ナポレオン2世ライヒシュタット公/スウィート・フランツェン
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文字数 423文字
わかっておる。母上との別れは、辛いものだ。パルマは遠いものな。
だが、そんなに泣くものではない。
わかった。わかったから……。
そんなに泣いたら、息が詰まってしまうぞ。
ほら。これをお飲み。トニック水※だ。
※キニーネ入りの炭酸水。
マリー・ルイーゼが滞在していた部屋の前を通りかかる。
(涙がいっぱいの目で、母のいた部屋の窓を見つめる)
う、う、う、
うえーーーーーーーん!
大変だ!
このまま泣き続けたら、プリンスは窒息してしまうに違いない!
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フランツ(フランソワ)
ナポレオンとオーストリア皇女、マリー・ルイーゼの息子。父の没落に伴い、ウィーンのハプスブルク宮廷で育てられる。
無位無官のただの「フランツ君」だったのだが、7歳の時、祖父の皇帝より、「ライヒシュタット公」の称号を授けられる。
ディートリヒシュタイン伯爵
フランツにつけられた、コワモテ家庭教師。家庭教師は他に、フォレスチ、コリンがいる。
オーストリア皇帝フランツ
フランツの祖父。なお、「フランツ」の名前は、ナポレオンが、この祖父から貰った。
マリー・ルイーゼ
フランツの母。ナポレオンと結婚したご褒美に、ウィーン会議の時、パルマに領土を貰う。
片目の将軍(後パルマ執政官)ナイペルクと、絶賛恋愛中。
ナイペルク
皇帝がマリー・ルイーゼにつけた護衛官。後、パルマ執政官。家庭教師のディートリヒシュタインとは古い友人。
ナポレオン
エルバ島に封じられてから、百日天下を経て、セント・ヘレナ島で亡くなるまでの時代設定です。