第20話:剛腕、女性事業家の話と北海道旅行

文字数 1,542文字

 その後、畑山敏和は、佐藤友則、岸田純一、友部信二3人を土曜日に呼び、格安老人介護施設の話について横浜市役所と神奈川県庁の福祉課で聞いた話と成功している優良老人介護施設を訪問して、その秘訣と私達へのアドバイスについて話をした。その結果、簡単に古家を探したり、格安地に老人施設を建物を建てても国の規定やプロによる運営がないと無理な事が分かったと報告。

 それを聞いて確かに難しいだろうと思うし、そんなリスクを負う必要はないと3人とも言った。それでは、どうしようと聞くと、やはり、今、成功してるシステムを運用している見学した優良老人介護施設に肩入れして資金面と新たな施設を作る時の協力を申し出る方法が確実だろうと合意した。それでは、この意見で、もう一度、優良老人ホームの理事長に面会することにした。

 そして2週間後、再び優良老人介護施設の理事長に面会の求めて、出かけていき、自分たちのNPOで1億円まで無利子で資金融資できる事を説明した。
「もし、私たちの施設が、万が一、駄目になったとしたら、私たちが、あなた方から借りた金から返すと思いますかと聞いた」。
「さー、どうでしょう、と聞くので、畑山が、あなたの善意を信じますと答えた」。
「すると、笑いながら、甘いと言った」。

「私が、他人に頼らないで、ここ迄やってこれたか説明しましょうかと言った」。
「彼女の過去のビジネスの業績と、その後の福祉財団での経験」。
「日本の政治家、神奈川県庁、横浜市長でのパイプを聞かされた」。
「大手企業の社長のとのパイプについて説明を受け感心した」。
「これだけ実績と経験を積んだ女性だからこそ競輪の補助支援金を借りられたのかとわかった」。

「世の中、悪いけど最近の成金が、善意で福祉をやろうなんて、甘い考えは、お捨てなさい」。
「福祉の世界も人脈と信用と胆力と経験の資金を持ってないと簡単にできない」。
「もちろん、あなた達の行動は、素晴らしい事よ」。
「でも志だけでできる程、甘くないという事だけは、わかって欲しいの」。
「でも、あなたの気持ちと資金力を聞いて、お願いする時には連絡しますと言ってくれた」。

 2013年8月1日、畑山一家、4人、北海道旅行に出発、朝8時、高速バスで羽田空港へ行き、11時発、千歳行きの便に乗り13時前に到着。列車で札幌へ向かった。15時にホテルに入り地下鉄で北海道大学の広いキャンパスを散策して帰りに、飲み物、ビール、お菓子、菓子パンを買ってホテルへ戻って来て風呂に入り大人はビールを飲み子供たちは、テレビを見て21時過ぎに就寝。

 翌日、6時にホテルをチェックアウトし7時前の特急電車で釧路も目指し11時に釧路に到着。その後、徒歩で幣舞橋へ行き駅から見て橋に入る両腕を下げた女性の像「春の像」が橋の進行方向の左側にあり反対の右側に両手を頭の上で結んだ女性の冬の像が見え写真に収めた。その先の橋の左側に左腕を直角にした秋の女性像が見えた。

 その像の橋の反対に右手直角に曲げ自分の束ねた髪を持ち上げてる夏の女性像が見え写真に収めた。その後、調べてみると、これら4つの像のそれぞれ作者が違う。1976年建立で、国内でも一流の4人の彫刻家によって春夏秋冬それぞれの像がつくられ、今もその美しい姿で幣舞橋を行き交う人々を見守っている。この四季の像の設置は市民運動によるものだったそうだ。

 春の像の作者は、舟越保武。夏の像の作者は、佐藤忠良。秋の像は、柳原義達。冬の像が本郷新。その資金拠出も含めて当時の市民が、自主的に行い作り上げた。その思いが込められている。その橋を超えた先に見える小高い丘の公園が、幣舞公園であり園内には蝦夷地を探検した松浦武四郎の銅像が立っていた。公園に登る階段が出世坂とは風流だ。
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