万円を投資すると言った。すると次々に2.3,5百万円と声が、上がった。でも村の資金を入れては駄目ですよと、如月が、村長に行った。

 こう言うプロジェクトとにもリスクはつきものだから責任の取れる様にしておくことが一番大切だと語った。そうですかと、薮井村長が言い、頼もしい助っ人が、来てくれたと喜んでくれた。確か、近くに温泉もスキー場もあるのですよねと告げた。

 新島々から上高地行きのバスも出てるよね。ちょっと思いついたのですが、ここには、アスパラ、下原スイカ、ぶどう、松本平リンゴ、そば、長芋、長芋カステラ、ブルーベリーなどの特産品がある。だから、宿だけでなく食堂で、特産品を食べてもらいましょうよと言った。

 小さかったり形の悪い、B級品は、デザートにしたりジュースにしたりすれば使えますよと断言。夏なら、アイス、シャーベット、キャンディも作れる。またマイクロバスで、温泉、スキー場、軽登山、ハイキングする所もあるでしょうと言うと、もちろんあると仲間達が、言った。

 マイクロバスの運転手、車屋、建築屋などもつてがあるのでしょうと聞くと、もちろんあるよと答えた。それなら是非、やってみましょうと如月が、告げた。村長が、給料はと聞くので、出来高払いで結構、成功して金が入ったら、そのうちの少しをもらえれば十分ですと語った。

 結果が出てからで、結構ですよと話した。とにかく、各自の思ったプロジェクトをできるだけ多く、郵送、ファックス、インターネット、電話でも結構ですので、できるだけ多くの意見を送ってと述べた。その後、如月達夫は、家に帰り自分のビジョンを箇条書きにした。

 そして1週間後、村長にメールを送り付けた。すると、2020年3月22日、日曜、2回目の会議を村役場で、開こうというメールが、村長から送信された。3月22日、村役場の会議室へ行くと、既に、すでに集まって、話し合いをしていた。

 パソコンとプロジェクターを接続して空地を映し出していた。村長が、これが、耕作放棄地や以前住んでいた人が出て行った土地だと話していた。木造2階建てのアパートか、メゾネット・タイプ「1、2階を使う住宅」として使えると語った。

 若い人には、1階に流し、風呂、トイレを用意して、2階を作業場、音楽室、寝室としても使える。また、1階も子供用の2階建ての簡易ベッドとしてて使えば4人は、楽に寝られると言った。このプロジェクトには、松本市の建設業者3社の社長も呼んで聞いていただいた。

 現在は、木造アパートのメゾネットタイプが、人気だと告げた。そして、食堂部分は、別棟にして調理とレストランを一体化させた方が、使いやすいと述べた。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み