第15話 ナイスガイ、召使いと共に。
文字数 1,067文字
食事後、家に誰もいないので、そのままソファーの上でウトウトすることにした。
どれくらい寝たのかわからんが、何か話し声がする。
俺様が寝てるというのに迷惑な。
はじめて見る顔だな。
この家の召使いかなんかか?
まぁ、相変わらず何言ってんのかわかんねぇな。
片付けや掃除するなら、静かにやってほしいモンだ。
何もしねーのに、話のなげー奴らだな。
俺様はもう少し寝ていたいんだが…。
コイツらは一体なんの相談してるんだ?
新しく来た俺様のおもてなしについてか?
俺様の前でアツく口論するとは……。
やはり俺様へのおもてなし方法で揉めてるんだな。
そうなんだろう?俺様にはわかるぞ。
ん、なんだ?
俺様をだっこして運ぼうってのか。
ってことは、さっそくおもてなし会場へご案内だな。
この召使いたち、俺様を抱きかかえたまま話が長いぞ。
会話など早く済ませて、もっと俺をもてなしたらどうだ?
……。
話がわからんと、非常に蚊帳の外感が出るな。
オイオイ、男のほうが急に床掃除を始めたぞ……。
どうしたら、そうなる。
話の流れがサッパリわからん。
俺様をおもてなしするんじゃねーのか?
ん、とうとう移動する気だな。
外に出るということは、おもてなし用VIPルームにいくんだな?
家の鍵もかけてるようだし、俺様の予想通り、この二人は召使いのセンで間違いないだろう。
それにしてもソアラがいねぇと、こうも不便だとは……。
やれやれ、やっと動きはじめたか。
ソアラに召使いは無駄話が多いと言っておかねばなるまい。