第１０話：米国同時多発テロ

　２００１年９月３日夜、証券会社の担当者から今朝、ヤフー株が１８２万円の安値を更新。明日の成り行き買いを提案。ヤフー株、成り行きで２０株の買い注文。昼休で聞くと１８８万円、２０株３７６０万円で買えた言われた。その結果、残金が１２８４万円となった。その後２００１年９月１１日、アメリカ、ニューヨークの世界貿易センターに大型旅客機が突っ込む大事件が起きた。

　アラブの過激派、アルカイダのテロリストの仕業と報道された。ニューヨークの摩天楼が崩れ落ちる映像が南下身も流され鳥肌が立つほどの恐怖を感じた。世界貿易センターへのテロ攻撃による死者は合計で２７６３人。その内訳は、事件当時ビルに居た民間人が２１９２人、消防士が３４３人、警察官が７１人、ハイジャックされた旅客機の乗員・乗客が１４７人。

　加害者側は、ハイジャック犯のテロリストが１０人となっていた。詳細な現場写真や報道は、少なかったがアメリカ国防総省にも旅客機が突っ込んだ様だ。ハイジャックされた旅客機の１機、ニューアーク空港からサンフランシスコ空港へ向かっていたユナイテッド航空９３便はテロに利用されなかった。この飛行機は、９時５７分、機内電話や携帯電話による外部との連絡でハイジャックの目的を自爆テロと認識した乗客が機の奪還に乗り出した。

　その数分後、ワールドトレードセンター・ツインタワー南棟が完全崩壊。１０時３分、９３便は、４９０ノット「時速９０７キロ」の速度で飛行中だった。その後、ペンシルベニア州ピッツバーグ郊外シャンクスヴィル「ワシントンＤ．Ｃ.北西２４０キロの場所」に墜落した。９３便は、空港の離着陸時の速度の２倍以上の高速で地上に衝突し機体の残骸は、原形を留おらず乗客全員が死亡。

　アメリカとカナダの民間空域は９月１３日まで閉鎖、ウォール街は９月１７日まで閉鎖。攻撃への警戒や恐れから多くの閉鎖、避難、キャンセルが継続。乗客がハイジャッカーに反撃した際に乗客たちが「レッツ・ロール『さあやろうぜ』」を合図にした。この「レッツ・ロール」は、９・１１事件以降のアフガニスタンへの「報復戦争」において一種のスローガンとして用いられた。

　９・１１事件の調査委員会は乗客はコックピット内に進入できなかったと結論づけているが、一部の遺族は、操縦室音声記録装置の音声に乗客がコックピットに進入した時の声が入っていると話した。その操縦室音声記録装置の音声証拠が記録されていると主張。なお、離陸からハイジャック、墜落までの乗員乗客の行動を基にした映画『ユナイテッド９３』が２００６年公開された。

　２００１年９月１６日、アルジャジーラ上でビン・ラーディンによるビデオ声明が放送された。
「声明の中でビン・ラーディンは、私は攻撃を実行していないと強調」。
「そして、攻撃は別の個人によって彼自身の動機に基づいて実行された様に見えると述べた」。　　
　２００１年１１月、米軍はアフガン東部の町で1本のビデオテープを回収した。

　このテープにはビン・ラーディンと他のアルカイダ構成員との会話が記録されており、その中でビン・ラーディンは同時多発テロを事前に知っていたことを認めた。アメリカ同時多発テロ事件で、テロの首謀者としてイスラーム過激派テロ組織「アルカーイダ」の指導者ウサーマ・ビン・ラーディンとされている。

　夏が終わり、稲刈りのシーズンとなり、涼しくなってくると１１月、やがて朝晩の寒さが厳しくなり、厳しい冬の到来を予感させ、そして時雨れてきた。年の瀬が近づくと雪が降り、そのうちに積もって根雪となる。敏和は、１２月２４日、自宅用と奥さんの実家用にショートケーキを買ってきた。

　クリスマスパーティーが終わると冬休みとなり、敏和が、家事、炊事、洗濯などを引き受けて、しばらくすると新しい年、２００２年となった。今年の正月は、正月、三が日、雪の降らなかった。そこで、自宅の近くの神社に５人で初詣に出かけ、家内安全、子供の健やかな成長を祈願してきた。