第14話:子供たちの成長と株での成功

文字数 1,756文字

 その中でも、財政赤字統計の大幅修正を繰り返したギリシャと銀行危機に陥ったアイルランドが市場の信頼を失い支援要請に追い込まれた。危機への対応をめぐり各国の足並みの乱れも明らかになり、欧州単一通貨ユーロは、急落。

 また、日本と中国で尖閣諸島をめぐる領土問題が、大きな問題となり尖閣諸島沖の漁船衝突事件が、起こった。2010年5月6日、早朝、証券会社の担当者からの電話で日本電気硝子株の気配値が、1409円で、売りと言われ、同意。

 1万5千株を成り行き売り注文を出して全株が売れ、税引き後利益が1260万円となり残金が、3058万円となった。日本列島は、梅雨明け、以降、広い範囲で猛暑に襲われた。7月22日に岐阜県多治見市で最高気温となる39.4度を観測。8月の平均気温は、ほぼ全国で戦後最高を記録。

 6~8月の平均気温も平年より1.64度高く統計を始めた1898年以降で最高。熱中症により高齢者ら多数が死亡した。総務省消防庁によると7~9月の3カ月間に熱中症のために救急車で病院に運ばれた人は5万3843人と前年の4.2倍。

 気象庁の異常気象分析検討会は「30年に1回の異常気象」と説明した。これは、北半球中緯度の気温がエルニーニョ現象に続くラニーニャ現象で上昇したところに勢力の強い太平洋高気圧の影響を受けたのが原因と発表した。如月家でも、今年は、海水浴に行かず、自宅のお風呂で、水を張って、行水して涼をとった。

 もちろん部屋は、冷房をつけて涼しくして、就寝時もつけっぱなしで、寝る日が続いた。そうして10月になりやっと、冷房から解放された。そして、九十九里の海岸へ行き、散歩したり、魚の旨い店に入り、刺身や焼き物、煮物を食べて来た。

 如月家の勝男も薫子もひょうきん者で、多くの友達がいて、よく遊んでいて人気者であった。そのため、遊びに行って家で、夕食をご馳走になったり、お土産をもらったりして嬉しそうに過ごした。たまに友人を連れてきては、ステレオで音楽を聞かせた。

 その他、マイクロフォンを使って司会者の真似やインタビューするものまねをして友達にうけていた。気に入った絵は、自分の机の前に貼っていた。音楽が好きで、中でも。特に洋楽が好きだった。そのため英語の歌も覚えて両親の前で歌い発音が正しいかどうか聞いた。

好きな男優、男性歌手の写真も机の中の彼女のアルバムに貼っていた様で、母には、それを見せて歓談することも多かった。日中の領土問題もこじれて、日本の海上保安庁巡視船が中国漁船の航行を妨害したと主張する中国政府は、駐中国日本大使を繰り返し呼び出して抗議するなど激しく反発した。

 閣僚級以上の交流停止など報復措置を取った。その後、中国空軍機の領海侵犯、武器を備えた中国漁船も領海侵犯を繰り返し自国領土だと主張。こうして2010年が終了し2011年を迎えた。今年も初詣に行くと、両親は、家内安全と子供の健やかな成長、投資の成功を祈願した。 子供たちも、めいめいに自分たちのお願いをしている様であった。

 2011年2月、千葉大学理学部を受験して合格して4月から電車で60分かけて西千葉に通い始めた。この頃、妹の薫子も、予備校の試験で、70%の確率で千葉大経済学部合格の判定をもらった。そして、高校3年生になり以前にもまして、真剣に受験勉強に打ち込んだ。

 兄は、合格祝いにパソコンと携帯電話を買ってもらった。それを見て、薫子も来年なり大学生になったら欲しいと言うと、父が、わかったよ、だから、何とか目標の千葉大学経済学部に入れと告げた。その後、如月勝男は、富士通製の28万円のデスクトップパソコンを購入。

 それを見て妹が私はラップトップが良いと語った。2010年末から11年にかけ、北アフリカや中東のアラブ諸国で、独裁的な政府に対し政治の改革や指導者の退陣を求める民衆抗議行動が相次いだ。その結果、チュニジアのベンアリ大統領とエジプトのムバラク大統領は辞任に追い込まれた。

 リビアでは最高指導者カダフィ大佐の長期政権と反政府勢力との間で死者推定2万人を超える内戦に発展。欧米の軍事介入を経て政権は打倒され、カダフィ大佐も死亡した。いずれのケースも公正な選挙を経ずに権力の座に居座り続ける指導者への国民が、反発した。
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