第9話 ナイスガイ、飼われる。
文字数 736文字
ソアラとスバルについて行き、とある一軒家の前に着いた。
最初はスバルが俺様を抱っこして連れて行くなんて言うから、焦ったぞ。
キレイに掃除された外観に、西洋風の2階建一軒家といったところか。
広めの庭に、手入れの行き届いた草花が生い茂っている。
標準的な家より大きい気がするが、これはおそらく今の俺様の感覚に過ぎない。
ソアラは笑顔で家に入っていった。
俺様はスバルと門前で待機だ。
何を言ってるかわからんが、テンションが高いのはわかる。
スバルと一緒に待っていると……。
なんとなく、飼われても大丈夫そうか?とは言いづらい。
飼われるという感覚はまるでないからな。
嬉しそうなソアラに続いて、少し後にもう一人が出てきた。
ソアラとママさんが手話で会話している。
ナイスガイな俺様に、かわいいとは……。
これが転生前なら、おそらく一度も使われなかった表現に違いない。
頭をナデナデされてしまった……。
俺様は三人と一緒に、家の中へ入ることにした。