第17話 ナイスガイ、正体不明の存在と。

文字数 741文字

ソアラの家の召使いじゃない二人組連れられ、妙な家に連れて来られたワケだが……。
##########。

####、##################?

この変なオッサンは誰なんだよ……。
この土地の文化がわからねぇ。

俺様の知る限りでは、王みたいなカッコしたヤツなんざリアルに見たことないぞ。

しかも何言ってんのかサッパリわかんねぇし……。

こうなったら耳を倒して、なにも受け入れないナイスガイサイレントモードになるしかねーな。

これでいくらかはマシだな。
まさかと思うが、俺様のこと食おうとか思ってねーだろうな?
コイツらの食文化なんぞ知らんから、ありえねぇ話でもねーのが笑えねぇ。
そうなる前に去らねばなるまい。

さて、どーすっかな……。

おや?

何か面白い反応があるね。

うおっ!?
明らかにソアラのテレパシーとは違う。

なんだ……?

他にもテレパシーが使えるヤツがいるのか!?

いやいや、違うよ。

キミ、テレパシーのこと知ってるんだね。

面白い個体だ。

個体……。

俺様をそう評したのはオマエが初めてだぜ?

おっと、気に入らなかったかな?

これは失礼。

アンタ、誰だ?

この部屋には妙なオッサンと謎の二人組しかいねーが……。

そうだね。

ワタシは隣の部屋にいるからね。

そこにはいないよ。

なんで、俺様の言葉がわかるんだ?

テレパシーじゃねーのか?

そうだね。

ワタシがキミに話しかけてるのは、動物が理解できる言葉で話しているからだよ。

なんだ、そりゃ。

人類はそこまで進化してたのか。

ほう。

人類という言葉も知っているとは。

大変興味深い個体……、いや妖精サマだねぇ。

なんかやりにくいな。

こんなにベラベラ喋ってて、この部屋の連中に怪しまれないのか?

この周波数は、人間には聞き取れないよ。

妖精サマのような、特有の聴力がなきゃね。

アンタ、何者だ……?
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

猫。

態度が大きい。記憶がないようだ。

天界に住んでいる。

下界の様子を見ることができる。

神の忠実な僕(しもべ)。

神を侮辱、愚弄する輩を許さない。

転生する前の姿。

本人は太っているとは思っていない。

ナイスガイだと思っているようだ。

好奇心旺盛な男の子。

どうやら、姉がいるようだ。

男の子の姉。

どうやら、不思議な力があるみたい。

二人の子供のお母さん。

優しく料理が得意。

謎の二人組のウチの一人。

もう一人の女の子と組んで、何やら活動をしているらしい。

謎の二人組のウチの一人。

喋る時、ねこ語という独自の言葉を使う。

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色