ナポレオン2世ライヒシュタット公/スウィート・フランツェン
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文字数 600文字
宮殿のサロンに集まった紳士方が、当代の、勇敢な軍人についての、品定めをしていた。
まずは、カール大公※だろ?
※皇帝の弟
ブログ「カール大公」~
シュヴァルツェンベルク将軍※を、忘れちゃいけない!
*ブログ「シュヴァルツェンベルク大使」
[ソンマリバ将軍:イタリア人の将校]
ロシアの将校だが、クトゥーゾフ将軍※も、素晴らしかった。惜しいことに、亡くなられてしまったが。
※ブログ「ミハイル・クトゥーゾフ」
僕も勇敢な将軍を知ってるぞ!
いつの間に……。
(言い終わるなり、だっと駆けだす)
(追いかけてくる)
待ちたまえったら、君!
(振り返る。真っ赤な顔をしている)
(礼儀正しく、敬意をこめて)
君は正しいよ、ムッシュ。
君が父親について言ったことは、全く、正しい!
えっ!?
(この国の人は、みんな、パパのことを嫌いなんじゃないのか?)
(家庭教師の先生たちでさえ、パパのことは、一言も話さない……)
だがね。
逃げたらダメだ。そういう大事なことを言ったら、決して、逃げたらダメなんだ。
うん。
君はもう、フランスからのお客さんじゃない。
我らがオーストリアの一員なんだ。
頑張りたまえ。
な?
踏ん張って生きていくんだ!!
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作品お気に入り
フランツ(フランソワ)
ナポレオンとオーストリア皇女、マリー・ルイーゼの息子。父の没落に伴い、ウィーンのハプスブルク宮廷で育てられる。
無位無官のただの「フランツ君」だったのだが、7歳の時、祖父の皇帝より、「ライヒシュタット公」の称号を授けられる。
ディートリヒシュタイン伯爵
フランツにつけられた、コワモテ家庭教師。家庭教師は他に、フォレスチ、コリンがいる。
オーストリア皇帝フランツ
フランツの祖父。なお、「フランツ」の名前は、ナポレオンが、この祖父から貰った。
マリー・ルイーゼ
フランツの母。ナポレオンと結婚したご褒美に、ウィーン会議の時、パルマに領土を貰う。
片目の将軍(後パルマ執政官)ナイペルクと、絶賛恋愛中。
ナイペルク
皇帝がマリー・ルイーゼにつけた護衛官。後、パルマ執政官。家庭教師のディートリヒシュタインとは古い友人。
ナポレオン
エルバ島に封じられてから、百日天下を経て、セント・ヘレナ島で亡くなるまでの時代設定です。