第14話 ナイスガイ、お留守番。
文字数 561文字
やけに家の中が静かな気がする。
昨夜はスバルより先にベッドで寝ちまったけど、起きてみりゃスバルが部屋にいないし……。
昨日あった出来事やらはハッキリ思い出せるし、掌を見ても俺様の手は昨日と同じ猫らしい肉球のままだ。
スバルの部屋のドアは開きっぱなしになってたから、そのまま出る。
猫の耳は、小さな音でもより細かく音を聞き分けられるようだ。
もし仮に部屋の中で動きがあれば、音が聞こえるハズだ。
……やはり誰もいない。
出かけたのか?
昨日の俺様専用テーブルに、何か置いてある。
昨日のピザに比べたら、見た目には非常に貧相に見えるが、なんとも言えない食欲を誘うニオイがする。
ちょっとつまんでみるが、思った以上に味が濃い。チキン味で噛みごたえもあって、イケる。
適当に食事を済ませたら、食休みだ。
どうせ誰もいないのであれば、それはそれで構わないだろう。このまま少し休ませてもらうとしよう。