第28話 母と過ごす夏
文字数 504文字
母との、楽しい休暇が始まった。
一行は、殆どの時間を、ウィーン近郊のベルゼンボイク城で過ごし、バーデンやラクセンブルクへの小旅行にも出かけた。
7月22日。
フランツは、皇帝より、「ライヒシュタット公」の称号を与えられる。これにより彼は、地位と、一定の収入を確保することができた。
フランツの得た「公爵」は、「大公(男系王位継承者に与えられる)」に次ぐ身分である。
文字数 504文字
母との、楽しい休暇が始まった。
一行は、殆どの時間を、ウィーン近郊のベルゼンボイク城で過ごし、バーデンやラクセンブルクへの小旅行にも出かけた。
7月22日。
フランツは、皇帝より、「ライヒシュタット公」の称号を与えられる。これにより彼は、地位と、一定の収入を確保することができた。
フランツの得た「公爵」は、「大公(男系王位継承者に与えられる)」に次ぐ身分である。
フランツ(フランソワ)
ナポレオンとオーストリア皇女、マリー・ルイーゼの息子。父の没落に伴い、ウィーンのハプスブルク宮廷で育てられる。
無位無官のただの「フランツ君」だったのだが、7歳の時、祖父の皇帝より、「ライヒシュタット公」の称号を授けられる。