第22話:北海道旅行3と祖父母の冬場の訪問

文字数 1,638文字

 この日は、ホテルでの朝食後、地下鉄と市電を乗り継ぎ、北海道神宮を参拝。次に、その近くの円山動物園を見学。その後、タクシーで藻岩山ロープウェイ乗り場に向かい、山頂駅へ到着。展望台の中心には鐘が釣り下がっていた。そして眼下に、札幌の町が一望できた。多くのビルやマンションが林立して札幌が100万都市であることを再確認できた。

 山頂駅から少し歩くとお堂が見えた。約1時間山頂にいて再びロープウェイで降りた。その後、ホテルで教えてもらった美味しいレストランへ市電に乗って出かけた。12時過ぎに着くと、席は、かなり込んでいて自分達4人が入ると満席になった。そしてメニューを見て、母はビーフシチュー、父が、エビフライ・ランチ、智一がカツカレー、優子は、オムライスを注文。

 本格的な味には驚いた。その後、雑談もせずに、ひたすら昼食を食べ、珈琲、紅茶を飲んで店を後にした。その後、ホテルに帰り荷物を置いて狸小路、すすき野へ出かけ、自分の好きな、お土産を買い込んだ。そして、ホテルに帰って一休みし、帰りの荷物を整理。父は、仮眠し18時過ぎに起き、今晩は、名物のジンギスカン料理屋へ向かった。

 その店の名は、ダルマ本店。ジンギスカンの焼き方を店員さんが丁寧に教えてくれた。大人たちは、冷えた生ビールで乾杯。子供たちは、店の人に聞いた様に、ジンギスカン鍋の真ん中に肉を乗せ、玉ねぎやネギを鍋の周りに置いた。そして焼けるのを待ち、肉の片面が焼けたらひっくり返し、焦げ目ができたら特製たれにつけて食べると実にうまい。もとろんビールとの相性も抜群。

 肉のお替わりまでして満腹になった。その間にビールも進んで21時近くになり店を出たが、あれだけ食べて飲んで、全部で1万円で、お釣りがあったのには、驚いた。その後、ホテルに帰って、今回の北海道旅行の話となり子供たちの感想を聞いた。すると優子は、摩周湖の水の色が素敵で感動したと話した。智一はと聞くと今晩、食べたジンギスカンが最高だったと答えた。

 奥さんに聞くと同じビールなんだけれど、札幌で飲むビールの旨さは、抜群と絶賛していた。毎年でも良いから、北海道に、また来たいと言い、今度は、函館、小樽、帯広、旭川、サラブレッド牧場にも行ってみたいと話していた。そうだね、最近の首都圏の夏の暑さは、ひどいから、北海道の涼しい所に逃げたいと言う気になると笑いながら言った。
 
 そうしているうち21時を過ぎて、奥さんと娘は、別のツインの部屋に行き、床に入った。翌朝、6時に起きると子供たちも起きていたのでホテル近くの大通公園を散歩してから、朝食を食べに行き8時にホテルをチェックアウト。札幌駅から列車で千歳空港へ行き11時過ぎの飛行機で羽田に13時過ぎに到着。高速バスで14時半にはマンションに帰ってきた。
 
 この年も夏の暑さは厳しくマンションのクーラーの下でゆっくりしていた。やがて9月を迎えても残暑が厳しく智一も優子も汗びっしょりで帰ってきて、すぐにシャワーを浴びた。そして10月になると涼しくなり子供達にも自転車を買ってやり、休みの日には、自由に山下公園、外人墓地、元町、海の見える丘公園などを散策するようになった。

 しかし、優子は、お母さんやお父さんと必ず一緒に出掛けた。智一も出かける時には、必ず、どこへ行くか、いつ帰ってくる予定かを話すように義務付けたので行き場所はわかっていた。そして、山下公園のイチョウ並木が色づいてきて11月、12月となり2013年が終わり2014年となった。この年も新年1月4日から鬼舞の畑山家の両親がやってきた。

 そして15日間、お世話になりますと言った。1月7日から2人きりで、熱海の温泉に行き、3泊して温まってきた様だ。その後、帰って来て晴れて、暖かい日は、地下鉄で中華街駅へ行き、山下公園を散歩。豪華にホテルニューグランドでランチを食べて、その美味しさに驚いていた。日差しの良い日の日向は、新潟の5月の陽気だよと笑っていた。
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