第35話「最終話」:コロナで地方分散と永続可能な世界作り

文字数 1,485文字

 マイクロバスの運転手、車屋、建築屋などの、つてがあるのでしょうと聞くと、もちろんあるよと答えた。それなら、是非、やってみましょうと如月が、告げた。村長が、給料はと聞くので、出来高払いで結構、成功して金が入ったら、そのうちの少しをもらえれば十分ですと語った。

 結果が出てからで、結構ですよと話した。とにかく、各自の思ったプロジェクトをできるだけ多く、郵送、ファックス、インターネット、電話でも結構ですので、多くの意見を送ってと述べた。その後、如月達夫は、家に帰り自分のビジョンを箇条書きにして、どんどん書き出した。

 そして1週間後、村長にメールを送り付けた。すると10月10日、日曜、2回目の会議を村役場で、開こうというメールが、村長から送信された。10月10日、村役場の会議室へ行くと、既に、すでに集まって話し合いをした。パソコンとプロジェクターを接続して空地の映像を映し出していた。

 村長が、これが、耕作放棄地や以前住んでいた人が出て行った土地だと話していた。木造2階建てのアパートか、メゾネットタイプ「1、2階を使う住宅」として使えると語った。若い人には、1階に流し、風呂、トイレを用意して、2階を作業場、音楽室、寝室としても使える。

 また、1階も子供用の2階建ての簡易ベッドとして使えば4人は、楽に寝られると言った。日本の最大の公共放送局が、山形村のこのプロジェクトを放映して、数多くの反響が、届いた。その後、データーを公開する条件で、太陽光発電セットを試して欲しいという問い合わせが、舞い込んだ。

そこで、5社からの申し込みを受け付けることにした。これに応募することにした。これにより、数千万円の太陽光発電装置とバッテリーなど全システムを設置のお願いを希望しますと連絡し、翌月、工事会社が、集合作り始めた。この様子を日本の最大の公共放送局が、放送し話題が、話題が沸騰した。

 クラウドファンディングで、資金が、信じられない勢いで増えていき、来年は、敷地を探し、今までの2倍のアパートを建てることになった。この頃は、山形村の職員やプロジェクトメンバーが、大勢の人や報道陣の対応をした。

 こうして2021年が、終了して、2022年を迎え、4月から、松本、塩尻のアパート建設の工事関係者が、入ってブルドーザーで、整地し建設を開始し10月に首都圏、関西圏から入居希望者が多く抽選となった。

 この成功例が、NHKの特集番組に取り上げられた。すると全国からも似たような動きが、巻き起こった。そして、2022年から政府の肝入りで、この政策が、促進されることになった。こうしてウイルス感染症の影響で、地方分散化が、進み始めた。その理由は、生活費の低減と生活環境の改善が、キーワードであった。

 この感染症が流行して、経済が鈍化して、非正規雇用、アルバイトの激減、給料の低下で、生活に困っている人達の人口が、急増しているという事情が、この地方分散化促進の裏に、存在していたのだった。

 この状態を見て、如月達夫は、現在のウイルス感染、貧富の差、経済の低迷は、持てる者が、さらに富を増やし環境をなおざりにして地球環境を破壊しても自分たちの私利私欲のため行ってきた経済活動、投資活動などが、大きなツケとして自分たちの身に降りかかっていると如月は、考えた。

 ここは、人類が、一休みして、どういう社会、世界が、人類の取って、望ましいのか?
さらに永続可能な世界を継続していくために、どうやって、現在の社会構造、社会体制を再構築していくべきか、再考するには、良いチャンスなのかもしれない。「完結」
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み