第14.2話 二人組、ナイスガイ連れ出す。

文字数 763文字

えーっと、この階段を降りてっと。
下のソファーの上に居たにゃよ。
お、この部屋だな。
キレイに片付いたリビングにはソファーがある。

そこにターゲットはいた。

ターゲット吐いたじゃないからな。
急に何言い出すのにゃ?

バカにゃの?

こういう時は俺の心読んだ回答じゃねーのかよ。
さて、寝ているハズのお猫様はっと……。
にゃーん?
寝てねーじゃん。
ヨージが一人でうるさいからにゃよ。
しゅん……。
こうなったからには普通に連れて行くしかねーけど、大丈夫か、コレ。
連れて行かないのにゃ?
い、いや、連れてくんだけどさ……。
猫なんて動画で見たくらいで、リアルのモノをこんな至近距離で見たことなくて……。
ナンダコレ?

おそろしくかわいいな!

感想はいいから、早くするにゃよ。
これ、抱きかかえて意識を保っていられるだろうか……。
くっ、もってくれよ、俺の身体!
バカにゃの?
だってよー。

こんなにカワイイんだぜ?

俺がやられそうじゃねーか。

じゃあ、ミーコが連れて行こうかにゃ?
いや、ここは譲れねぇ。

俺に任せとけ!

めんどくさい性格にゃねー。
いくぜ!
そーっと手を伸ばして、お猫様を抱き抱える。
にゃ?
あれっ?

思ったよりアッサリ?

じゃあ、さっさと出るにゃ。
ちょっと待て!
なんにゃ?
持参した雑巾で床を拭いておくぞ!
証拠隠滅にゃね。
違う。

汚したら悪いだろうが!

……。
なんか言ってよ。
ヨゴスノハ、ヨクナイニャネー。
感情がお留守ですよ……。
にゃーん?
イカン、お猫様が早く出ろって言っている!

急ぐぞ。

言ってないと思うけどにゃ。
俺はお猫様をしっかりと抱きかかえながら、玄関から出た。
じゃあ、鍵かけておいてくれ。

ドロボーが入ったら大変だからな。

うにゃ。

かけとくにゃ。

ミーコが謎のツールを使って器用に鍵をかけている。

どうやってもマネできないんだよな、アレ。

これで大丈夫にゃ。
よし、停めといた車に戻るぞ。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

猫。

態度が大きい。記憶がないようだ。

天界に住んでいる。

下界の様子を見ることができる。

神の忠実な僕(しもべ)。

神を侮辱、愚弄する輩を許さない。

転生する前の姿。

本人は太っているとは思っていない。

ナイスガイだと思っているようだ。

好奇心旺盛な男の子。

どうやら、姉がいるようだ。

男の子の姉。

どうやら、不思議な力があるみたい。

二人の子供のお母さん。

優しく料理が得意。

謎の二人組のウチの一人。

もう一人の女の子と組んで、何やら活動をしているらしい。

謎の二人組のウチの一人。

喋る時、ねこ語という独自の言葉を使う。

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色