第4.5話 ゴッド、心配する。

文字数 468文字

私たちの前に掛かっている大きな布。

これに彼の様子が表示されている。


それを私とピレーで、見ているのですが……。

うーん。
いかがなされましたか?
彼ですが、やっぱり大丈夫かなぁって思いましてね。
本来、転生する者は基本的に以前の記憶はなくなる。

ただ、今回の彼は違う。

基本的な転生ではなく、一部の記憶は引き継いでいるのだ。

神様を蔑ろにする輩ですからね。

少し痛い目を見たほうが良いのです。

なかなかの過激発言ですね、ピレー。
私はアイツが嫌いです。
悪い人ではないんですよ?
知りません。
やれやれ。

ピレーは頑固ですね。

おや?

あの男、人間の子供に見つかっていますよ?

人間の男の子ですね。

8歳くらいでしょうか。

驚くでしょうね。

言葉も通用しないのですから。

それは猫と人間では言語が違いますからね。

人間にしてみれば、何を言おうと、

おおよそニャンニャン言ってるようにしか聞こえないでしょうね。

そこなのだ。

そのあたりを説明しておきたかったのだが、

彼、勝手に目覚めちゃうんですから。

まぁ、自業自得ですかね。
そうです。

苦労すれば良いのです。

もう少し状況を静観してみましょう。
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登場人物紹介

猫。

態度が大きい。記憶がないようだ。

天界に住んでいる。

下界の様子を見ることができる。

神の忠実な僕(しもべ)。

神を侮辱、愚弄する輩を許さない。

転生する前の姿。

本人は太っているとは思っていない。

ナイスガイだと思っているようだ。

好奇心旺盛な男の子。

どうやら、姉がいるようだ。

男の子の姉。

どうやら、不思議な力があるみたい。

二人の子供のお母さん。

優しく料理が得意。

謎の二人組のウチの一人。

もう一人の女の子と組んで、何やら活動をしているらしい。

謎の二人組のウチの一人。

喋る時、ねこ語という独自の言葉を使う。

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