第12話 ナイスガイ、実感する。

文字数 878文字

はぁはぁ……。
ガイ##、#######!
まさか、プロのヒモ使いだったとはな。

ここまでヒモで白熱するとは思わなかった。

ガイくん、ご飯できたよー。
お、いつの間にかそんなに時間が経っていたのか。
ソアラがスバルにもピザができたのを伝えたのだろう。

スバルも嬉しそうだ。

ガイ##、###!
プロのヒモ使いスバルよ。

決着はまた後でだ。

ソアラとスバルについていき、食卓へ。
テーブルだから、登らないとダメか。
この巨大なテーブルの上に行かないと、ピザにありつけない。

テーブルの下から、見上げていると……。

ガイ###、#######。
ガイくんは、ここで食べてね。って、ママが言ってるよ。
む、俺様専用の食器とテーブル!

ママさんが用意してくれたようだ。

おぉ、これはいいな。

テーブルに登らないで済む。

#####、######?
熱いから、気をつけてね?って言ってるよ。
ピザは熱いのがウマいのだ。
む、これは……?
ア、アンチョビピザじゃないかッ!?
どうしたの……?
い、いや、俺様は魚が嫌いなのだ。
え、そうなの?
このピザはすごくウマそうなんだが、魚はなぁ……。
ガイ##、#########。
ママもガイくん、無理しなくていいよ。って言ってるよ。
ただ、せっかくなんで食べれそうな部分だけでもいただこう。
慎重に魚の部分を避けて食べようとするが……。
熱ッ!!

熱いにも程があるだろう!?

えーっ。

ガイくんのはそれでも冷ましてあるほうだよ?

バ、バカな……。

これで冷ましてある、だと?

確かに、もっと熱そうなピザをスバルは一心不乱に食べている。
ガイ##、######。
ガイくん、猫舌だからね。って。
ゲーッ!!

そうかっ!そういうことかっ!!

なんて不便なんだ、猫舌……。

これは厄介だな……。

冷めた部分を探して、一口食べる。

……あれ?

これ、アンチョビか?

うん。

間違いなくアンチョビだよ。

すごく、ウマいぞ?

アンチョビなのか、これが??

####。
ナデナデされた……。
ママもよかった。って言ってるよ。

やっぱり猫さんは魚が好きだよね。

あぁ、そうか……。
最高にウマいアンチョビピザを食べながら、猫であることを実感する俺様だった。
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登場人物紹介

猫。

態度が大きい。記憶がないようだ。

天界に住んでいる。

下界の様子を見ることができる。

神の忠実な僕(しもべ)。

神を侮辱、愚弄する輩を許さない。

転生する前の姿。

本人は太っているとは思っていない。

ナイスガイだと思っているようだ。

好奇心旺盛な男の子。

どうやら、姉がいるようだ。

男の子の姉。

どうやら、不思議な力があるみたい。

二人の子供のお母さん。

優しく料理が得意。

謎の二人組のウチの一人。

もう一人の女の子と組んで、何やら活動をしているらしい。

謎の二人組のウチの一人。

喋る時、ねこ語という独自の言葉を使う。

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