第9話 ナイスガイ、飼われる。

文字数 736文字

ソアラとスバルについて行き、とある一軒家の前に着いた。

最初はスバルが俺様を抱っこして連れて行くなんて言うから、焦ったぞ。

ガイ##、#######!
ガイくん、ここが私たちのおウチです。
おー、ここか。
キレイに掃除された外観に、西洋風の2階建一軒家といったところか。

広めの庭に、手入れの行き届いた草花が生い茂っている。

標準的な家より大きい気がするが、これはおそらく今の俺様の感覚に過ぎない。

ちょっと待っててね。

お母さんに説明してくる。

ソアラは笑顔で家に入っていった。

俺様はスバルと門前で待機だ。

####、####。
何を言ってるかわからんが、テンションが高いのはわかる。

スバルと一緒に待っていると……。

おまたせー!
俺様がお世話になっても、その……、大丈夫そうか?
なんとなく、飼われても大丈夫そうか?とは言いづらい。

飼われるという感覚はまるでないからな。

ふふふ。
嬉しそうなソアラに続いて、少し後にもう一人が出てきた。
##、#######。
やっぱり、スバル同様に何を言ってるのかわからん。
ガイくん、この人が私のママだよ。

あら、かわいらしい子。だって。

か、かわいらしい……?

と、とりあえず、ママさんにお世話になりますと伝えてくれ。

ソアラとママさんが手話で会話している。

ナイスガイな俺様に、かわいいとは……。

これが転生前なら、おそらく一度も使われなかった表現に違いない。

###、###。
頭をナデナデされてしまった……。
ママもガイくんのこと、気に入ったみたいだよ。
そ、そうか。

なら良かった。

ガイ##、#######?
スバルのジェスチャー的に、家にあがってくれって感じか?
そうだね。

一緒におウチに入ろうね。

####、#####。
俺様は三人と一緒に、家の中へ入ることにした。
お世話になります。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

猫。

態度が大きい。記憶がないようだ。

天界に住んでいる。

下界の様子を見ることができる。

神の忠実な僕(しもべ)。

神を侮辱、愚弄する輩を許さない。

転生する前の姿。

本人は太っているとは思っていない。

ナイスガイだと思っているようだ。

好奇心旺盛な男の子。

どうやら、姉がいるようだ。

男の子の姉。

どうやら、不思議な力があるみたい。

二人の子供のお母さん。

優しく料理が得意。

謎の二人組のウチの一人。

もう一人の女の子と組んで、何やら活動をしているらしい。

謎の二人組のウチの一人。

喋る時、ねこ語という独自の言葉を使う。

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色